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流星ワゴン
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流星ワゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全387件 201~220 11/20ページ
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相変わらず、わかりやすくて、やさしい。 たぶん、この物語を体験していくにあたって、登場人物の誰かには共感する部分を感じるだろう。 どうしようもなく、行き詰まるカズ。 若い頃の父親チュウさん。 橋本さん。健太くん。広樹。… 現実世界でも同じように、誰しもが外からは見ることができない 自分の世界を持っている。 そして、それは現実的な世界では、混じり合うことなく 非現実的な世界によって、つながり合っていく。 今いる世界は、思っているよりもキツイ。 それでも… 400ページを超える長い小説ではありましたが、 1日で読み切りました。 | ||||
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何も知らないままでいるのと、何もかもわかっているのは どっちが幸せだろう、と考えさせられる小説だった。 どっちも同じくらい不幸で、どっちも同じくらい幸せな気がする。 もし絶対に運命を変えられないとわかっていても 過去の大切な瞬間に戻りたいか、と聞かれたら。 やはり人は過去に戻りたいと思うんじゃないだろうか。 運命は変えることが出来なくても、運命の受け止め方は変わるから。 | ||||
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人気作家、重松清の出世作。 リストラされ、妻にも離婚を迫られている38歳の僕は、生きるのにほとほと疲れ果てていた。そんなある夜、僕は不思議なワゴンに拾われる。その車の中にいたのは5年前に交通事故で死んだ一組の親子だった。やがて、親子に言われるがままドライブに付き合っていた僕は、過去の世界に投げ出され、そこで自分と同じ歳になった危篤のはずの父親と出会い……。 なんかすごいもの読んじゃったというのが素直な感想でした。 言葉がないというのでしょうか。これをどうこういうのがもったいないというのでしょうか。 とにかく傑作としか言いようがありません。 惹きつけられ、ぐっと心をつかまれ、わくわくし、涙する。 小説でこんな体験ができるのは本当に稀です。 自分が30代後半という、主人公と近い年齢というのもあるのでしょうが、それを差っぴいていも素晴らしい小説だと思います。 読み終わった後に、もう少しだけ頑張ろうと思える。 ちょっとだけでも親孝行をしておこうかなと思える。 すさんだ気分の時にぜひ読みたい一冊です。 素晴らしい。 | ||||
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作者と同世代の同性だから共感しやすい部分も多いのかもしれない。 私は重松作品は3作目だが、初めて心から面白いと感じた。 「人生に絶望した主人公の男性」「その前に幽霊が現れて」「過去に連れて行ってくれて」 と、今までも似たような設定の小説や映画はあったと思う。だからそれ自体は面白い設定 とは言えないかもしれない。 でも、そういう類の作品は大概において、過去を変ることによって人生を変えてしまい ハッピーエンドとなるのが常であるが、「流星ワゴン」はそうはならない。 過去のあの時が、自分の人生にとって、自分の家族にとって大切な時間だったということ を知ることは出来るが、知ったところで過去を書き変えることは出来ないのだ。 過去は書き変えることは出来ないが、自分の過ちに気付くことにより、辛い人生を現実と して受け止めて、前向きに生きて行くことが出来るということを教えてくれていると思う。 他の方はどうか分からないが、自分が20代くらいの時に読んだら共感出来なかったように 思う。自分の同世代に重松清という作家がいて良かった。 | ||||
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重松作品の「きよしこ」や「青い鳥」などは感動しましたし、とても好きなのですが、この本は残念ながらあまり高い評価にはしたくありません。 相変わらず、ストーリーのテンポが大変よく、読みやすくてどんどん進みます。 今回は何かとてもとても暗くて、主人公も疲れたと言っていますが、読者も主人公と同じで読んでいても疲れてきます。ただ最後には希望が少しだけ見えてきます、この希望があるのが重松作品の絶妙さだと思います。 しかし、それなのに評価を下げざる終えなかったのは、重松作品には珍しいほどの性描写が多く、その性描写も果たして必要なのかな〜と思う内容でした。 重松作品は基本的に小中学生の子供にも薦めているので、危なくこれも読まずに渡してしまうところでした。 また主人公の奥さんだけ、どうしても感情移入ができないのが残念でした。 う〜む、非常に惜しい作品でした。 | ||||
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たしかに読みやすく、サラサラっと最後まで一気に読めますが・・・、全く感動なく、「ふーん。」で終わりました。 まず主人公カズが弱い。弱すぎる。嫌いだった父親チュウさんとのやりとりも、チュウさんの方言にばかり気がいってしまって、カズの存在感が薄すぎる。チュウさんやたら出番多くないですか?私的にはチュウさんがしつこすぎて、カズとのやりとりに辟易しました。 さらに息子広樹。受験失敗してさらにイジメに合う・・・のに、全然切迫感が伝わらない。家族に暴力振るう12歳(13歳?)なら、もっと主人公は必死で向き合ってやれよ!「受験失敗」したことばかり強調されてて、腫れ物に触るような描写ばかり。 極めつけが妻美代子。理解不能です。息子の受験期に、手当たり次第に出会い系で浮気なんかせんだろう?設定としてあり得ない。 さらに美代子がなぜ夫カズと離婚したくなったのか?何が原因か?出会い系に逃げ込む心理は? 女性の視点、まーったくほったらかしです。 オデッセイ親子も・・・何がしたいんだかよくわかりませんでした。唯一生き残った母親のことを掘り下げてくれたなら、少しは感動できたんだろうけど。 初めての重松作品でしたが、他の作品を読む気にはなれませんでした。 | ||||
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正直、美代子は自分には不快感ばかりでした。美代子が話の前から亡くなっていて美代子ではない女性と再婚みたいな話で家庭がもつれたみたいな話のが良かったのではと思います。三組の親子の話の展開が面白かったのに美代子1人が話を不快にさせた、そんな話でした。ただ物語は分かりやすく読みやすいので気になりましたら一度読んでみると良いと思います。美代子の淫女にはひきました。 | ||||
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重松作品を愛読している私ですが、この作品にはあまり高い評価ができませんでした。 なぜ、この主人公の家族がそこまで崩壊するかという理由がいまいち共感できず、 また、それぞれの登場人物のキャラクターなんかも、あまりリアルさを感じなかった。 部分部分をとってみると重松清らしい感動ポイントもあるのですが、他の作品と比べてしまうと、全体的な出来はあまりよくないと感じてしまいました。 | ||||
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中年男性にはものすごく身につまされる切ないストーリー。 浮気をする妻、ひきこもる息子、臨終間際の父親、そしてリストラ。死ぬしかないと思って終電で帰ったときにふとしたきっかけで乗ることになったワゴン。するとなぜか過去の自分に戻って、人生を振り返ることになった。 「あの時にこうしたらよかった」、「あの時が人生の岐路だった」ということがあるが、その時に戻れたら別の選択をするかも知れないし、できないかもしれない。 「5年前の自分に戻れたら」という妄想は誰もがするが、「今の自分は5年先の未来から戻ってきた」という名言がある。今を精一杯生きようと思う作品。 | ||||
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妻との仲も、子どもとの関係も最悪で、リストラに会い、「もう死んでもよい」と思った37歳の秋。 男は最終電車も過ぎてしまった駅前のロータリーで古いワゴンでのドライブに誘われる。 行き先は「大切な場所」。そこにはまだ全てを失う前の世界と、居るはずのない自分と同じ年の父親がいた。 26歳のときにウチは父親になり、父は「おじいちゃん」と呼ばれるようになりました。 あれだけ怖くて自信満々だった父が、ウチと同じくらい小心者で、新しいもの好きで、実は色々と世間に疎いということが今なら分かります…… 親と子の関係。子の目線で見ていた自分が、親の目線になった途端、子どもを見ながら父親を思い出すようになります。 妻と喧嘩した夜。この小説を読み終えました。 ちょっと苦い気持ちになりながら、また明日、自分から声をかけようと思いました。 | ||||
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家庭崩壊とリストラの憂き目に遭い、死んでもいいかなと考え始めた主人公の目の前に現れた一台の車。それを運転する成仏できない親子に導かれ、自分の人生の悔いを見つめ直す旅へ、そして現実の世界に戻り、小さな再生の一歩を踏み出す。 現実と向き合い小さな一歩を踏み出す、という重松清の小説によくあるテーマ。最近流行っている「救われない感」満載の小説に比べれば、読後には僅かながらふわりとした前向き感が滲み出る作品。親子の絆や家族再生に一筋の光をあてるテーマは素晴らしいのだが、途中不貞妻の描写に不快感を禁じ得ない場面があったり、成仏できない幽霊に導かれて時空を遡るというファンタジー的な設定が現実的・社会的なテーマからリアル感を削いでしまったりと、ちょっと残念な出来だった。 同様のテーマながら、短編集「小さき者へ (新潮文庫)」は非常に良かった。こちらは、重松清作品の中でもオススメの一冊。 | ||||
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重松作品は初めてだったのですが、残念ながらよい出会いとは言えませんでした。 まず、主人公の後悔の念が私にとってはナイーブすぎました。 また、主人公や父そして息子は表情豊かに描かれているにもかかわらず、妻のキャラクターに広がりを感じず、マネキンが台詞をしゃべっているようなつまらなさでした。 とはいえ、誠実で無駄のない文章には魅力があるので、他の作品もいくつか読んでみようと思います。 | ||||
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Amazon.comでの評判が高かったので、初めて重松さんの作品を読みました。 昔読んだ、山田太一さんの「異人たちとの夏」を思い出しました。時々、読み 返しますが良い作品ですね。主人公と両親と再会した最後の場面は毎回目が潤 んでしまいます。 今回の作品を読んでいて、「異人たちとの夏」をオーバーラップさせていました。 父親のチュウさんは、「異人たちとの夏」が映画化されたときの片岡鶴太郎を イメージしていました。 人生は後悔をしないと言うことと、その場その場でのコミュニケーションが 大切ということでしょうか。また、小さな積み重ねが将来に大きな影響を与え、 軌道修正するのが時間が経てば経つほど難しいとも思いました。 最近の作品だからか、セリフが軽い所は気になりましたが、結末を知りたくて 一気に読み切りました。 | ||||
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親子3組の物語。 今はまだ親にはなってないが、父親になった時にまた読み返したい作品。 30代で子供がいる男性は必ず読んで後悔しないと自信を持って薦められる作品です。 | ||||
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この本を読んで考えさせられたことは、 ・ 過去に戻っても現実は変えられない。現実と向き合うことが大事。 ※ もちろん、現実社会で過去に戻ることはできませんが、過去をあれこれ振り返るより「今」が大事だということ。 ・ 父親とわだかりを持ったまま、親離れし、未だに父親が好きになれないという方も多いと思いますが、自分が子供を持ち、父親となり、そういう立場になったときは、父親のことが理解できるのか。それでもやはり理解はできないのか。また、父親が自分と同じ年齢になって現れたら理解できるのか、できないのか。 ・ 子供が思春期を迎えたときに親としてどう子供と接すればよいか。また、接し方に失敗した後のフォローはどうすればよいか。 ということです。 この小説では妻が病的なほどに浮気するようになるのですが、主人公の男性に落ち度らしいところが特にないと思いますし、また、たった1年で妻が激変するというのも考えづらかったです。また、妻との性描写が詳しすぎて、やや気になりました。 | ||||
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父親として、息子として、夫として、絶望の淵に立たされた時、時間を遡って過去と自分を変えようと奮闘する。 生と死、そしてその境目をテーマとして物語が展開されていく。 過去の事実を変えることは出来なくても、それに立ち向かう気持ちは変えられる。 父親であり、息子であり、夫である際に読み返したい一冊です。 | ||||
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僕はこの本を中学2年生の時に読みました。ちょうど1年前です。最初は主人公の苦悩を丁寧に描き、やや重い感じになっていますが、橋本さんのワゴンが登場してからファンタジー的要素を織り交ぜた話の展開で自分も主人公と同じ気持ちになって読むことができました。この本で僕は生まれて初めて本を読んで泣きました。感動的で心温まるストーリーでした。ぜひ読んでみてください。必ず泣けます。 | ||||
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一気に読め、泣き所では泣け、読後感は悪くなかったです。誰でも、家族との関係を振り返るキッカケをもらえる一冊だと思います。 ただ、どうしても妻・美代子の描写だけは???でした。急に女性読者は物語から弾き出されてしまうような…。本書の解説の手伝いなしではこの読後感はなかった気もします。 もっと歳を重ねてから読み直したい作品です。 | ||||
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内容もあり、後味も良く、感動もでき、名作のひとつだと言える作品です。 私は主人公の心の揺れもさることながら、父親の方に成りきってしまいました。主人公より年齢が上だと言うこともありますが、この本を読み進めていると 自分の息子に対する接し方などを考えさせられました。読み終えた直後などは息子をみていると、なんだか普段の自分じゃないような遠くから見つめている ような錯覚に陥ってしまいました。 読者がそれぞれの立場で自分の境遇と照らし合わせて、いろんなことを考えるんだろうなと思います。 お勧めしたい作品でした。 | ||||
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不覚にも クライマックスで落涙。 それほど心を震えさせられるストーリーだった。 父子の関係 夫婦の関係 実際にあるような出来事を描きつつ 「こんなことがあったらいいな」と 思わせる幻想的な世界をミックスさせる。 誰もが、 たいせつなときに 気づかず毎日を過ごしているはず。 わたしだったら いつに戻されるのだろう そんなことも考えさせられます。 『流星ワゴン』 もしもあるのなら、乗ってみたい。 | ||||
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