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流星ワゴン
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流星ワゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 281~300 15/20ページ
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父親や息子との関係について、誰もが考えたり、悩んだりする事があるのではないかと思います。主人公の考えが変わり、何も変わらない“現実”をしっかりと受け止めて希望を持って生きる決心をした所で涙が溢れて止まりませんでした。 これから生きる人生を後悔しない様に、そして過ぎてしまった過ちがあれば希望を持って好転させてやろうと強い意志を持てた気がします。 父親と仲が悪い友人に読ませてあげたい本です。 | ||||
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親子の話を書かせたら天下一品の重松清。 この作品もしっかりと読ませてくれます。 自分には息子もいないので 父親としての思いはなかなか分からないけれど、 父親に対する思いはこの『僕』に似ているような気がする。 父親に対してはなかなか素直になれなかったりするけれど、 もう少し、ちゃんと向き合わなくては、なんて 思わせてくれる作品でした。 | ||||
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ストレスまみれの社会に生きる現代人に 主人公の心を通して、癒しを与える作品。 悩みを抱え、苦悩する主人公に、過去をやり直すチャンスがめぐって来る。 弱さは誰しもが持つものであるが、辛さに耐えかねた彼の現実逃避であった。 もう一度過去をやり直すことで、 客観的に見て考え、少しづつ気づいて行く。 なぜ、こうなったのか。 誰がこのようにしたのか。 そして親の愛情と併せ持つ弱さを理解し、成長して行く。 彼が抱えたストレスや悩みは、普通に生活する自分や家族と重なり、痛みは共感できるものだ。 「あの時に戻ってもう一度やり直したい」 とは誰もが一度は思う。 主人公を通して慰められることもあるだろう。 ただ、妻の美代子の気持ちや心の裡が描かれてなく、言動はとうてい納得できるものではなかった。 彼女だって揺れていたはずだ。 そこを掘り下げ描いてあれば、もっと深みが増したのにと思う。 これも自分だけが辛いのだと思い、 少しも妻の気持ちを慮れない傲慢な主人公の視点だろうか。 橋本親子が「親子歴1年」で、実の親子ではないという設定にも疑問を持った。 そこに深い絆は生まれるだろうか? | ||||
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主人公の父、そして自分自身の子供との関わりを、うまーく表現しています この中学受験の時期、そんな時間はないかもしれませんが、忙しい親にこそ 読んでほしい もし自分の子供がこんな事を考えていたんだぁっと思ったら 「がんばれ」っと安易にかけている言葉は重いんだと感じました 主人公の息子は中学受験に失敗、自分はリストラ、妻はテレクラで不倫 だれもが自分の子供が受験に失敗なんて、リストラされる側なんて、妻の裏切りなんて想像もしたくはないけれど 現実には、合格するもの、落ちるもの、会社に残るもの、出されてしまうもの、今の生活に黙って耐えるもの そこにいることが耐えられなくなってしまうもの、ゼロか一かどちらかしか無いはずです。 しかしその現実を受け止めていくことはとても難しいけれど、そして現実の結果は どうあがいても、変える事はできないけれど、その背景にある「相手の気持ち」を 知る事ができる前とできた後では、主人公の気持ちも劇的に変化しています とにかく、お父さんの台詞に泣かされてしまいます こんなワゴンがあったら、乗ってみたいと思わせる作品でした | ||||
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死んじゃってもいいかなぁ・・もぅ・・。 そうつぶやく主人公の前に、一台のオデッセイが停まる。 全てを失った主人公をそのオデッセイは過去の大切なときへとつれていく。 とても優しい優しいお話だと感じた。 オデッセイは主人公を過去に連れて行くけど、それは過去を変えるためなんかじゃなく 諦めるため、いや、後悔するためにだ。 自分の失敗を目の当たりにするのは辛い。それを前に苦しい悲しいという主人公に胸が痛んでしょうがなかった。 過去に行くたびに、主人公は自分と同じ歳の父にであう。大嫌いな父だ。 父と同じ目線にたって始めて見えるものがあった。 父と、父の仕事が大嫌いだった。そんな主人公を父も嫌っていたはずだ。 でも、確かに愛されていたのだ。 大切に思いながらもすれ違ってしまっていた。 現実はどんなに努力したところで変える事なんて出来ないのかもしれない。 だけど、一時間でもいいから長く生きていてほしい、と 心から願って泣いてくれる誰かがいるということ。 自分のことを大切になんか出来なくなってしまったときに そっと優しく寄り添ってくれるような小説だ。 | ||||
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自分は未婚者です、もちろん子供もいません。 読後、頭の中でいの一番に浮かんできた感想は、 「俺が読むべき本じゃないな・・・」だった。 父親の父親による父親の為の本。 まさにこれに尽きると思う。 一見幸せそうに見える家庭の玄関や郵便ポストにそっと置いてみたい作品。 | ||||
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この小説を読んで、親というのは子供が思っているような万能な存在では無いのだと思いました。 親も自分達と同じように悩み苦しんでいるのですね・・・。 親にどう接するか、自分が親の立場になった時に子供にどう接していくのかを考えさせられます。 | ||||
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主人公は不思議な親子の運転するワゴンに招かれる。そして、さまざまな過去の場所に行き自分の親父とともに自分の過去に少しずつ向き合っていく。じわりじわりと本質に近づくような物語は読んでいてなにかが統一されていく不思議なリアルがそこにある。日常には全てがある。しかし、日常の全てに私たちは目をそむけ、見てみぬふりをしてとんでもない人生の負債を一気に背負っていることをある日突然感じることがある。悲劇は突然に起こるのではなく、日々自分と向き合ってこなかった結果なのだというメッセージが感じられる。骨太な小説である。 | ||||
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親子が乗ったオデッセイが迎えに来て、後悔の残る過去にさかのぼり、現実をリピートさせていく。 重松 清の本が読みたくてこの本を選択しましたが、実は本の厚さに少々腰が退けてました。 しかし、読点の多い文章で、導入部からスルスルと入っていけます。そのため、見た目に厚いこの本 もかなりのスピードで読み進むことができる。 親子の絆がメインとなる話ですが、重くなりすぎず、熱くなりすぎず、親子の意味を示してくれる。 息子がいるお父さんが読めば、共感できる部分も多いのではないでしょうか? あとがきにも惹かれます。ぜひ斎藤美奈子さんのあとがきも・・・。 | ||||
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親の想いと、子の想いのちょっとしてすれ違いを、描写している作品。うちは、親子関係が凄くこの作品に似ている気がします(笑 なので、小説を読みながら、思わず今自分の年齢だった時に、親父は一体何を想い、何を考えてのかなぁって思います。それも、今自分に子供がいるからだとは思いますが・・・色んな意味で考えさせてくれた作品になりました。 | ||||
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本の雑誌年間ベスト1の傑作、だそうだけど・・・そんなにいい話だと思えない。 というか、「いい話」すぎて、受けつけない。苦笑したくなる。私が素直じゃないからかもしんないけど。 登場人物のすべてが「いい人」ばかり。負の人間や感情も描いてはあるけど、「いい人」の負でしかない。みんな「いい人容器」におさまってる。誰一人はみ出ない。 人生の痛み、かげり、にごり、を描いているはずなのに、上澄みだけすくってるよう。人生には濁りに目をそむけ、表面の澄んだ水だけ飲むことも必要だってことなの?でもそんな含蓄も感じない。 人生に疲れた時、または主人公と同姓・同年代の人が読むと共感するのかもしれないけど。 上手くやれない父も妻も息子も、本当はいい人間で、歩み寄れる方法はあるというおとぎ話に酔えるのかもしれないけど。 筋立ては悪くないと思うので、「性善説色眼鏡」を外して、生きた「人間」を描写してほしい。 | ||||
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死んでもいいかなぁと思ってる男の前に1台のオデッセイが止まる。 乗っていたのは、初めてのドライブで交通事故に遭い命を落とした父子だった。 2人に連れられて、男は危篤状態の父親とともに自分の過去を巡りながらドライブをする。 父を嫌って避けていた息子が、若い頃の父親と出遭って気持ちを変えていくストーリー。 過去の大切な場所を巡って、妻の浮気や、荒れる息子との仲に決着をつける。 こういう本は中年のおじさんが読んだらいいと思う。 父もおじいちゃんが死ぬ前に読んだらいい。 そして、16から一緒に住んでいないおじいちゃんともう一度向き合ったらいい。 | ||||
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自分と父親,自分と子供,自分と妻・・・この3つの関係を軸にしたお話である.自分と父親:いつの頃からか父親とはあまりしゃべらなくなった.母親とはしゃべるのに.でも小さい頃を思い出すと「遊んで」とよくねだった.父親も忙しい合間をぬって遊んでくれた.そんな記憶が小説と重なる.自分と子供,妻:幸せだった.子供や妻に対しても一生懸命だった.家族を一番に思っていた.それなのに家族は壊れてしまった.いったいいつから何が原因でと思っても答えは見つからない.きっと一生懸命の方向が間違っていたのだろう.そんな想いが小説と重なる.家族を大切に思うお父さんのための本である. | ||||
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人は後悔を積み重ねながら大人になっていくのかもしれない。 そしてそれに気づいた時にはもう、後戻りできない崖っぷちに立たされている。 そんな人々の苦しみに、重松清はファンタジーという手法で救いの手を差し伸べる。 ワイン色のオデッセイが運ぶ、父と子と、その子供の物語。 表層的な親子関係の裏にある嘘と誠が暴かれたとき、我々は途方もない カタルシスの海で泣き濡れるのである。 それにしても・・・・・ 淫魔にとり憑かれたように見知らぬ男とヤリまくる母親の存在はちょっと理解に苦しんだ。 | ||||
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ファンタジックでよい本だと思います。男性or父親の気持ちは身にもって理解すること出来ないので、そういうものなのかなという程度ですが、安易なハッピーエンドに終結しないのもよいと思います。 気になるのは妻の言動。これは女性の立場からも全く理解できません。夫に興味をなくし、子供が荒れてるからってテレクラに奔る…そんな母親っているかな?ひどいな、この描き方。 全般的には娯楽性あって、まあまあ。 | ||||
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肉親とはいえ価値観を共有できなかったり、基本的に気が合わないということはよくあるもの。ただそういう状況であっても、情で結びつくのが家族と言うものなのだろう。 この小説では、お互いを嫌いになった父と子が、過去の出来事を振り返りながら、徐々にその関係を復活させていこうとするもの。 家族の存在意義などを考えさせられる小説。 テーマは深いが読んだあとの感覚は非常にスッキリしたものである。 | ||||
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ベタ褒めされていると、なんだかなあと思う。もちろん、全然悪くないし、重松清が普遍的に扱っているテーマのひとつの完成形とでもいおうか、そういう意味では代表作といっても過言じゃないのかな。 泣ける泣けるといわれているけれど、自分はべつに父親でもなく、泣けるわけではない。あざとい、と思ってしまう、つい。『子供』と『別れ(死)』は泣かせ要素としては敵なしの素材ですから、うーん。 もちろん、いい話です。全然悪くはない、が、やっぱり『エイジ』などのほうがすごいと思ったけれど。 | ||||
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辛いことがあったとしても、死んでしまっては何も出来ない。 人生は一度きりだからやり直すことは出来ないけど、生きているからこそどん底から軌道修正することが出来る。 一生懸命生きていこう、思わせてくれた。 | ||||
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暴力をふるう息子、テレクラで浮気を重ねる妻、自分自身は会社からはリストラ寸前。 家庭は崩壊しつつあった。 「死んでもいいか」そう思った所に1台のワゴンがやってきた。 もう死んでしまったという同じ年の父親とその子供と過去へと向かう。 見たくない妻の浮気現場や気がつくことのできなかった息子のS.O.S.を親子と共に対面していく。 しかしもう過去は変えられない。いちからやりなおしはできない。 やりなおせるのはここ、27歳リストラ寸前の自分と浮気の妻、暴力ひきこもり息子がいる現在からなのだ。 ストーリーは非現実的なのに、芯となるものは生々しいくらいリアルで苦しくなる程です。 決して手を加えることができないもの「過去」。 ここに出てくる過去は美しいとか輝かしいという類のものではありません。 できることなら封印してしまいたい、蓋をしたい、目を伏せてしまいたい過去です。 自分たち自身が「過去」になってしまった親子と「過去」を経て、これからを変えられるかもしれない主人公。2つの過去と現在、そして未来のストーリー。 | ||||
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久しぶりに、泣きました。ページをめくる手がとまらなくて、クライマックスにさしかかっていくにつれ、静かに涙があふれてきました。 私の拙い文章でたくさん語るより、一度手にとって読んでいただきたい。 人間について、深く考えさせられます。私たちは、生きているんだから今からでもやり直せる。 希望が、見える一冊です。 | ||||
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