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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全597件 581~597 30/30ページ
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ここでの評価が高かったという理由で読んでみましたが、 全員が★5つをつけるのも納得の面白さでした。 こんな良作に導いていただいて、皆さんにありがとう と言いたいです。感謝、感謝です。 | ||||
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高野さんの作品が好きで、「幽霊人命救助隊」に出会ってから、すべて読んできました。 高野さんの作品に共通するのは、「続きが気になり一気に読ませるストーリー性」「複雑に絡み合う伏線」「タイムリミットシステム」「膨大な取材に基づく圧倒的な情報量」といったものが挙げられますが、これらの特徴を相変わらず存分にフル活用し、かつ何倍にも進化した、そんな内容でした。 今回ほどこの人の取材力やそれを文章に練り込むパワーに驚いた事は無いです。完全文系の私が、超理系のこの話を理解できるということがまず驚き。 この本には、このストーリーを読者に理解させるのに必要な情報があふれていて、かつ無駄がない。無駄が無いのに内容は600ページにビッシリ。笑 それを一字一句すべて読まなくては!理解しなくては!と思わせる文章力。ほんとうに感服しました。 一冊でエンタテインメントを完結させているような、「超大作SF映画」をあますところなく本にしたような作品。 エンタメ性といい写実性といい、なにかの賞をとってくださいと心から応援したくなるそんな作品。 ときおり目を覆いたくなるようなシーンもあったけど、そこも含めて「とにかく考えさせられる」のも高野作品の特徴。 今回も、いや今までで一番ずっしりと心に響きました。そして、油断したところに感動ポイントが来るので、何度不意打ちで涙した事か・・・。 ノンフィクションだけど、ある意味フィクションなんだろうな・・・と思える部分も多々あります。 読まれるときは時間の余裕のあるときにしてください、気になって出かけられなくなりますから。笑 個人的にはジェノサイドを読み切ったいまでも「幽霊〜」が一番大好きなんですが、ジェノサイドはそれとは別次元の「良書」です。 なので間違いなく星は5コ!超オススメです! | ||||
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興奮気味のタイトルをつけてしまいましたが、正直な気持ちです。 13階段以降「著作が出れば、とりあえず購入」リストの作家さんでしたが、 いやもう脱帽です。「著作を心待ちにする」リスト入り。 それもリストトップに躍り出ましたよ。 内容ですが、タイトルから想像する血みどろの戦いではありません。 他の方も内容に触れているので、詳細は割愛しますが、メインは物理的な戦闘では ありません。 もちろん、二つのメインとなる物語の、一方は戦場が舞台なので、眼を塞ぎたくなるシーンもあります。それでも、そこには救いとなる人間性があります。 私の語彙が乏しくて、うまく伝えられないんですが、重厚な中にもエンターテイメント性が詰まっている、そんな物語です。 小説好きなら、きっと一気に読んで、ここにレビューを書いている人に共感出来るでしょう。 そしてまたレビューを書きこんで下さい。 某小説大賞などで、出版の世界にがっかりさせられた方! 素晴らしい作家の方が、こうして傑作を書いて下さいます。 日本の文壇も捨てたもんじゃあないです。 私たち読者が、本当に良い作品を認め、一緒に広めていきましょう。 | ||||
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これだけの構想力をもった作家が日本にも現れたのかというのが、まずもっての感想。ジャンルはSFの部類に入るであろうが、そんな枠組みからはるかに超越した人間に対する洞察力が素晴らしい。 また、筆者の取材力も緻密であり、物語に出てくる専門分野の内容も、かくあらんと素人の私たち読者に圧倒的に迫ってくる。薬学研究の世界、理系・文系の所得差の話。アメリカの民間軍事力と政府の関係。ホモサピエンスの果てなき闘争心と残虐性。そして人類の進化にまつわる話。どれもこれもが専門書のガイダンスを読んでいるように素直に私たちに届けられる。 しかし、なおすごいのは、物語の展開においてそれらの説明が単なる説明に堕することなく、きっちりと計算されて描かれていることだ。 主人公の思考や体験の中からだったり、主人公が検索して調べたことだったりと様々な形を取りながら、筆者が取材し私たち読者に伝えたかったことを語り尽くしている。そのことが本作を硬質で重厚な読み応えのあるものとしているのだ。 さらに本書のテーマは「脱出」にある。タイムリミットがある中、どう困難な状況下から脱出するのか、手に汗握るエンターテイメントとして楽しめる要素がここにある。 アフリカのピグミー族のある部族の殲滅を命じられるイエイガーと仲間たち、父の突然の死のあと、その父からメッセージが届き、警察公安当局に追われながらも新薬製造に奔走する古賀研人、そして「ハインズマンレポート」と呼ばれる人類絶滅のシナリオ、もうどれもこれもワクワクドキドキする要素が満載なのだ。 これほどのことを盛り込みながら、少しの破綻もなく書き上げた筆者の筆力!ぜひ堪能してほしい。2011年を代表する素晴らしい一作である。 この前のSF大賞はなんだったんだ!という思いを持つのはわたしだけではあるまい。 | ||||
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薬学の研究をしている日本の大学院生と暗殺任務を受けたアメリカの特殊部隊出身の傭兵。まったくの畑違いで何の関係もない二人の人生が複雑に絡み合い、アメリカ国家を揺るがす一大事件に発展していく。 とにかくおもしろかった。序盤は、物語の全容が分からなかったのでなんとも言えなかったのだが、ハイズマン・レポートを巡るやりとりのあたりから急激におもしろくなってきて、約600ページと長めのストーリーを一気読みしてしまった。薬物を研究しいてる研人、特殊任務の実行部隊のイエーバー、特殊任務を陰で指揮するルーベンス、それぞれの現場で次から次へと予想できない事実や問題が発生する展開は手に汗握った。 物語の内容的にも、DNAの塩基配列、人類の進化論、創薬研究、戦争の恐怖、人間心理など難しいテーマが多岐にわたっており、事前取材や調査の量も膨大だと思うし、それを読者に分かるよう丁寧に伝えているのも素直にすごいと思った。 | ||||
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ただただ、面白かった。読むのを止めるのに苦労しました。先が知りたいばかりに、読み飛ばす癖のある私ですが、それが出来ない位に興味深い文章でした。特に第一章は素晴らしい!気になるのは新生命の今後でしょうか…物語として完成しているので、これ以上のエピソードは蛇足になるとは思うのですが、知りたい気持ちもあります。 | ||||
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みなさんが★5をつける中、非常に月並みで恐縮ですが、 もうこれなんともほかにいいようがないです。 おもしろいし、すごいし。 実はちょっと買うのをためらっていました。 帯に「未曾有の興奮がここにある。」 そして「2011年大本命!未曾有の面白さ!!」とありました。 北上次郎氏の宣伝がついていて、これは私たちの未来を語る物語だと結ばれています。 これだけなら買うのをためらう理由にはならないのですが、 でも、初版2011年3月30日でしたし、本屋さんで見たのも地震の後でした。 そうすると、こういう宣伝文句が、今の時代の気分にどこまで見合うものなのかな? と思っていたのです。 「ああ、そんなこといっても現実の地震後の世界の方がずっと…」みたいなことに なりはしないかと。 杞憂でした!!すいませんでした。 スケールの大きな話を考えるときの作家の構想力、創造力、想像力は、とてもうまくは いえないのですが、凡人のいだく懸念をかるーくかるーく乗り越えるのですね。 あらすじはもうあえて書く必要ないのでしょう。いろんな紹介がありますし。 地震の後の気分でも感動したということを付け加えるだけのレビューになりました。 | ||||
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極上のエンターテイメント小説。 本屋の片隅にありましたが、何でもっとオススメしないのかわかりません。 小説を読んでこんな充実したのは久しぶりです。 男性は好きだと思いますが、女性の評価が気になります。 | ||||
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他のレビューアがあらすじを書いていますが、とにかく面白いです。 一気に読んでしまいます。 日本アフリカアメリカと3つの舞台が交互に登場し、やがて1つの焦点がまとまってみえてきます。 息をもつかせぬスピード、展開。映画を見ているような気分です。 本当に映像化してほしいです。 人類の本質とは何か、科学を探究することとは何か、いろいろなテーマが織り込まれていますが、まずはストーリーを楽しみましょう。 登場する人物で一人は明らかにモデルが分かります。 多少ネタバレですが、登場する4人の傭兵のうち、ミックの登場意義というか、そこだけがよく分かりませんでした。 小説中唯一いなくてもいい人物のように思えました。何かモデルがいるのかなあ。 | ||||
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本の帯に書いてある書評家絶賛の文言や「一気読み必至」といった煽り文句はとにかく当てにならないことが多いです。 この本の帯にもそのようなことが書かれていますが、読み終えての感想は「この帯では控え目すぎる」。 正直、著者のここ最近の作品をそれ程評価できず、本作もあまり期待せずに読み始めたのですが、良い意味で、それもとんでもないレベルで裏切られました。これだけ知的興奮とスリルを味合わせてくれ、しかも抜群に面白い小説は希有だと思います。 夭折した天才作家 伊藤計劃氏の新刊が読めないことに対するSF小説ファンの悲しみと落胆は計り知れないものがありますが、この著者はその空洞を埋める存在になるのではないかと感じます。あまり事前に知識を入れずに手に取って下さい。正に必読、星10個つけたい傑作です。 | ||||
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今年一番の小説ではないか??正直、そう思いました。内容を書くと、これから読む方に申し訳なく思いますので書きません。最後までハラハラ・ドキドキして読ましてもらいました。一級のハリウッド映画を見ているような感じです。近くの書店にはこの本がなぜか並んでいませんでした。増刷が間に合わなかったのか??それとも本屋さんの店長がよほど間抜けなのか??そんな疑問を感じさせる一冊です。 | ||||
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感想を述べることが浅はかに思えるほどの壮大な物語でした。 物語があぶり出す生命に対する絶望と希望の深さに震感し、体が動かせなくなってしまうほどでした。 レビューが少ないのは知名度が低いせいなのか、内容が濃すぎるせいなのか分かりませんが、とにかく一刻も早く多くの方に読んでほしい作品です。 | ||||
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ただ一言 近年稀に見る傑作! | ||||
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スケールが壮大でかつ緻密な内容。 日本人作家がこうした話を書けるこことに感銘を覚えた。 約600ページという長編、密度が濃いが、途中でだれることも一切なく全編非常に楽しく読めた。 全ての複線がしっかりと回収されて収まっており、テーマもわかりやすく文章も読みやすい。 完成度の高さにおいてこうした本はそうないのではないだろうか。 本屋には並んでいるものの現在まだそれほどの知名度はないようだが 例えば近年では「1Q84」や「告白」が本に関心がない人にも広く知られたのと同様 (その2作より面白いと思うが)今後話題になっていくのではないだろうか。 | ||||
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「百億の昼千億の夜」「石の血脈」〜「ハイドゥナン」及び「プリズナーno.6」「タイムトンネル」「謎の円盤UFO」「スタートレック」「スターゲイト」「バビロン5」「ブレードランナー」「甲殻機動隊」好きな僕としては、お勧めです。直近、読んだ本では「砂の王国」「欺瞞の法則」トップ「ジェノサイド」 やはり、本は映像よりイマジネーションくすぐる! | ||||
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待望久しい4年振りの新作小説。デビュー作の「13階段」以来一作一作に新しい趣向と工夫をこらして歩んできた作家の渾身の作品である。1頁1頁が重く、1行1行が緻密な取材と独自の発想、細部の細部まで手を抜かない職業作家のプロフェッショナリズム、読者に考えさせるメッセージがぎゅっと詰まっている。費やされた時間と労力を考えると、このような高品質な書籍が1890円で購入出来ることに価格設定の矛盾すら感じる傑作である。 お茶を飲みながら、音楽を聴きながら、何かをしながらすらすらと読める単なる娯楽小説ではない。 読者は重い直球を正面から受けなくてはいけない。 頁をめくる手が思わず真剣になってしまう程の体験となる。 しかし、単に重いテーマを扱い、訳のわからない専門家たちの高尚なお話しに付き合わされるのではない。 エンターテインメントとして一級。いや超弩級と言える世界を舞台にした構想力の極み。 マイクル・ クライトンに匹敵する世界に通用する質ではないか、と思う。 皆さんにお勧め。 ただ、お気軽軽薄小説を求める方には合わないです。 | ||||
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すごい!のひとことである。内容もボリュームも、現在のところ著者の最高傑作であろう。スリラー?サスペンス?SF?ジャンル分け不可能なノンストップ・アクションである。 まず、著者の取材力とその努力に拍手を送りたい。この中身の濃さはただごとではない。また、その情報が単なる垂れ流しではなく、いずれもストーリーと緊密に絡み合っているというすさまじいまでの構成力も、“すばらしい”の一言である。正直、一言一句も読み逃すことができなかった。そのため、読了までに他の作品より時間を要したが、それは実に楽しい時間であり、読了が残念だった。 ストーリーの軸は二つ。難病の息子を抱えた傭兵を中心としたサバイバル・アクションと、難病治療薬の開発を亡き父から託された薬学生を中心とした医療サスペンスである。これに米国(たぶんに前政権をモデルにしたもの)舞台のポリティカル・スリラーが微妙に絡む。傭兵アクションの方はまさに手に汗を握る、といった感じで、ハリウッド巨編にでもしたいものである。一方、薬学生サスペンスの方は、うまく作れば新薬開発に絡む秘話といった良質のドラマが作れそうでもある。 この軸となる二つのストーリーは難病がキーとなって繋がるのだが、どのように繋がるのかは簡単に分かるようでいて実はなかなか分からない。後半に至って、この二つのストーリーは予想を超えた形で繋がる。そして最後は、全てのストーリーが落ち着くべきところにきれいに落ち着くという、何とも言えないカタルシスが得られる。読後感は実にさわやかだ。 本作の裏テーマは父と息子の関係であろう。本作には、研究者の父と大学院生の息子、傭兵の父と難病の息子、そして、「ヌース」と彼の父親という三組の父子が登場する。著者の真意は分からないが、関係性の異なるそれぞれの父親が、それぞれのやり方でそれぞれの息子を守る。その、父親のやり方でしか表現できない不器用な父親としての愛情が、静かに、しかし実に熱く描かれている。 父と同じ新薬の研究・開発という道を歩む薬学生の父親に対する思いは、ストーリーの進行とともに変化する。そして、最終的に落ち着くべきところに落ち着く。予定調和ではあるのだが、個人的にはこの父子の絆が最も感動的だった。私と息子の関係がこの父子と非常に良く似ていることもあり、“頑張れ研人!”という声援を、途中で何度も送りたくなった。この息子の名前には間違いなく父親の熱い思いが込められていることを考えて、恥ずかしいことに目頭が熱くなってしまった。研人は、いつの日かそれに気づくだろう、きっと。 難点を言えば、「ヌース」と「エマ」の設定があまりに超人的すぎるところであろうか。設定上、仕方のないことではあるのだが。また、運命共同体の仲間に情報が最初から公開されていないというのは“どうなの?”って思う。でも、そういう細かいところには目をつぶって、ハラハラドキドキの楽しい時間を過ごせるエンタテインメント巨編である。 そういえば、ルーベンスとハイズマンの関係も、ある意味では父子のようなものかもしれない。師弟というよりも、なにか知を介した強い絆を互いに感じていたのではないだろうか。こちらのスピンオフ作品も、かなりハイヴロウになりそうだが、できれば読んでみたいものである。 | ||||
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