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微笑む人



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【この小説が収録されている参考書籍】
微笑む人
微笑む人 (実業之日本社文庫)

微笑む人の評価: 2.91/5点 レビュー 91件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(3pt)

中盤の謎の広がりまでは良かったが

この手の話はリアリティが命。なので、結末に向かい徐々にリアリティが失われ、逆に観念的な考察に結論として帰着してしまったのは残念。肩透かしを食ったような読後感です。
あと「最高学府」は「大学」のことで「一番の難関大学=東大」という意味ではありません。いやしくも文筆を生業とする人がこんな素人じみた言葉の取り違えをしていることもまた残念でした。
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4408536075
No.16:
(3pt)

えっ?

貫井さんの著書は好きなんです。
この本もあらすじでは、すごく面白そうで、
そして最後まで退屈せずに読み進めることが出来ましたが、
最後の最後になって、【えっ?】な結末でした。

まあ、こう言う本があっても良いのかな?とは思います。
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4408536075
No.15:
(3pt)

「太陽が眩しかったから」を思い起こさせる

理不尽な理由で妻子を殺害した男の物語。

本作品は、仁藤俊美が妻の翔子と3歳の娘 亜美菜を溺死させた事件、通称 安治川を追うジャーナリストの視点で展開する。仁藤が語る妻子殺害の動機は、「本を置くのに邪魔だから」。

弁護士も困惑するこの言が、俄かに信じられないジャーナリストは、真実がどこにあるのか、関係者のインタビューから明らかにしようとする。仁藤の証言は、カミュ『異邦人』の殺人を犯したムルソーの有名なセリフ「太陽が眩しかったから」を思い起こさせる。果たして、本作品の仁藤は、何を思ったのだろうか?
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4408536075
No.14:
(3pt)

論理的に説明できない理不尽なことは・・・

松坂桃李の好演したドラマが面白かったので原作を読んでみた。私にはドラマの方が面白かった。登場人物の心の中への踏み込みが足りないのだと思います。普通のミステリー小説のように証拠の積み重ねや推理や真犯人探しを期待する読者には肩すかしな小説で、多くの読者が怒るのも無理ありませんが、全く箸にも棒にもかからない小説でもありません。確かに私たちはニュースで事件を聞くと何でそういう事件が起きたのか納得できない不安から、判り易いストーリーを探しますが、本質を突いていない場合が多いのだろうと思います。作者は「論理的に説明できない理不尽なことは一杯ある」と云いたかったのだと思いますが、小説で提示されてもね~と思ってしまいました。
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4408536075
No.13:
(3pt)

楽しめました

1人で読むとモヤモヤ残る
多分、読んだ人が作中の座談会の様に集まってこの作品について、(作品というか、仁藤やショウコ)語り合えると楽しいのでは
この話の主人公は「ショウコ」なのかな
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4408536075
No.12:
(3pt)

う~ん

読みやすいし、とても惹き込まれますが、いくらなんでも最後はこれはちょっと無しだと思います。消化不良です、残念……。次作に期待します。
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4408552615
No.11:
(3pt)

現実が既に小説を超えている。

乃木坂46の齋藤飛鳥さんがお薦めの本として紹介されていたので、著者のことや内容は全く知らないままに購入してしまいました。 帯等でやたらと《戦慄のラストに驚愕必至!》と煽っていたのでどれだけ凄いのかと期待していたのですが。。。 

確かに今までに読んだことのない作風で、且つ最後まで飽きさせない文章力をお持ちだと思います。 しかしながら。 本書の単行本は2012年8月に出版されているとのこと。 作品のなかでも(言葉は違えど)度々繰り返される「常識では考えられない犯罪」というものが、既に頻発しており、2012年8月で国民(=読者)はもはや常識というものが通用しない世界に自分たちは生きているのだということを受け入れていた、あるいは受け入れざるを得ない状況にあったと記憶しています。 ですので、作者が主人公の「私」を介して「<仁籐>の異様」を何度も強調されたところで、読者は<仁籐>にそれほどの異様・異常性は感じなくなってしまっている。 私が読んだのは2016年ですから、更に怖さが伝わりません。 最後に登場する女性をどう解釈するかは読者各人に委ねられているのでしょうが、こちらについても、「こういう人間がいてもおかしくないだろうな。」としか思えない。 《戦慄のラスト》でもなければ、《驚愕》もしないのです。 

私は70年代半ば生まれで、「常識では考えられない犯罪」の「常識」が通用する最後の世代に属するのかもしれません。 例外というのは常に存在しますが、私の上の世代や同じ世代は、仮に殺人を犯すとしても、その心情と行動が「常識」から外れることはなく、動機などの説明はつきそうな気がします。 しかし、私よりもずっと下の世代にはこの古い「常識」自体がそもそも存在しないので、一般論として、この小説の内容は私以上に彼らには響かないのではないかとも想像致しました。

共通項が存在しない人間関係・社会と括ってしまうのではなく、古い「常識」を共有しない、多様化する社会に生きる世代さえをも《戦慄》させるような狂気のようなものが作者から示されることを想像していたのですが。 何か物足りなさの残る作品でした。 

気になる作家さんにはなりましたので、さらに数冊読んでみようと思います。
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4408552615
No.10:
(3pt)

小説でこのような結末はちょっと

「本が増えて部屋が手狭になったから」という理由で妻子を殺したエリート銀行員仁藤。最高学府を卒業し、人格的にもケチのつけようのない仁藤がなぜ?
彼は理由を聞かれて何度も同じ答えをする。この不可解な「殺人」に加えて、小説家である「私」が仁藤の周辺や過去を調査してくると、これも極めて
不可解な「事件」が何件が出てくる。だが、決定的な証拠はない。少なくとも、彼が多くの人が考えるほど善人ではないかも知れない。ページをめくれば
めくるほど、謎が謎を呼んで間違いなく推理サスペンスと思わせる展開になる。だが、この不可解で不条理極まる殺人事件は、果たして世間一般の人たちが
求める「誰もが納得する理由」を持った事件なのであろうか。世間でよく起きるこういった事件もすべて単純明快な理由があるのだろうか。これが、作者が
我々に突き付けた命題である。社会が複雑になり、人間の内面も極めて分かりにくくなっている最近の世相の中で、世間一般の人が考えるほど、単純な
事件ばかりでは無いはずだ。と言うのが作者の言いたいところだろうが、こういった小説にこのようなテーマを与えるにしろ、このような終わり方で読者を
「ほったらかし」にしていいのだろうか。「ミステリーの常識を超えた衝撃のラスト」と言ってしまえばその通りだが、ちょっと騙された感が残る読者は少なくあるま
い。
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4408552615
No.9:
(3pt)

あともう少しの何かを期待してしまった

好きな作家さんなので新刊コーナーで見つけて即買いしました。少し読んでこれは“愚行録”に似た感じだと思いました。もしくは“乱反射”のように話が広がりを見せていくのかな、と。どちらも好きな作品だったので楽しめそうと期待しました。
読んでいる途中は相変わらずの巧さで話に引き込まれていき、また犯人の異常性に気味悪さがつのりそれこそ一気読みの勢いでした。
ただ途中からこの小説が何を目指しているのか正直解りづらくなっていきました。
丸々一章かけて語られている「犬」、また共通する女性名の「ショーコ」、など気になるモチーフが投げ出されては収拾される気配もないままに本のページが残り少なくなっていくばかりで読んでるこちらが焦りを感じてしまう始末。
確かに「プロローグ」には読み終わっても解決には至らないよ、すっきりしないよという趣旨の断りがありました。けれどあくまでそれはこの小説の中の話し手である小説家の“わたし”の言葉であるとの認識としてしか捉えていませんでした。なんせ貫井作品なのだから読後感スッキリというわけに行く訳が無い、ある意味当然でしょうと。
今回のこの作品は幾分実験的な思惑が感じられます。
ただせっかく面白そうなエピがいっぱいあったのだからそれはそれでもう少し違うおとしどころがあったのではと思ってしまいました。
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4408536075
No.8:
(3pt)

物足りなさが残りました

貫井さんの長編小説です。

主人公の小説家のインタビュー形式が中心となって話は進んで行きます。
妻子を殺めてしまったエリート銀行員の動機が気になって一気に物語に入りこみ
最後までドキドキしながら、尚且つ推理しながら読む楽しさも味わえます。

ただ、白黒付かないラストなので、どうも消化不良が残ります。
それも著者の狙いなのかも知れませんが…。
物足りなさが残ってしまいました。
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No.7:
(3pt)

人は宇宙である

周りから、いわゆるいい人と思われていた人が、妻と娘を殺害する。その事件の外で、周りの人はまさかあの人が、と思う。
事件が起こったあと、よくある光景だ。
この小説は、そのようにいつも微笑を絶やさず微笑んでいた彼が、実はこんな一面を抱えていたんじゃないかと、
周りの人間のインタビューによって明らかにする形式だ。
そんなに、真新しいスタイルではないので、やはりそこまで面白さはなかった。
それでも、その人間を解き明かすべく奮闘する小説家を通して、我々は人の暗闇に迫る。

はっきり言って、一人の人間は宇宙と同じくらい不可思議である。
一番近くにいる人間ですら、あれ、そんなこと思ってたんだと理解不能なとこもある。
そう言ったことを逆手にとって、展開される物語は興味深かったが、やはり物語としては、消化不良に陥ってしまった感もある。
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4408536075
No.6:
(3pt)

最後が尻つぼり。。。

この作者の作品はいつも意外せいがあって面白いのだがこの作品はそれほどでもなかった。
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No.5:
(3pt)

微笑んでしまう

これが現実の事件かと思うと、なかなかスリリングです。
ただ、書き急いだのか、片親の家庭でことで【両親のDNA】とか、一期早い昇進を【先輩を追い越して】とか。
筆が滑ったところが、散見します。
追い越してであれば、二期以上早くないといけませんね。
なお、中程の死亡した銀行員の母や、カスミ=ショウコの独白で、全体を朦朧とさせる手法など、夢野久作のドグラ・マグラを彷彿とさせますね。
読んでいて、作者の苦闘が見える感じで、思わず微笑んでしまいました。
で、星二つに一つ足して星三つとします。
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No.4:
(3pt)

幕切れも今一つ・・・

エリート銀行員仁藤俊実が妻子を殺害する。その異様な殺害理由から、作家が殺人者仁藤俊実に興味を持ち、その人物を探っていくのだが…。

2章ぐらい読むと、以後の展開が分かってしまうような感じです。仁藤俊実という人物の不気味さは伝わってくるのですが、同じようなトーンで物語が進んでいくので、今一つ盛り上がりません。

仁藤俊実という人物の異常性を掘り下げているはずが、ラストの展開は少し本筋からずれている気がしました。
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4408536075
No.3:
(3pt)

帯にだまされた

帯にだまされたなぁ・・・
これを最高到達点と言い切っていいのだろうか?

「他人は何を考えているのか分からない」
ここに収束させるため、本一冊を費やしたような作品。

人は悲しい程に、表情、目の動き、一瞬の間、放つ空気に
心情が吐露してしまうと思っているので、個人的にここまで
他人の心が読めないとは思えない。

終わり方も登場人物も甚だ合点がいかないが、一気読み
させてくれた筆力に敬意を表し星三つ。
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No.2:
(3pt)

結末を急いだ「不条理」ミステリー…。

エリート銀行員が、妻と娘を殺して逮捕された。
 動機は、本の置き場がなく邪魔だったからだという…。
 人の個性や価値観と社会通念との相違は、常に小説のテーマになる。
 動機の解明はミステリーにとって不可欠だが、果たして本書は
それをきちんと読者に納得させられるだろうか?
 常識的には納得できない動機の説明が、不十分ではないか?

 不条理でゆくのなら、そのまま通して欲しかったかな、と思った。
 最後に通念に捉われて、凡庸の終末を迎えたのが残念だ。
 もう一言いえば、さまざまな伏線がそのままになっているのが、気になる。

微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.1:
(3pt)

iうーん

正直、最後で謎解きを期待すると肩透かしを食わされたような気分になります。
多分、この小説を最後までひっぱってきた推理はすべて「ハズレ」なんだと思う。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075

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