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特捜部Q Pからのメッセージ



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特捜部Q Pからのメッセージの評価: 4.60/5点 レビュー 42件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

小説としては面白いが。

結論から言うと面白いです。
ただ、伏線を回収しきれていなかったり、モヤモヤが残る部分は多いです。
それとシリーズ既刊3冊まで読みましたが、主人公含め登場人物全般に好感が持てる
人物が少ないというのが、このシリーズの最大の欠点だと感じます。
特に主人公は、人柄が良いわけでも捜査能力が高いわけでもないので、
一体なんのためにいるのかと思う時が多々あります。
特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151794549
No.1:
(3pt)

子供を大勢死なせるならそれなりの作品を

『檻の中の女』と『キジ殺し』を面白く読んだので今作も楽しみにしていた。
誘拐された少年が瓶に入れて流したSOSのメッセージ。年月を経て読むのが難しくなった手紙を解読していくQのメンバー、という設定は素晴らしい。この設定から生まれるドラマを想像するだけで涙腺が緩みそうになるほど。

それだけに全体を読んだあと、描写が過剰ゆえの物足りなさが際立つというか、もったいない感がハンパじゃなかった。ローセの衝撃の秘密とか、犯人の継父が出てくるくだりなんか絶対いらんでしょう。あと犯人の父親と誘拐された子供の父親が、二人ともちょうどのタイミングで心臓発作で死ぬというのは都合が良過ぎる。こういう描写は作品を安っぽくしてしまう。

登場人物の一人一人を丁寧に描写するあまり、肝心の事件捜査の描写がコマ切れになっているのも残念。作者が時空を移動させるたびに、こちらは感情が盛り上がったりしぼんだりの繰り返しでフラストレーションが溜まる。こんなに話を膨らませずシンプルな筋立てにした方が設定が生きたのでは。

そもそも犯人と彼の犯行にリアリティーが無い。恨みという情動に突き動かされ殺人を犯す犯罪と、用意周到に準備を重ね計算ずくで金を盗る犯罪はまったく違う。欲望に突き動かされたシリアルキラーは存在する。金目当ての誘拐犯も存在する。だが大金と殺人の両方を目的に行動するシリアルキラー誘拐犯は聞いたことがない。こんなスーパー犯罪者なんて、度が過ぎていて存在が嘘臭い。

ラストもよくわからない。同情すべき点はあるけど、人格に問題がある金の亡者として描かれていたイーヴァ。彼女に優しいラストにする理由はなに?イーヴァより、一行でもいいから亡くなった大勢の子供たちに触れて欲しかった。
特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151794530

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