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(短編集)
鍵のない夢を見る
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鍵のない夢を見るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全125件 61~80 4/7ページ
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| 5つの短編が1冊に記されている。こういう本をAudibleで聴くのはなかなか辛いと思った。次の話に移った瞬間を聴き逃すと、いつの間にか登場人物が入れ替わって話についていけなくなる。しかも5つの短編がどれもシュールな話で終わり方もザクっとしている。とはいえ話は面白かったし、どれも女性目線で描かれているのが新鮮だった。一番印象的だったのが資格浪人ユーダイの話。世間知らずのピュアな学生ユーダイがどこまでも恋人を振り回す。この話は個人的にも身に覚えがあって、やはり若いころ自分を慕ってくれる女性を酷く傷つけ迷惑をかけてしまったから、物語の中のユーダイが若いころの自分に重なってほろ苦い恥ずかしい思い出が蘇った。面白いのは、経済力も気遣いもできるようになった今の方が圧倒的に女性にモテないということ。物語の中のユーダイは犯罪者になってしまったけど、実際一歩間違うと犯罪という危なっかしい青春時代を送っている人は少なくないだろう。世間知らずで怖いもの知らずだからこそ、恋やドラマが生まれるのだとも思う。 | ||||
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| 短編集です。内容は、さまざまで小学生のお話や大学生のお話などさまざまな年代の主人公が登場するおはなしです。 | ||||
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| 「石蕗南地区の放火」と「芹葉大学の夢と殺人」の2つが最高に面白いです。 この筆者のハケンアニメも読みましたが、圧倒的に人の自尊心や欲望を書くのがうまいですね。 それらがうまくストーリーと混ざり合っている点も良いですし、最後にはスッキリする点も良いです。 ■ 石蕗南地区の放火 アラフォーの自尊心マックスの産業廃棄物の女が、大してかっこよくもない犯罪者の男に言い寄られたことで、有頂天になった話。 とにかく主人公の女は自分は過去にモテたことを変なプライドとして持っていて哀れです。 ハリの無い肌になった現在、大してかっこよくもない男が言い寄ってきたことを友人に話して、悦に入っています。 完全に馬鹿です。スイーツ脳と恋愛脳は肌にハリのある10代までにしてほしいものです。 最後には、結局言い寄ってきた男は主人公のことを大して好きでもなかったという落ちも、読んでいてスッキリです。 ■ 芹葉大学の夢と殺人 「でかい夢を追いかけている俺ってかっけー」と勘違いしているイケメンだけが取り柄の男のことが好きな女性の話。 「サッカー選手になって、引退後は医者になる」とかとち狂ったことを考えている男が、初めから終わりまでその主張を貫き通します。 考えが馬鹿すぎてイタイ奴なのですが、モテます。まぁイケメンですし。女性はそことお金だけが重要ですよね。友達に自慢したいですし。 しかし、世の中そんなに甘くはなく、馬鹿男は何度も医学部入学に失敗して、休学しつづけた結果、最後には恩師の教授を殺します。 でかい夢を追いかけてかっこいいのは、道半ばで倒れることや、苦労して最後には夢を実現したなどがあって初めて感じることであって、 医学部の入学試験という"入口でさえ"到達できていない口先だけの奴は論外なのですが、そのことに本人は気づかず、 主人公の女性も気づいても指摘しません。 でも女性は馬鹿男のことが最後まで好きです。さすがイケメン様ですわ | ||||
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| 第一話の「仁志野町の泥棒」がよかったです。 あとは、いかにも直木賞的というか、考えさせられる深い作品というよりは、さくさく読めるドラマの台本みたいな。。 五話目がリアル。 妊活中はすんなり妊娠できた友人に嫉妬し、ようやく妊娠できたらマタニティハイでウカれ、いざ生まれたら子供の夜泣きに睡眠を奪われ、世の中で自分が一番しんどい思いをしているんだばかりに思いつめる。子供と自分だけの時間(夫もいるけど)に窒息しそうになり、完璧な母でいようと自分を追い込み、パニックに堕ちていく。そういう女性心理がねっとりと描かれていた。 もうずいぶん昔、姉が実家に生後4か月ほどの赤ん坊を連れて久々に里帰りしたときのことを思い出す。 母が洗濯機を回していたとき、「子供が眠ってるのに、目を覚ますじゃないのよっ!!!」とヒステリックに怒鳴りつける姉の声をきいた。母は、その子供(孫)のおむつを洗濯してやっていたのだが。。むろん、離れた部屋で眠っている赤ん坊は、洗濯機の音ごときでは目覚めもしなかった。 | ||||
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| 決して好きな内容ではない。 ちょっとした意地悪だったり、殺人だったり、 どこか事件性のある物語ばかり。 好きではないが、読み始めると引き込まれてしまう。 それが力量なのかなと思う。 読み終わって、こういうストーリーだったのかと思うが、 終わりまでの描き方に、特徴があり、 一人称で描かれる言葉で語られる。 うまいのでしょう、と思う。 いやな気持になるミステリーの範疇に入るのでしょうが、 湊かなえの作品を読んで、もう決して読みたくはないとは思わなかった。 最近の 東京會舘とわたし を読んで、どんな作品を書く人なのだろうと興味を持って読んでみた。 | ||||
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| 辻村さんは文章が非常に達者な作家だと思います。情景、心理描写、目がすいつくようにぐんぐん引きこまれてゆく。 例えば、「芹葉大学の夢と殺人」のなかの。愚かな恋人に首を絞められる描写。 『首を絞められた瞬間、全てのことがやけにゆっくりと流れてみえた。階段の一段一段の輪郭、私を睨みつける雄大の顔、険しい目、むき出しにした歯、伸ばしている腕の痙攣するような震えの一つ一つが濃く、はっきりと目に飛び込んでくる。』 臨場感がすごい。 どこにでも見られる平凡な女性がふっと陥ってしまいそうな人生の、暗い落とし穴。そのやるせなさ、哀しさ。5編の小説に共通するテーマなのでは。 半端ない文章力は、林真理子さんをほうふつさせます。ただ、あまりにも達者なので、一話完結のテレビドラマのように右から左に流れ、余韻を残さない印象があります。これも、林真理子さんと共通するのでは。 巻末に、お二人の作家の対談が掲載されていました。同じ山梨のご出身なんですって。 彼女はきっと、林真理子さんのようにビッグな作家に成長すると思います。 | ||||
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| それぞれの主人公が1人称目線で物語が描かれている短編集。 この作品は人間の裏というか”普段目をそむけている部分”を描いた作品であると思う。 タブーというほどでは無いが、人間の薄暗い影というか黒い部分をそのまま小説に落とし込んだ作品。 何というか、読んだ後にモヤモヤしたものが残る。スッキリしない。 決して後味が悪いわけではないのだが、どこか人間の見てはいけない部分を指摘されている気分。 きっとこの作品に登場するキャラクターに悪意は存在しない。 あるのは人間だれしもが持っている「見えない何か」なのだと思う。 読んだ後に何かを考えさせられる作品であった。 | ||||
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| どこにでもいる一般市民を主人公に持ってきたいという意図があるのだと思うが、冒頭から『物語』が展開されない。ただの状況説明が延々と続く感じに読む気が失せる。 | ||||
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| 女性らしい視点で語られている内容が中心で、同じ境遇をイメージ出来る女性なら共感出来るのかもしれないな、という内容 情景描写より心情描写が殆どで、また物語のテーマも軽重含めて犯罪に絡むものが多い為、相まってヒステリックな文体が続く それを朗読するんだから自然と語り口調もヒステリックになる 朗読は上手いと思ったが、読後感はかなり悪いと感じた | ||||
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| 出てくるそれぞれの女性の話がおもしろく一気に読んじゃいました。短編で読みやすく普段本をあまり読まない人でも楽しめるのでは。 | ||||
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| 何気ない心象風景を逃さず、さりげなく表現できるのは一貫した辻村氏の才能だろう。 辻村氏の作品には登場人物のキャラ設定や心の機微の変遷に 強烈ではないがゆえの確固としたリアリティがある。 文章も表現力が豊かで読みやすく、作家の自己満足に浸っていない。 あとがきにあるように本作品で青春小説から見事に飛躍したといってもよい。 しかし、まだまだ作品のテーマが狭く、今後の新境地に期待したい。 | ||||
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| イタイ女たちの話…。 でも、意外と身近にいる女性たちなのかもしれない。面白かった。 | ||||
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| 面白いんだけど、読後感がいいとは言えないから、読むタイミングに少し注意。って感じです。 「わたしには、どうしてこんな男しか寄ってこないんだろう」には「自分がそのレベルなんだよ」としか思いませんでしたがw 認めちゃえば楽になるのにねー。的な。悩むのはそこじゃなくて、ありもので我慢するか、それとも『それなら要らない』と見切るか、だろ?みたいな。 「君本家の誘拐」には「大丈夫。あっという間に『自分が馴れて』しまうから平気な顔して買物行けるさ」と、思いました。 | ||||
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| オムニバスですが、それぞれの主人公がなかなかアクが強くておもしろい。 正直すぎて、純粋すぎて放火しちゃうとか…「ありえなくないな」と思わせる作者の描き方はさすが。 | ||||
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| 普段は、女性の作家さんの本は読まない。女性と男性は根本的に考え方が異なるので、共感が得られないと思っているからだ。 しかし、辻村女史のこの作品は圧巻であった。まず、途中で読むのが嫌になるほどの文章力。短い本ながら何度途中でやめようとおもったか。 さらに、女性はこんな考え方なんだなと学ぶことが多く、結局最後まで読んでしまった。 最近私をフったあの人は、この小説に出てくるようなどうしようもない男にひっかからないでほしいと読後真っ先に思った。 | ||||
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| 読後感が…とか、辻村さんらしくない…とか、高い評価を得られていないですが、私としては非常に面白い短編集でした。 一番面白かったのは「芹葉大学の夢と殺人」。 見た目に惹かれて、離れたくても離れられない。 諦めたくても諦められない。 恋愛ってそういう、愚かなものだと思いました。 でも主人公には、彼を警察に突き出し、罪を償わせ、それでも待って、最後は迎えに行く、をして欲しかったなぁ。 …まぁ、それだと小説にはならないか(苦笑) 先が気になって一気に読めますし、よかったら一読を。 | ||||
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| 5人の女性の5つの人生がそれぞれ書かれた5作品。 4作目までは、小説として読めたのだが、5作目の「君本家の誘拐」だけは 小説としては読めなかった。 私は妻あり、二児の父親ですが、この最終話の父親を地で行ったような、自分勝手な 旦那でした・・・。 これを読んで、妻がどれほど大変な思いをして子育てをしていたのか、今頃知ることになりました。 なぜか涙があふれ、母親は偉大だと思うとともに、大変であったことに気付いていなかった自分が 情けないやら、申し訳ないやら、複雑な気もちになりました。 改めて妻には優しく、愛情もって、いたわりの気持ちで接したいと思います。 きっと、 作者も出産、育児と経験をつんでいられるのでしょう。小説とは思えない内容でした。 でも、我が家では あとでかみさんに 「きもちわるい!」って言われるんだろうなぁ・・・。 | ||||
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| 面白かった。 ツナグを読んで辻村深月ファンになったが、この鍵のない夢を見るの5作品はツナグとは違って面白かった。 最後の君本家の誘拐は読んでいて、2人の息子が赤子の頃、ベビーカーを押して散歩していた頃などを思い出して、感情移入できた。 やはり辻村深月は面白い。 良かった。 | ||||
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| 辻村さんの他の作品がなかなか面白かったのできたいしていたのですが…がっかりしました。 どこかで聞いたことのあるような女性の心理状態、ちょっとイタめの30代女性あるあるを、ちょっと小バカにしつつ(言葉が悪いですが…)、無理やり事件に絡めてまとめた、という感想です。 出産にまつわる話が出てきますが、ママタレ類の芸能人が「母親たちの代弁者・理解者」としてぶっちゃけた正直な気持ち(母親だって、こんな気持ちになることあるねん!ママだって辛いねん!)を吐露したブログの読後感に似ています…。 ある種、マタニティーハイで書いちゃったっぽい感じが、私はとにかく苦手でした。 | ||||
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| 何気ない面白さがいいですね。 男性でも共感出来るよ。 !(^^)! | ||||
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