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そして誰かいなくなった
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そして誰かいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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トリックがあまりにも強引で実現不可能な絵物語。 もしかしたらとは思ったが、さすがにそれはないだろうというトリック。 また、トリックをさておいても、スッキリしない3つの不満。 1つは、船の航行中の船内での事件だからだが、その舞台がさっぱり分からない。大型クルーザー内部の様子など、知る人も少ないだろうに、その描写がゲップが出るほど多く、その割にまったくイメージがわかない。 2つ目は、クリスティの有名な3つ作品のアイディアをごちゃまぜにして構築したこと。1988年発表と古いことを差っ引いても、これは品が無い。 3つ目は、その元ネタ作品を、作中で登場人物のセリフを借りてネタバレしていること。これはひどい!まだ読んでない人には悲劇だ。 | ||||
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説明の必要も無いほど有名なアガサクリスティーのオマージュのようなタイトルと展開 しかし実はオリエンタル急行の殺人だった! 素晴らしいですね | ||||
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挑戦が失敗したかは賛否両論あると思いますが(私はちょっと失敗かと思いました)、挑戦したことに意味があると思います。 今の時代からはあまりないだろう場面設定で話が進みます。Deviousな心根をもった人が分からぬまま進むので、その間、自分なりに推理するのが楽しかったです。理系の読者からすると、本に書いてあることが可能かの疑問がわいてくると思いますが、そこを捨象すれば楽しめます。 | ||||
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夏樹静子氏がクリスティのそして誰もいなくなったを下敷きにして再構築した88年発表の作品。 トリック云々というよりはプロット型のサスペンス作品である。 バブル期の作品らしく豪華クルーズを舞台にそして誰もいなくなった同様の事件が展開する。 二転三転というよりは最後でどんでん返しの一発ネタである。 最後まで読めばそして誰もいなくなったはもちろん、クリステイのもう一つの有名作も念頭入れて書かれていることが分かるだろう。 そして、タイトルであるそして誰かいなくなったの誰かが分かるという洒落た構成になっている。 非常に読みやすく展開もサスペンスに溢れていて、なかなか面白い作品と言えるだろう。 | ||||
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この作品は読む前から、もちろんアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」へのオマージュだと思っていました。 読んでみて的外れではありませんでしたが、さすが夏樹静子という展開を次々に見せてくれます。 舞台やアイテム的な設定は確かに似ている部分もありますが、全体的には全く違う作品に仕上がっているので純粋に楽しめます。 ちなみに、前もってアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読んでおく必要はなく、 読んでいなくてもしっかり楽しめる構成になっておりますので、こちらを先に読まれても何ら問題はありませんので安心してお読み下さい。 この作品を読めば、きっと夏樹静子が好きになりますよ。 | ||||
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ストーリーの終わらせ方には賛否両論あるでしょうが、軽めのエンターテイメントとして軽く読み進めることができました。 医学的・肉体的に物語中のトリックが使えるのかは疑問ですが、読みやすい文章でサクサク読めました。 書店で思いがけず買った本ですが、私はけっこう楽しめました。 | ||||
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ミステリの女王こと、アガサ・クリスティの代表作『そして誰もいなくなった』への挑戦とも いえる作品。本作では孤島の密室が豪華クルーザー、インディアン人形が干支の置物になって いたりしてストーリーの流れも『そして誰も....』を踏襲する展開になっていますが、しかし それでも尚、まったく読者を飽きさせずに最後まで一気に読ませる程の緊迫感漲る描写と、 驚きの結末は凄い。 ただ、他のレビュアーの方の批判も一理あって、確かにこの手のジャンルを読み込んでいて、 勘が良ければ、途中で結末が予想できてしまう感はありますが、総合的に云えばまったく無駄 なく洗練されており、しかも物語の締め方が感慨深くて良い。これもクリスティの某有名作の ラストと似てますが、そこでみせるクリスティの正義感より、この一冊で著者がみせた正義感 の方がなんともしっくりくるし、実際これ以上の締め方はない様に思う。。 『そして誰も....』を読んだ事がある方もない方も満足できる作品だと思います。お薦め。 | ||||
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アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読んでいない読者には、これを面白く読むことは難しいかも知れません。 「そして誰も〜」が既に本格ミステリのありがちなパターンの一つとなってしまっている今、「そして誰も〜」をなぞるような展開というのは先が読めてしまう分退屈で、よほどアイディアを盛り込まなければ読者が途中で飽きてしまい、読み進めるのが苦痛になってしまうからです。 そこで「そして誰も〜」を先に読んでからこの作品を読み、納得できない展開が出てきたら「だってこれはオマージュが書きたい一心で書いた作品なんだから、読者の納得なんか二の次なのさ」と割り切って先に読み進む、という方法をお勧めします。 オチ、というかメイントリックも、クリスティ作品を知らない人には「そりゃないわこれバカミスだろ」と誤解されて終わる可能性が高いものなので、どうせならクリスティ作品を一通り読んでから読んだほうが更にこの作品を楽しむことができると思います。 実際、この作品はどう読んでもアガサ・クリスティという大先達への、作者の個人的なメッセージとしか思えない代物なので、読者の方も「じゃあ夏樹静子がどれくらいクリスティを愛しているか、ちょっと見てやろうじゃないか」という心構えで読まなければ楽しめません。 犯行動機がしっかりしていて納得しやすいという点では、犯行動機が非常に個人的なものである「そして誰も〜」を、上回っていると思います。ただ逆に言えばそのせいで「そして誰も〜」が持っていた幻想的な雰囲気が全くないオチになっていますから、その点が評価の分かれ目なのではないでしょうか。 | ||||
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ミステリー小説として最後まで面白く読める作品である。文章に冗長なところがなく描写や会話に無駄がない。話は「そして誰もいなくなった」と「オリエント急行」を足して割ったような内容である。初めから伏線が随所に張られているので勘のいい読者は結末が予想しやすいかもしれない。ところでこの作品が描かれた時代が1988年頃で携帯もネットもない時代だったのでそのままではテレビ化は難しいような気がする。 | ||||
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勿論、クリスティ「そして誰もいなくなった」のパスティーシュなのだが、作者の生真面目さが裏目に出て、分かり易いミステリになってしまった。クリスティはミステリのfairnessに関する良い意味でのイイ加減さがあるので、大胆な仕掛けが時折成功するのだ。 本作は舞台を孤島から、海上で孤立する船上に変え、物語を語り手のヒロインの視点から描いた。マザーグースの調べに乗って殺人が起こるとか、その度インディアン人形が一個づつ無くなるとかの遊びがないので、話が一直線に進み生硬い印象を受ける。途中の仄めかしから、動機が自ずと見えてくるので(もっとも他の動機は考えられないが)サスペンス性も薄れ、作者が考える仕掛けも自ずと見えてしまう。ここまで予想通りに展開するミステリも珍しい(悪い意味ばかりではない。作者がそれだけ計算して書いていると言う事だから)。 最後まで読むと、何か驚くべきアイデアが待っているかと期待したら、最後まで予想通り。手堅いと言えば手堅いのだが、「そして誰もいなくなった」のパスティーシュを書くなら、クリスティを上回る大胆さとイイ加減さがあっても良かったのではないか。 | ||||
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アガサ・クリスティーのパスティーシュとしては、恐らく最高レベルの作品だと思います。ほんのちょっとしたアイデアを最大限効果的に見せる著者のテクニックには、いつもながら感嘆の念を禁じ得ません。本書も単純なアイデアなのに、見事に騙されてしまいました。 『訃報は午後二時に届く』など、連載小説では冗漫な部分も出てくる著者ですが、本書はそのようなこともなく、引き締まったいい長編に仕上がっています。 若干アンフェアな部分があるのが残念ですが、全体的によく計算されていて、騙される醍醐味を味わえる良作です。 | ||||
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