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そして誰かいなくなった
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そして誰かいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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勿論、クリスティ「そして誰もいなくなった」のパスティーシュなのだが、作者の生真面目さが裏目に出て、分かり易いミステリになってしまった。クリスティはミステリのfairnessに関する良い意味でのイイ加減さがあるので、大胆な仕掛けが時折成功するのだ。 本作は舞台を孤島から、海上で孤立する船上に変え、物語を語り手のヒロインの視点から描いた。マザーグースの調べに乗って殺人が起こるとか、その度インディアン人形が一個づつ無くなるとかの遊びがないので、話が一直線に進み生硬い印象を受ける。途中の仄めかしから、動機が自ずと見えてくるので(もっとも他の動機は考えられないが)サスペンス性も薄れ、作者が考える仕掛けも自ずと見えてしまう。ここまで予想通りに展開するミステリも珍しい(悪い意味ばかりではない。作者がそれだけ計算して書いていると言う事だから)。 最後まで読むと、何か驚くべきアイデアが待っているかと期待したら、最後まで予想通り。手堅いと言えば手堅いのだが、「そして誰もいなくなった」のパスティーシュを書くなら、クリスティを上回る大胆さとイイ加減さがあっても良かったのではないか。 | ||||
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