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死刑囚
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死刑囚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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エドワード·フィ二ガンの消炎反応は調べなかったのかな? 他殺に見せかけるトリックは、なぜ見破れなかったのか? 数々の疑問は残りますが、死刑囚の人を実際、死刑にする人々がいて、刑が執行されるんだという現実を再認識できました! 映画化するんだったら、ヴァ―ノン·エリックセンの役は、「真実の行方」のエドワード·ノートンがぴったりかもと、勝手に思いました! | ||||
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話の途中、途中で、「今ネタバレするの?」「この後の展開どうするの?」っていうようなドキドキワクワクで最後まで楽しんで読めました。 色々な登場人物が登場して、誰もがこの小説のタイトルの「死刑囚」に色々な立場から関わってきて、それぞれの考え方、人間性、登場人物の奥深さが伝わってきて考えさせれた。面白かった。 | ||||
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自分の子が殺されたら、、わかりません。でも、私はそれでも、たぶん、死刑は反対です。「殺すな」と言いながら、人を殺す罰はおかしい。この本には、死刑囚の背景が丹念に描かれ、考えさせられます。 | ||||
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スウェーデンで傷害犯として逮捕された男が、実はアメリカで死刑執行を目前にして死亡していた男だったというところから始まる社会派サスペンス。スウェーデン(EU諸国)とアメリカの、死刑制度や市民の死刑観の違いがメインテーマで、「謎解き」の要素は副次的。特に「後日談」的な部分は、そここそがミステリとしては重要なのだが、私にはとってつけたもののようにすら読めた。 これまで読んだ同じ著者の『地下道の少女(刊行順では『死刑囚』の次)』『制裁』『ボックス21』と同様、本作も読後の爽快感は皆無だが、とにかく読ませる。その緊迫感が、ティム=ロビンス監督、スーザン=サランドン、ショーン=ペン出演の映画『デッドマン・ウォーキング』を思い出させた。 それにしても、日本にいると、犯罪をよく知る主人公グレーンスたち警察官3人と検察官が異口同音に「死刑に反対だ」と言い、被疑者をアメリカに送還する(そうなれば間違いなく死刑になる)ことを阻もうとするところなど「へええ」である。 刑事司法での国際協力や外交と、各国の司法的な独自性との矛盾についても考えさせられる。日本は、米国と並んで先進国では稀な死刑存続国だから(アメリカは厳密には州によって異なる)、例えばオウム真理教のリーダーAが国外逃亡しEU内で逮捕されていたとしたら、本作のストーリーと同じように国際問題になったのだろう。果たしてそういう場合、EUはAを日本に引き渡しただろうか。 | ||||
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スウェーデンで重傷害罪で逮捕されたカナダ国籍の男が、実はアメリカで死んだ死刑囚だった。 この小説の前半は謎の男がどうやって生き延びてスウェーデンに来たかの解明にあてられるが、後半は死刑囚の送還を求めるアメリカの被害者家族とそれを阻止したい主人公らの暗闘が描かれる。 先ごろ日本で執行されたオウム真理教幹部の大量処刑にEU は抗議の意思表明をしたが、この本はEU 諸国民の死刑に対する価値観を知る上で有益である。彼らは建前ではなく本音で、国家が人命を奪う死刑が野蛮で許されないものと考えている。 死刑の手続きと執行の実態がリアルに描かれているのは、死刑は観念的なものではなく、まさに人を殺すことだと示すためだろう。この点、日本では死刑執行は徹底的に秘匿され事後的に公表されるだけで、「国家が人を殺す」ことへの生々しい実感が持てないようにされており、したがって、その非人道性や不条理についての議論が深まらないのである。 ただ、こうした死刑制度という重いテーマを扱うものとしては、小説の最後のとってつけたような不自然な後日譚(いかにも小説的ひねり)はなくもがなであり、星1つ減らした。 | ||||
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(ネタバレあり) 問題提起のために登場人物を動かしている小説という感じがしました。 こういう風に死刑制度を告発するというのはハリウッドの映画でもありましたし、 途中から予想がついてしまいました。 「これはすごい事件だ」と登場人物に何度も言わせているところでは 「正直あざといなあ、はよ、進んでくれ〜」と心の中で叫びました。(スイマセン) ただ唸る箇所もいくつかありましたし、間違いなくいい時間つぶし、気分転換になりました。 このコンビはまた読もうかな、という気にもなりました。 | ||||
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この小説を純粋に楽しみたいなら、あらすじやレビューはなるだけ見ずに読むことをオススメします。 他の方も書いておられるとおり、ミステリではなく死刑反対派の社会派小説だと思いました。 ※※ 以下ネタバレ含む ※※ 全体的に気持ちの悪い小説でした。 自分で人生を台無しにしたのに怯えるジョン。権力を嫌いながら権力を振りかざす騒音パワハラのエーヴェルト。捜査陣は死刑反対派ばかり。被害者は置き去りで淡々と進む物語。 政治的な集会で十代の子どもに演説させるように、死刑はおかしいと子どもに言わせるくだり。冤罪と冤罪。発射残渣も調べないアメリカのありえないCSI―― どれも不愉快でしたが一番嫌だったのは、被害者たちが殺された理由。犯人のその動機。 記者の「いや。わからない」が私の感想そのままです。 いままで読んだ小説の中でも許せない犯人ナンバーワンかも。 この犯人じゃなければ死刑についてもっと考えたかもしれませんが、死刑反対の人の考えることは理解を超えているとしか思えませんでした。 殺し、自由を奪い、心を歪ませて、多くの人の人生を台無しにしたのはどうしても許せない。 被害者の恐怖と苦痛を考えると、今すぐ本を火にくべたくなるような気持ちになります。 日本女性を殺して逃げたイラン人を引き渡さなかったスウェーデン。イラン人はスウェーデンの代理処罰で懲役十数年の刑になったとか。いまごろ外に出ているでしょう。 人として越えてはならない一線を軽々と越えた人間が、二度と越えないと思いますか? 殺人者にとっては天国のような国ですね、スウェーデンって。 | ||||
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ミステリーランキングで話題になっている本だったので、読んでみました。 ここから少々ネタバレになってしまいますが、 ひとつ言いたいのは、これはミステリーではないということ。 スエーデンの刑事さんたちは出てきますが、真相に迫るということはありません。 そればかりか、真の犯人以外は誰も真相はわからずに物語は終わります‥‥ しかも犯人の動機が日本人の私には、とうてい理解できるものではありませんでした‥ あまりにも驚愕、衝撃のラストをどうとらえていいのか、 正直読み終わってから、呆然としてしまいました。 ただ、今まで読んだことのない本でぐいぐいと引きつけられます。 重く深刻なテーマで、正解はないのかもしれませんが、 目を背けてはいけないことなんだと気づかされました。 おもしろいとかおもしろくないとか、 そういう価値観とはまた別の魅力的な興味深い本です。 このシリーズをさかのぼって読んでみたいと思い、「ボックス21」を注文してしまいました。 | ||||
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ストックホルムへの船上で乗組員のバンド歌手が乗客の一人を殴り、地元の警察に逮捕された。だが犯人の身元が明らかになるにつれ、市警は緊張に包まれる。ジョンと名乗るその男は六年前にアメリカのオハイオ州の独房で獄死したはずの死刑囚だった。 そんなサスペンスに満ちた内容紹介文に惹かれ、著者の名前も知らずジャンルも不明のまま購入して読んでみた。本書はSFではない。ホラーでもない。かなり正統的なミステリーではある。 だがミステリーの焦点は「元死刑囚がなぜ生きているのか」ではない。その謎はわりと早い段階で解明される。彼の無実を確信した刑務所の看守長が、医師たちと共謀して彼を仮死状態にし、国外へ逃がしたのだ。スウェーデンには死刑がない。だが逃亡の事実が明らかになった今、アメリカは当然のことながら死刑囚の引き渡しをスウェーデンに要求する。本国に戻されれば死刑は免れない。両国の政治的な思惑にも翻弄されるジョンの運命はどうなるのか。否そもそもジョンが犯人ではないのなら、約二十年前に彼の恋人を殺害したという真犯人はだれなのか。ジョンの家族、被害者の遺族、警察署員の人間関係を背景に織り交ぜながら、物語はどんでん返しが待つクライマックスへと近づいてゆく。 本書の最大のトリックは動機である。かなり強引ではあるが、死刑制度への懐疑という本作品の基礎低音と調和しており、読後の失望感はなかった。不要と思われるエピソードも多く賛否が分かれる作品ではあろうが、個人的には評価したい。 | ||||
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