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流星ワゴン
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流星ワゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 261~280 14/20ページ
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もし、同じ年の父親が目の前に現れたら、貴方はどうしますか? 父親の存在は、あるときは尊敬、あるときは憎悪。 親っていうのは、子の事をこういう風に考えているのか。 男は不器用だから、伝えたいことが伝えたり時に伝えきれずにいるのか。 父と子、祖父と孫、言葉や心情の強弱。 いまや幼少期の親と自分との関係を考えさせてくれます。 特に後半、心うたれる一作です。 | ||||
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斎藤美奈子は,本書(文庫)の解説で,以下のように指摘する。 《父と息子の物語である『流星ワゴン』では,母の立場は語られていない。(中略)それが描かれていたら『流星ワゴン』はもっと重層的な物語になったかもしれないが,しかし,本書はあえて父親の物語に徹することで,問題をクリアにしているように思われる。》 本書の特徴はまさに斎藤の指摘のとおりであり,「38歳の男」が,父親(チュウさん)・息子(ヒロ)・妻(美代子)との関係をどのように回復していくのか,という成長物語が軸になっている。 何となく物悲しく,でも少し元気が出る作品であり,40前後の父親には是非読んでもらいたい本であった。 | ||||
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聞けば、見えてくる。 というラジオのキャッチコピーがあったが、 読めば、見えてくる。 という言葉がこの物語には似合う。 もちろん夜のシーンが多く、それは夢のように輪郭がぼやけていて、 その景色は『銀河鉄道の夜』なんかに近いのかもしれない。 それと対比するように、 HONDAのオデッセイ、ユニクロのフリース、黒ヒゲ危機一発、 といったポップなアイコンが効果的に映る。 ミステリーの香りと共に、『バックトゥザフューチャー』のようなエンターテイメント性をものすごく感じました。 樽にナイフを突き刺すあのゲームが、黒ヒゲを救出するためのゲームだったら、世界は反転するのだろう。 後悔というガソリンで、ここから始めるしかない。 | ||||
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息子にとって親父は最初の壁であり、ヒーローである。 それと同時に息子にとって親父とは自分の成長をはかる「ものさし」でもあるのだ。 19のとき親父はケンカ強かったかな?21のとき親父はこんなに酒飲めたかな? 息子の場合、このような自分を同年齢のころの親父と空想の中で対決したりする。 重松清はこの本のなかで、その本来は不可能な背比べを実現させる。 そこから見えてくるものは、幼い頃感じた、何でもできるという父親の全能性ではない。 同じ背丈になって、同じ目線から見て初めてわかる 親父でいることのしんどさをこの本は教えてくれる。 重松清という作家は、 とくに30代後半の、夫としても、勤め人としても すこし枯れかけた男たちの頭をよぎる、声に出さない(出せない)、 妻や息子の後姿に投げかける、ためらいや、逡巡やいいわけや皮肉を描かせたら 右に出るものがいないと思う。 私はそれを重松節と勝手に命名しているのだが、それがリアルなのだ。 近年「おかん」というモチーフが取りざたされるが 今思えば、無愛想であまりしゃべらなかった父との無言の会話の中で 私はいろいろなことを学んだのかもしれない。 | ||||
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「せつないっ!!」の一言に尽きます。 父親、夫を対象に書かれた物語だと思いますが、 同年代で、広樹、健太と同年代の子を持つ父であり、 夫であり、もう死んじゃってもいいかなぁ、と思った こともあるぼくは、特に身につまされる思いで読んでいました。 自分の家族との関係を、もう一度見直そう、と思わせてくれる 作品だと思いました。それにしても、切ないっ。 | ||||
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とにかく、大好きです。 涙、涙・・・ 現在、一番おすすめの本といったらこの本しかありません! 少しでもたくさんの人によんでほしい、そんな本。 ちなみに、この本をよんだコトで 重松清さんの作品を集めるようになりました。 他の作品もとってもおすすめです! 重松清さん、ありがとう | ||||
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どうしても過去は変えられないけれど、過去と向かい合うことで今に何かをすることが出来るんじゃないかという、心と行動の変化を描いたストーリー。 自分と同じ年の、親父のチュウさんとかかわっていくことで、子供のころ感じていたものとは異なるものだと感じるのはどの親子にもあるだろう。もちろん実際会うことはできないが。 作者は大人であり、親父である方を対象として書いたように感じた。現実にも難しい状況にある家族も少なくはないだろう。 その割には最後が少し幼稚というか、守りに入る終わり方だったようにも思う。テーマとしているものは非常に現実的である反面、「流星ワゴン」が出てくるなどファンタジーであり、そこに童話的要素が入っているだけに、終わり方はもう少し攻めをみせて欲しかった。 学校の教科書にも出てきそうな、非常に読みやすい作品。 10点中5点!!あまり読書しない人は読みやすく楽しめると思う。 | ||||
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死ぬことを肯定した一雄が「サイテーの現実」を抱えた人々を「たいせつな場所」に運ぶオデッセイに乗車し、辿っていく「苦しくて悲しくて悔しいだけの過去」の旅。けして楽しく幸せな物語でも結末でもないけれど心が晴れる気持ちになる作品だった。 | ||||
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ミステリー的な内容ですが、重松さん独自の家族感が非常に良く出ています。 特に子供にとって父親とは何か、妻にとって夫とは何か、父親にとって子供とは何かをじっくりと考えさせられる内容でした。 親にとって子供は何歳になっても子供だという言葉を良く聞きますが、子供にとっても親は何歳になっても親に違いありません。子供だったからこそ恥ずかしくて親に甘えられなかった事もあるはず。大人になったからこそ親に甘えられることもあります。 そんな素直な気持ちにさせていただける本です。 | ||||
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本当に大切な親子の間がすこしづつ離れていく様子が手にとるように描かれていて、痛いお話でした。過去に戻ったからといって、人生決してやり直せないのだなあと想いました。愛していても、大切に想っていても、うまくいかない時がある。死んでしまった親子は本当の血のつながった親子ではなかったのに、いい感じの関係になったり、でも、本当に重松清、うまいよな、普通の親子を描くのが。 | ||||
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すごく感動しました。父と息子のやるせない関係が、女性である私にどれほど理解できたかわからないけれど…。それでも、途中で何度か涙があふれた。男性は、よけい心に響くのでは…。簡潔で余計な修飾がない文章が、悲しみをより高めています。 | ||||
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この小説を読んでいるとき、物語には十分に引きこまれているのに、その一方で自分の家族、自分の周辺の家族を照らし合わせながら、物語とは脱線した自分の現実を見つめ直したりしている冷静な私がずっといました。 ストーリー自体は、大学生で♀な私には、あまりダイレクトに関係ないような話なのですが、家族を持つヒトなら誰でも感じるけど口にしないであろう様々な感情が描かれていて、主人公の気持ち、ちゅうさんの気持ち、いろんなヒトの気持ちが自分のことのようにリアルに感じられて、一緒に感情の旅をした気分になりました。 重松清さんって惹き込ませるのが上手ですね。 決して、すごく心地よい夢をみせてくれるトカ、新しい何かを発見させてくれる物語ではないけど、「当たり前だけど、忘れてしまいがちな大切なこと」に再度気づかせてくれる良いストーリーだと思います。ワゴンを降り、本を閉じたとき、無理のない前向きな気持ちで、「まだ時間がある私は、失う前に築き、受け止めていこう」と思えました。 疲れている誰かにそっと渡したい本です。 | ||||
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500ページほどあるんだけど、1日で一気によめました。 物語に引き込まれるってのは、こういうのだな! って、とっても吸い込まれました。 一言で言えば、3組のオヤジと息子の物語。 物語が奥深いんですが、書き方がわかりやすく、すんなり、ココロにしみこんでくる。 親父の死に際に息子の前(家庭崩壊寸前で死にたい)に、親父が息子と同じ年でふっと現れるところから 物語ははじまります。 あと、この物語がすごいのは、決して安直なハッピーエンドではないこと。 でも、物語の最後に、絶望じゃなくて、将来へのほのかな希望がみえます。 主人公は、物語の最後でこう考える。 「でも、この現実からはじめなきゃな。」 ココロにビタミンが注入されて、とても、今はシアワセな気分です。 オイラは親父が2年前にあっちの世界にいっちゃったので、 もう、会話はできないですが、とっても、逢いたくなりました。 (お墓参り) ココロにビタミンが足りてないかたがたにオススメかもです。 また、重松作品よんでみよ、って思った良作です。 | ||||
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非現実的な世界を描いた空想小説であるので細かい疑問点が頻出するが、時間が現在 と過去を目まぐるしく移動する内容の割りに状況理解が容易で読みやすい。 登場人物を必要最小限に抑えていることも、読み易さに一役買っている。 しかし、ラストを「ハッピーエンド」の方向に持っていったのは誤算。 健太くんは橋本さんの元へ戻るべきではなかったし、主人公の現実世界が好転の兆しを 見せ始めるのも、翻って現実的でない。 物語後半まで積み重ねてきた「現実は変わらない。その現実をあるがまま受け入れよ」 という「智慧」の思想が、エンディングの為に「頑張れば未来は開ける」という在り来たりな 陳腐なメッセージに摩り替わってしまうのは拍子抜けだった。 読み終えた読者の気持ちをどん底に突き落とすぐらいの勇気が欲しかった。 | ||||
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子供、主人公、父親。 3世代に渡って家族のあり方が描かれたこの作品を読むと、 自分をそれに重ねあわせます。 そう考えると、自分が子供の時に考えていたのは、 親というのは完璧な存在という意識がどこかにあったと思います。 親も人間。そして自分もその親になったとき・・・。 子供ができたときに、もう一度読もうと思います。 | ||||
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一言で言うと大人の為のファンタジー。 でもリアルな描き方の背景にある世界は ファンタジーを超えている。 実に生々しい。 その生々しさ故に、読み手は痛々しさを覚える。 綺麗なキラキラした事だけでこのファンタジーを成立させていないところに、 この物語の強さを感じる。 大人になればなるほど、 痛々しさに目を背けて生きていくことを覚えるだろう。 だが敢えてその痛々しさに向き合う事の大切さを、 このファンタジーは教えてくれる。 読み終えた後、 ドロリとした何かが残るだろう。 その何かが、読み手各々が目を背けたいものなのだろう。 | ||||
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自分は重松作品はじめてでした、某ラジオのゲストとして親しみ持てるおっさんだなと思い早速購入。冒頭のどんよりした展開から以外にもテンポが良く引き込まれ即日読破! 感想としては素晴らしい作品に出会えたとそれだけです。 本当に読んでもらいたい本です。 ・父親と折り合いの悪い息子 ・父親をなくされた方 ・父親である方 とてもお勧めします。 | ||||
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ストーリー的には、SFファンタジーでしょうか?銀河鉄道の夜みたいな感じで(?)、38歳のちょっと可愛そうな冴えない感じのオジさん(苦笑)が、不思議なワゴンにのって同い年の父に会う…云々かんぬんって話です。 最初から重たい感じでした。しかも夜のドライブの場面も多いため、視覚的に暗いものが頭にイメージされます。でも、なんでしょうか。あっという間に読めてしまいました。とりたてて急展開があるわけでもない。でも、話の流れに引きこまれて一緒にドライブしちゃってる感じです。映画を見てるような感覚に近いですかね。 固有名詞も平気で出てきて、楽しませてもらいました。オデッセイとか。イチローとか。黒ひげ危機一発とか。ユニクロとか。(笑) 言葉にするのが難しい、父、子に対する感情を、うまく表現していると思います。「小説っておもしろい」ってあらためて感じました。 | ||||
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現実にはありえない設定の中で、ここまで、現実をリアルに描ける なんて、やっぱり重松清はすごい。違和感もなく一気に読めた。 3組の父と息子の関係で構成されているが、相手に思いが届かない 親子関係のもどかしさが切なくなるような筆致に込められ、読んで いて、度々心が痛くなるようだった。 主人公が現実には臨終前の父親と、異次元では同等の立場で遭遇し、 嫌悪していた父親の立場を理解したり、人間的な魅力を見出してい く過程の描き方はさすがにうまい。架空(?)の世界を彷徨っている 父と息子も、やや美しすぎる関係だが、それはそれでほのぼのと微 笑ましかった。 それらに比べると、主人公の現実の家庭が、あそこまで破綻してし まう経緯がちょっとわかりにくい気がした。特に主人公の妻が、少 なくとも表面的には、可もなく不可もないありきたりな家庭内で、 あれほど気持ちが荒み、堕落していく理由が見つからない。そのあ たりが、説得力に欠ける気がした。 最低最悪、その人にとってはどん底の状況ではあるけれど、そんな 中にも希望が感じられる。作者の人間的なやさしさなのか、読んで いてとても励まされる。だから、重松の小説が好きだ。 | ||||
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年間NO1に輝いた・・とのコメントで何気なく 読んでみました。 電車で読んでいるのに涙が出てきました・・・ 毎日何気なく発している言葉や行動について考え させられました・・ コミュニケーションの大切さも改めて感じました。 人生を振り返る良い機会にめぐりあえました。 *:..。泣きたいときにはお勧めですよ*:..。o○☆* | ||||
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