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(短編集)
鍵のない夢を見る
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鍵のない夢を見るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 1~20 1/7ページ
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| 直木賞受賞作と聞き、遅ればせながら、最近読了しました。面白かったです。 のどかな田舎の生活と思い読み進めていくと、急に戦慄が襲う事実に出合います。また、緊張の連続と思いきや一気に熱が冷め、その乱高下に恐ろしさを抱いていると、話が終わってしまいます。 ちょっとずつずれている人の心の内は、一線を越えてもおかしくないと思わせますが、なぜか、そこに共感できてしまいます。自分の中の妬みと嫉みと僻みがさらされてしまったようで怖かったかも?そこが面白いのですがね。 | ||||
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| 第147回直木賞受賞作品(2012年上期) どこにでもいるような女性がふとしたことで道を外れてしまう瞬間を描いていると言ったらいいだろうか。ああ、そこでそっちいくかああああああと身悶えする。ちょっとのずれがどんどんひどい方向に行ってしまってもう戻れなくなる。 仏教って縁っていうけど、縁でどうにでもなってしまうのだなというのを見せつけられる。 5つの短編からなるのだが、どれが一番印象に残っているかと聞かれても、本当に全部と答えてしまうほど、それぞれが違った「後味の悪さ」を持っていて甲乙つけがたい。 あっという間に読み終えてしまう。 今生きている自分の人生が、いかに危ういものであるかを確認できる一冊。こうやって読書ができるのも、時間と安定した心を持っているからなんだよな。 ありがたいことである。 | ||||
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| きっつい作品でした 窃盗、放火、殺人、誘拐 犯罪の周囲の狂気が描かれていました 読んでて凹みました | ||||
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| 辻村深月(1980~)については、書店を訪れることが好きである者にとっては馴染み深い。1980年に山梨県に生まれ、幼少時から読書を愛し、ホラーや探偵ものを好んで読んでいたという。小学校6年生の時に、綾辻行人の「十角館の殺人」という500ページにも及ぶ本を読んで感銘を受けたというのだから、大したものである。以来綾辻の大ファンとなり、ファン・レターやメールを送って、文通するほどになったという。大学はミステリ研究会がある、と言う理由で千葉大学教育学部を選んだ。やがてデビュー作の主人公の名前さえ綾辻から一文字頂戴するほどで、この主人公の名が現在の辻村深月であると言う。 2008年から専業作家となったのだが、この「鍵のない夢を見る」は、“オール読物”などに寄稿した五篇から成る短編小説集のようで、2012年に出版されている。 読み始めると、具体的な言葉が直截的に使われていて、作者の意図が歪められることなく読者に伝わってくる。読み手をすぐに惹きつける能力の持ち主であることが、直ぐに分かる。そして展開も読者の興味を逸らさず、エンディングもひとひねりが利いていて、読者を歓ばせることに事欠かない。 そして辻村は、寡作家ではなくて、間違いなく多作家であろう。今度は、一冊エッセーを手に取ってみたい。 | ||||
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| 身近なところにある気づかないことがあることにアクセスすること。 | ||||
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| 5篇からなる短編集ですがそれぞれが繋がりを持っているようでとても良い作品だと思います。 | ||||
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| いいです | ||||
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| 5話の短編集。どれが表題作になってもおかしくない程、人間描写の質が高い。田舎特有のジメッとして薄暗い、狭い世界だけで生きてきた女性表現の的確さ。 上手すぎて、一文ごとに手が止まり、途中からまったく読み進みませんでした。 田舎出身の女性で、上京してきた立場の自分としては、過去の自分を追体験してる気になって、分かりすぎてしんどい部分もありました。この文章がかけるということは、辻村さんご本人が過去しょうもない男との恋愛で自己嫌悪に陥った経験があるのかしら 直木賞も納得です。 | ||||
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| Amazon商品紹介より以下。 普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。 現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集。 望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。 普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。 現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。 著者の巧みな筆が光る傑作。 第147回直木賞受賞作! * 泥棒、放火、逃亡、殺人、誘拐。 「芹葉大学の夢と殺人」は第64回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補に。 犯人当てっこってわけでない。女性目線で世にいうダメ男達と付き合いながら、 女性心理を書く。 決して明るくはないが、男性陣には分かるかねぇ?と問いかけたい所だ。 誘拐なんて育児の辛さ、大変さがよく書かれている。 この作家さんの本を読むのが単行本では初めてですが、 もう一冊くらい読んでみようかな? | ||||
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| 人間の弱くていやーな部分をこれでもかと描き出すのね。どこにでもあるちょっとなんか嫌な感じを本当にうまく捉えるんだなぁ、うわーーーあるある、こういう男!って感じなんだけど、でも読んでてやっぱり楽しくないから、嫌な人間の嫌な面を読んで楽しめる人以外にはおすすめはできないなぁ。 | ||||
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| 全て女性の心の声を文字にした短編集です。 短編でなければ耐えられない女々しいお話です。 共通するのは、愛されたい、認められたい、孤独、自分本位。 「美弥谷団地の逃亡者」作中に出てきた、 相田みつをの詩 『しあわせはいつもじぶんのこころがきめる。 もしかして、この詩が全ての物語の核となるテーマではないかと思ったりするほど、 出来事よりも心の動きを重視した内容です。 そう理解すると、タイトルである『鍵のない夢を見る』が、なるほどなと連想され、 余韻が始まっていくようでした。 女性が読めば共感するのかもしれないが 男性の私からすれば、深みにハマりたくない人たちであるのですが、 出会ってしまったら愛おしさく守ってあげたくなる人なのかもしれないと思う自分もいます。 作中に出てくる男性はというと、魅力的には思えなく、彼女達はなぜこんな男に惚れるのかと思う部分も多かったりするのですが、引き寄せられるもの同士であり、互いに傷を舐め合うもの同士なのかもしれません。 そういうこともあって、お互い様な関係が描かれていきます。 物語は盛り上がりなく淡々とした内容であり、読み終えた後には、思考の周りに黒いモヤがかかって気持ちの悪さを持つのだけど、人の内面に起こる描写が丁寧なため、 いつ当事者になってもおかしくないなと思う不思議な感覚を持った内容でした。 | ||||
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| 辻村さんの他の作品は結構好きなので☆一つおまけ。 色んな世代のあまり幸せでない女性達の痛々しい姿がずっと書かれてて途中胸焼け起こしそうでした。情景も浮かぶし、台詞も自然ですんなり入ってくるのだけど、まるでスッキリしない後味の悪さったら。 湊かなえさん風?あの何とも気持ちの悪い読了感。でもさすがの文章の巧さでした。 | ||||
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| 一つずつの話が短編でまとめられていて、読みやすかったけど… 短編集と思ってなかったので、ちょっと意外でした。 | ||||
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| 短篇集『鍵のない夢を見る』(辻村深月著、文春文庫)に収められている『石蕗(つわぶき)南地区の放火』は、地方都市の財団法人町村公共相互共済地方支部に勤務する主人公の笙子(36歳)が、実家のごく近くで起こった放火事件は、かつて自分にしつこくアプローチしてきた消防団の男が、不自然な形でなく自分と再会するために仕組んだものではないか、と疑う物語です。いわば、八百屋お七の白けた現代男版ではないかと疑ったのです。果たして、その真相は・・・。 本書に収められている短篇の登場人物たちは、いずれも、少しピントがずれています。自分も含め、この世の中は、こういう少しピントのずれた人間たちで成り立っていることを、改めて思い知らされました。おー、怖っ! | ||||
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| ちょっと 事情があって女性の作家が女性の立場から書く本をたくさん読み込んでいるところなんだけど、最後の 林真理子さんとの対談のところで、放火の話は主人公の感じ方が不自然になるように会えて書かれていることを知って ちょっと驚いた。男性である僕からは「なるほど、女性というものは こういう時にこう感じるものなのね」と元から距離があったからかもしれない。 辻村さんの描く世界は1人の登場人物が複数の作品に 脇役として登場したりすることがあるけど、今回はそういうお楽しみがなかったような気がする。 いいか悪いか という話とは別に僕は個人的には 辻村さんの作品は 長編の方が好きだな。「かがみの孤城」とか「島はぼくらと」とか「傲慢と善良」とか「青空と逃げる」とか、どれも好き。 | ||||
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| よくこんなシーンやキャラクターを思いつくもんだ…… | ||||
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| 辻村深月さんの文章は、装飾なども過不足なく、また情景がスムーズに思い起こされるという意味でむちゃくちゃ読みやすいと思う。で、話題作だったツナグなどから見て、年月が経過してる分、一層深みが出ている。 作品自体はどの短編も人のエグさというものが浮かび上がってくる。ものすごくリアリティがある。基本的に登場人物それぞれの造形がリアルで、悪さがある。勿論そればっかりでは人はないんだけど、ある視点から見たら何かしら人ってあるよねっていうその、悪さ。なんというか純文学的でもあるけれど、ミステリー的。 切り取り方が上手なんだよね、間違いなく。 その中でも「芹葉大学の夢と殺人」と「君本家の誘拐」が本当に秀逸。 前者は、夢を見ていて自分の実力と乖離している男の描写がうますぎるし、唸る。何かのカテゴリーに入る造形なんだけど、このいけ好かない感じと、そういう男にハマる女性の構図。めちゃくちゃリアル。引き返せなくなってる所とかもうね。 後者は、男女でもキャリアの過程などでも見え方が違うだろうけど、なんにせよ夫のダメっぷりがまず絶妙。そして、こちらの主人公も単純な育児ノイローゼではなく、産後うつであったりキャパオーバーに陥らせられている事でメンタルの不調が如実に出ている感じも受けるが、これが誰にでもありえる事だから、滅茶苦茶ずんとくる。 なんにせよ作品として、胸に重いものを背負わされる作品ばかり。しかし物語自体が面白いし、日常に溶け込みきっている。だから他人事には思えない。それが本作が受賞した理由なんだと思う。 レビューから伝わる通り読後感に対しての清涼感はまるでない。それでいい作品。 個人的には読んでよかったと思うし、唸るほど素晴らしかった。 | ||||
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| 短篇集。最初のお話は好きなんですが、次話以降が。。。わたしには、後味が悪すぎて、共感も共鳴も抱けなかったです。 | ||||
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| 全編感慨深い作品ですが、30代女性(子なし)としては【君本家の誘拐】に衝撃を受けました。 良枝と理彩の会話がリアルだと思いました。 私は理彩側の立場なのですが、読み進めるとため息が出ました。 周りが出産して母親になっていくと育児の大変さや愚痴を聞く機会が多くなります。 ちっとも共感できないのに。 年齢を重ねてくるとそれが幸せマウントに見えたり苦労自慢に見えたり… 育休伸ばしたいなんて言われたら顔が引きつるよねー…。 自分の状況によって見方が違ってくるんだろうなぁと思いました。 | ||||
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| 初めて読む作家の作品なので直木賞受賞作にしましたが、かつて見た「ツナグ」という映画の原作者だと知りびっくりしました。映画が先でした。 | ||||
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