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流星ワゴン
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流星ワゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 301~320 16/20ページ
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死を中心にして親子が絡み合い 登場人物の人柄に泣ける部分は多々あるが 人の弱さが前面に出ているため、 後味が悪かった。 人は、弱い。 そのことを忘れてしまっていて、かつ、 自分を振り返りたい人にはいいかもしれない。 しかし、それを知っている人であれば 散々繰り返された 「ありふれた話」という印象しか残らない気がする。 | ||||
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ある、不思議なきっかけでめぐりあった1人の男性と 親子が繰り広げるストーリー。 実は交通事故で死んでしまっている親子の切ないストーリーと、 人生をやり直したい男性の切ないストーリー。 男性は親子の運転するワゴンに乗り、 過去への旅をくりかえす。 「人生のやり直したいポイント」 それを一つ一つ。もう一度、過去へ旅立ちながら、 今生きるコトとはどういうことか、をゆっくりと感じ取っていく。 ともすると暗いだけで終わってしまいがちな物語りも、 子供の無邪気さや、子供の強がりがアクセントになり、 後読感としてもスッキリとした、前へ進める。という思いにさせられる内容になっている。 人生をやり直すことは出来ない。 ただし、見つめなおすことは出来るのではないだろうか? いま、過去のことで悩んでいる人に。 この本が、明日を生きるための良いきっかけになればと思う。 | ||||
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装丁が印象的で手に取った。 死んじゃってもいいかなぁと思う38歳の男性が、 突然現れた不思議なワゴンに乗って 人生のさまざまな岐路に出会い直す旅の物語。 やり直すのではなく、出会い直す旅であるのがポイント。 誰にでもある「あの時こうしていれば・・・」を 体験しなおせるんだけど、決して現在を変えられるわけじゃない。 だからかえって今が浮き彫りになる。そういう構造。 たぶん作者の意図は僕くらいの年齢ではないので、 感情移入はさすがに難しかったけれど、 その分考えることの多かった作品。いい味出してます。 | ||||
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以前から気になっていた本なのですが、あまりにも評判が良いため あまのじゃくな所がある自分は、何となく買うのをスルーして いたのですが文庫版が発売されているのを見つけ今回購入してみました。 読後の感想は、「何でもっと早くこの本を読まなかったんだろう」 っていう感じです(おせじぬきに) 読み進めていくうちに登場人物にどんどん感情移入してしまい 涙があふれだし、自分でもびっくりしてしまいした。 20代前半で、子供を持たない自分が読んでもこれだけ感動 できるのだがら、主人公の年齢設定に近い年代の方がこの本を 読まれたらたまらないものがあるのではないでしょうか。 読了したあと、久しぶりに酒でも飲みながら父親とゆっくり 話をしたいなと思いました。 そういう気分になれただけでも、この本を読んだ価値があった なと思います。 後、細かい事ですが印刷されている文字が大きめでくっきりと しているので読みやすいのもとてもよかったです。 おかげで気持ち良くサクサク読み進める事が出来ました。 この作品、できれば映画化してほしいですね。 映像の中で動く、登場人物達をぜひみてみてたいです。 ちなみに、自分の中で主人公のイメージ像はずつと香川のぶゆき さんでした(笑) いい作品です、気になっている方はぜひチェックしてみてください。 | ||||
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流星ワゴン まずこの名前がよくない。某テレビ番組「〜〜ワゴン」というのを思い起こさせる。実際本屋で現物を手にとって、裏表紙だったか帯だった かの惹句を読むまではそちら関係の恋愛ものだと思っていた。 しかし、読み始めてからは止まらなくなった。普段電車の中で読むだけなのだが珍しく家に帰ってからも、休日も読んだ。ありえない話で現 実に思いを残してそれを何とかしたい、という点では浅田次郎氏の「椿山課長の七日間」に通ずるものがある。 主人公を中心として主人公と父親、主人公と息子という2組の親子とワゴンの乗員の合計3組の親子が登場する。父親の愛情や悲しみや希望が 自分が今、父であり、息子であったということでひしひしを感じられる。これは、自分が父親でない人(若い人や女性)にはわかり難いこと なのだと思う。そのあたりにこの作品への評価の分かれ目があるように感ずる 最後に主人公が希望を持って現実を受け入れていこうとしていたが、別にそれはそれでよいのだが、そのまま死んでしまったとしても、(結 局は何も変わらなかったけれど)現実を変えるためにそれなりの努力をしたんだからよかったんじゃないかと思う。 他の方もレビューに書いていらっしゃったが、生々しすぎる性描写は不要だと思った。きっと作者の頭の中には生々しい性描写を入れること で現実感を醸し出したいとか、主人公の焦りとかいらだちを際立たせたいとかいうのがあったのだろうけど、(自分も夫婦関係の危機の中で妙 にさめたそんなセックスをしたことがあり、作者と自分の近似性を感じ たりもしたのだが)週刊誌の連載かなんかでそういうシーンを一回に一つは入れないとだめだ、と編集者に言われていれているような不自然さ も感じた。性描写の部分がなければ父親と息子の教科書として中学生から読ませてあげたい。(教科書といっても、そんなに教訓的な読み方を する必要もないと思うけれど)。 | ||||
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主人公の心の裡を通し、人間の弱さを描く作品。 ストレスまみれの時代に、柔らかい文章が優しく癒す。 悩みを抱え苦悩する男性に、過去をやり直すチャンスがめぐって来る。 人間誰しも持つ弱さであるが、辛さに耐えかねた彼の現実逃避であった。 過去をもう一度くりかえすことで、 客観的に見て考え、少しづつ気づいて行く。 なぜ、こうなったのか。 誰がこのようにしたのか。 そして親の愛情と併せ持つ弱さを理解し、成長して行く。 彼が抱えた大きな苦悩は、普通に生活する自分や家族と重なり、痛みは共感できるものである。 「あの時に戻ってもう一度やり直したい」 とは誰しも一度は思うこと。 主人公を通して慰められることもあるだろう。 ただ、妻の美代子の思いや心の裡が描かれてなく、 彼女の言動は納得できなかった。 彼女の心を深く掘り下げてあれば、もっと作品に深みが増したのにと思う。 これも自分だけが辛いと感じ、 妻の気持ちを慮れない傲慢な主人公の視点なのだろうか。 橋本親子が「親子歴1年」で、実の親子ではないという設定にも疑問を持った。 そこに深い絆は生まれるだろうか? この辺りが今ひとつ説得力に欠けるものになってしまたと思う。 | ||||
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過去のもっとも後悔した瞬間を、再び体験することのできた一雄。 彼の姿を見て印象に残ったのは、崩壊へと向かう未来を知っている彼の、妻・美代子と息子・広樹への接し方の違いだ。 広樹が受験に失敗するという未来を知っている一雄は、初め、受験をやめさせようとする。 しかし広樹とのやり取りを通じて、彼は最終的に息子の信じているものを信じようという結論に辿り着く。「知っている」ということと「信じる」ということは両立しない、とつぶやいていた彼は、「信じる」という行為を掴み取ることができた。それは決して未来を信じているわけではない。息子の信じているものを信じるのだ。 美代子に対してはどうか。 彼は、美代子に対して、彼の知っている未来の全て 、そして美代子の隠し事の全てを暴露する。 暴露して、美代子自身の口から全てを打ち明けさせる。 そして彼は受け容れる。美代子自身が曝け出せなかったもう一つの彼女の姿を、一雄は受け容れる。 美代子は自分自身の中に抱えこんでいた暗闇を、初めて解放することができたのだ。 現在に戻ってきた彼は、信じることの幸福さを知っている。そして彼の信じているものは、もう変えられない未来ではない。「サイテーな現実」にありながら彼の見ているものは「絶対に」変えることのできる未来だ。 そして彼は、受け容れることも学んだ。 美代子や広樹の言動を拒むのも受け容れるのも、誰の責任でもない、一雄の選択次第だ。 サイテーな現実を抜け出すためには、まずそれを受け容れることだ。 そして、変えられる未来を信じることだ。 道に迷い、どうしようもなくなったら流星ワゴンに乗るといい。 でも、それはあくまで流れ星に過ぎない。 僕らが変えることのできるのは、過去じゃない、現在の自分自身だけだ。 | ||||
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私は女だし父はピンピンしているけど なぜかすごく共感できて じんと心に沈み込む物語だった。 ファンタジーだ。だけどリアルだった。 過去を振り返ってもどんなに後悔しても変えることはできないし、 現在もまたしかりだけど、 主人公・永田一雄のように「流星ワゴン」を降りた読み手自身が 一番心の変化を感じるのではないだろうか。 ベタだけど、もっと今を大切に生きること、 もっと家族や周りのことに目を向けることが 大事だということに気付くのではないだろうか。 ★ひとつ欠けたのは、一雄の妻の行動は理解できなかったから。 彼女のような行動にでてしまう、そういう病気の人もいるんだろうか。 そのあたりが男性が書いた小説っぽいよな、なんてちょっと気持ちが しらけてしまうところだったのだ。 | ||||
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―感動― 私は、まだ子供だけど、この本を読むことができた。 途中で、とばしたくなるようなシーンもあった。 けど、そういう所も読むことによって、主人公の心情を読む事ができた。 本には、著者が一字一句を慎重に選んで文章が書かれている。 そのことを小学生の時に習った。 一字一句ももらさずに読んだ。 だから、本当に感動。 やり直す事のできない過去で、もがき、絶望した主人公。 「私」という視点から書かれているから、その人にならずにはいられない。 一度は死のうと思った主人公が、最後にはちゃんと、前を向いて歩いていく。 「過去を後悔するよりも、未来に希望を見出す」 このことを、この本から学ぶ事ができた。 | ||||
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まず最初に感動。 そして次に少しの恐怖の残る小説だった。 妻は不倫、息子は暴力。 何もかも嫌になった事があなたにはありますか? どうなってでもやり直しの現実をへし曲げようと歯を食いしばった事がありますか? すごく長い小説でしたが、読み始めると一気に読み切りました。 今までで1番「家族」という物について考えた小説であり 今までで1番読み終えた後に「さぁ、頑張ろう」と思えた小説でもあった そしてとても涙した小説だ 何か考え方が変わるかも。 読んで良かった、心からそう思えた1冊だった | ||||
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うまくいっていたはずなのに、いつのまにか息子は荒れて引きこもり、 仲違いをしたままの実家の父は病の床で余命わずか…。 どこで間違えたのかすらわからずに、何もかもどうでもいいと、 死が頭をよぎる夜。 しかし、そんな主人公の前に、ある親子が現れる。 誰にでもある、気づかずに通り過ぎてしまった人生の分岐点。 どんなに後悔しても、普通は戻ることができないそんな大切な瞬間に 流星ワゴンは連れて行ってくれる。 現代の『クリスマス・キャロル』を思わせる、 不思議で温かな『流星ワゴン』は、 目に見えるものだけが真実ではない そんなことを改めて思い出させてくれた極上のファンタジーだ。 | ||||
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既にこの世にはいない親子が運転するワゴンで 自分が判断を誤った運命の瞬間に戻るという 実際には起こりえない事が起こる話。 それで過去の軌道修正が出来て現在が良くなるのか というとそういう訳でもない。色々ルールがあるから。 でもさらっと流してしまう日常に落とし穴がある 気づかなかった事があると気づかせてくれる。 主人公は自分の見落としてしまった事、気づかない ふりをしていた事に気づけた事できっと良い方向へ これからは向かえるのではないかと希望を持たせる作品だった。 この人の殆どの作品同様、子供のいじめという 暗い影があり、読んでいて気が重くなる部分もあるが それでも案内役となる親子が明るい雰囲気なので 物語全体が重くならずにすんでいる気がする。 | ||||
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読者の内部に静かに浸透してくるような物語でした。450ページくらいありますが、難しい表現や漢字などが一切ないため、比較的早く読み終えることが出来ました。非常に心地よい読後感でした。が、この作品の世界に共感を示せるかと言われると微妙です。やっぱり僕がまだ社会にも出ていない子供だからでしょうか。父親である主人公にすんなり感情移入はできなかったです。まぁこれは仕方がないことなのかな、と。('-,_ω-`)プッ あとこの主人公がやたらと自分の子供の気持ちをさも分かった風に語っているのがいらつきました。('-,_ω-`)プッ この作者の他の著作も読んでみたいと思える一品でした。 | ||||
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幽霊の運転する車に乗車した主人公が、時空を越えてやり直しの現実に向き合い、辛い生活を受け入れる勇気を持つというお話。不可思議な力によって過ぎ去った人生の分岐点に立ち会う様は、どこかディケンズの「クリスマス・カロル」と似ている気がした。だがディケンズが、福音の見地から、考え方一つで変わる明るい未来を指し示したのに対して、本書は、考え方一つでは変わらない過酷な現実を描いている。最初現実離れした設定におやっと首を傾げたが、180度人生が好転するような結末を用意していないところがいかにも著者らしい。それでも僕らは生きていかねばならない。という意図に共感し、好感を持った。「死」を取り上げたテーマは重いが、ファンタジー小説なのですんなりと読むことが出来る。個人的に、今まで読んだ重松清さんの作品の中で一番好きな本である。 | ||||
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スポーツグラビヤ誌“Number”でも記事を書いてるし、色々なところで名前を見るので以前から気になっていた人。勢いで買ってしまった。そして、自分としては異例の速さで読み終えた。内容を知っていて買った本ではなかったが、人の生き死に敏感になっているボクにとっては自然と吸い込まれていった。父と子のコミュニケーションや家族のことなど、父が居たらボクとどんな話をするんだろうか。ボクは将来子供にどんな話をするのだろうか。色んな事を考えさせられた。 老いるということも。 う〜ん・・・。この本を読んだことが何かのターニングポイントなのかな?考えすぎかな。 | ||||
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時を越えて、同い年の親父はそれでも親父だった。今まで言えなかった気持ち、伝えられなかった感情を伝え和解した親子。子供は、現実へ目を向けようとする。 若いときは強がって言えないことってあるけど、親にだって言えなかった望みや希望とかあるんだろうなと思った。 | ||||
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子を失う父親。父を失う子。それぞれ、言えなかった言葉や想いがある。その言葉や想いがストレートに伝わってくる作品であり、涙無くしては読めない作品である。著者があとがきに「父親だから書けた作品」と書いている。読み手も、子を持つ父親である方が感情移入しやすいだろう。そして、子を持つ親であるなら必読すべき秀作だ。 | ||||
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健太は小学2年生にしては、物事をはっきり言うし、精神年齢高過ぎって感じがした。 重松作品はトワイライトやビタミンFも読んだが、いきなり官能小説的な表現が出てくるから、それも脚を広げて性器をどうだとか、出てくるもんだから、なんかなぁ〜そんなにダイレクトに表現しなくてもと思うのに。中学の子どもに読ませようと思ったが、それがねぇ。 270ページにスライドドアを開けるって書いてあるけど、オッデセイはヒンジ式(普通の回転式引き戸)だけどなぁ。今で3代目になるが、スライドドアないよ。 まあ、細かいことを言ってしまったが、あとは感動した。 | ||||
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去年夏前あたりに読んだのですが、まったくつまらなかったです。苛立を覚えました。 ヒマなのでレビューを読んでみてびっくり。面白かった意見が圧倒的に多い。 人それぞれ感じ方ってまったく違うのだと痛感しました。 ぼくには正直一切面白いところを見つける事はできませんでした。(最後まで読みましたが) ぼくはまだ30歳ですが、将来子供をもって親になったらわかるのでしょうか。 理想としてはこの内容が分かる人間にはなりたくないと思います。 独りよがりでまわりが見えてない人間のような気がします。 もしくは、ぼくの方がまわりが見えてないのでしょうか... | ||||
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この物語が単なるファンタジーでなく,強烈なリアリズムを意識させるのは,過去への旅が現在を変えるために行われるのではなく,過ぎた日々への後悔をすべて清算し,現実をあるがままに受け入れる手段になっているところ。 過去への旅の中で,末期がんで病床に伏している父親が,主人公と同じ年齢となって現れる。その対話の中で,強権をふるっていた父親が,実は弱い存在であることを主人公は知る。自身が大人になって初めて分かる,当時の父親の心情。 いまの自分の年齢当時の父親に今の自分が会って,兄弟のように街を歩いたとき,自分の方が大人びて見えるだろうか。何かを議論したとき,大人の意見を出せるだろうか。できないこととは分かっているけど,想像するだけ楽しく思える。 | ||||
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