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黄昏に眠る秋
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黄昏に眠る秋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは。 | ||||
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スウェーデンの寒々しい島で行方不明になった少年。20年後、その母と祖父が捜索を再開するなか、島をめぐる大きななぞが明らかに…。 というのがこの本のあらすじです。物語は始めのうちは母親の心情に沿って進むのですが、途中から主人公は祖父に代わります。母親の鬱屈とした描写は仕方ないと思うのですが、彼女側から見ると物語を牽引する動機付けがなり弱いです。のちのち関わってくる島をめぐる陰謀も、祖父の世代のできごとが中心なので、最初から祖父をメイン主人公として書きはじめるべきだと思います。廃人同然の娘を、孫の死の謎を明らかにすることで救ってやるみたいな。犯人から送られてきたサンダルで捜査開始って…。 都市伝説化されてる男ニルスなど、味付けの一個一個は悪くないので、もう少し、プロットを整理して、大きな流れを意識したほうがよりよくなったのでは。特に陰謀は、だるい前半に小出しにし、後半いっきに説明されます。面白いはずの中盤が薄いんです。また犯人側から都合よくヒントが与えられ、主人公の父娘は推理も捜査もしているように感じられませんでした。登場人物が小出しなのも良くない。途中の葬式シーンに島の年寄りが集まったあたりを物語の開始にし、登場人物をざっと出したほうがよいかと。 さらにいうと事件の解明は、物語のカタルシスではありません。舞台の島の印象が読後に変わるような、心情の掘り下げが欲しかった。 | ||||
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これ、読んでいてどんな気持ちになりますかねぇ? 絶望的なほど暗くてどんより。嫌な気分だ。 これほど読了感が悪い作品は久々ですねえ。 まずは主人公の女性がとにかく神経質、そして、どうやっても立ち直れない。 20年前の出来事についての些細な話に半狂乱になったりするし、思い込みも 強く視野も狭い。最愛の息子を失ったのだから仕方が無いのかもしれませんが、 そういうことってとにかく疲れますよねぇ。 「偽りの楽園」に出てくる母親に似てますよこの主人公は。 そして加害者の数十年間に及ぶ逃亡生活が母親の復讐劇と同時に進んでいくのだけれど、 加害者の逃亡のディティールがとにかく雑です。断片的にしか書かれていないんですね。 加害者の短絡的な性格付けを主旨とした会話が主体で、生活、金、仕事はどうしているのか? そんな疑問がむくむくと込み上げるのですが、作者はそこに要点を置いていない。 幼少期から脱出できない短絡的で破綻した情緒の加害者は後半に絶命するのですが、あっさりとしたもんです。 これほど登場人物達に興味も関心も湧かない作品は珍しい。 なんとか賞とか、商業的な評価に騙されてはいけない。 文句無しに★0個です。 | ||||
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これ、読んでいてどんな気持ちになりますかねぇ? 絶望的なほど暗くてどんより。嫌な気分だ。 これほど読了感が悪い作品は久々ですねえ。 まずは主人公の女性がとにかく神経質、そして、どうやっても立ち直れない。 20年前の出来事についての些細な話に半狂乱になったりするし、思い込みも 強く視野も狭い。最愛の息子を失ったのだから仕方が無いのかもしれませんが、 そういうことってとにかく疲れますよねぇ。 「偽りの楽園」に出てくる母親に似てますよこの主人公は。 そして加害者の数十年間に及ぶ逃亡生活が母親の復讐劇と同時に進んでいくのだけれど、 加害者の逃亡のディティールがとにかく雑です。断片的にしか書かれていないんですね。 加害者の短絡的な性格付けを主旨とした会話が主体で、生活、金、仕事はどうしているのか? そんな疑問がむくむくと込み上げるのですが、作者はそこに要点を置いていない。 幼少期から脱出できない短絡的で破綻した情緒の加害者は後半に絶命するのですが、あっさりとしたもんです。 これほど登場人物達に興味も関心も湧かない作品は珍しい。 | ||||
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過去の結果が現在であるなら、抗えない事実として今に生きる人々の心を苦しめ、卑しくさせ、老いてなお悲しい仕打ちが待っているのだろうか… もう少しストーリーを練り上げまとめていただけたらな〜と思いました。 「逃げ道」が無い小説とでも言いますか。もしかして感じた方も多かったかもしれませんが、息苦しさ、重たさはその逃げ道が読んでいて殆んど無いのです。 例えるならアカデミー賞を取った作品が面白いかどうかは別の話のように、そんな風に感じる小説でした。 | ||||
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