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ジェノサイド
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ジェノサイドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全597件 481~500 25/30ページ
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著者は、P.24で「人間は、宇宙で作られた原素から成る。」旨を表しつつ、サイエンス、(本来の意味の)アート、ヒューマニティ等について織り交ぜながら、P.355で「強い人間原理」を一蹴しています。「人間原理」自体は人間を含む知的生命体と宇宙創成との関係性についての原理ですが、ここまでの空想的展開で、現実の宇宙物理学についての結論を導いてしまっているところについては疑問が残ります。P.51で「論理的に考えると、・・・・・・。」との記述がありますが、四句分別の方がより強固な気がします。 読者の方々は、科学技術の空想的記述に惑わされずに、あくまでも小説と割り切って読むと良いでしょう。 確かに完成度の高い不世出の作品であるとは思いますが、描写の生々しいところは辛かったので、星4つとしました。 なお、宇宙について詳しく知りたい方には、「宇宙創成、サイモン・シン、青木薫 訳、新潮文庫、2009」をお勧めしておきます。 | ||||
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新人類に対する恐怖と人間の自尊心の戦いと言えるのかもしれない。 大統領とは、自分の感情で物事を決定できる独裁者。 そんな現実買いまでも存在しているのだ。 そんな中であり得ないことを作ることができるフィクションの世界。 これは結構以上に面白いのだ。 | ||||
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他の方も取り上げている、朝鮮のくだりでペースダウンしました。 この作者の作品は好きですが、これからは新巻買う前に図書館かなぁ。 なんで急にこんなヘンテコな主観入れちゃったんでしょ(~_~;) これがなきゃ読み応え抜群でした。。。 | ||||
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導入から読者を引き込むパワーと簡潔さがあります。 スケールも壮大で、他のレビュアーの方の評価同様、 小説の建付けとしては、よくぞここまでと書けたと 感嘆しながら一気に読みました。 しかしながら、読み進めながら以下の本作の根幹に関わる 疑問が湧いていたのも事実。 「そもそもこんな能力あれば、主人公なんか使わないで もっと安全かつ速やかに薬を作ることも可能だろうし、 特殊部隊の極秘任務とやらも未然に防げるんじゃないの?」 この解がないので、構成に決定的な欠点ありとして星3つ。 | ||||
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スケールの大きなミステリーSF大作。 物語の組み立て、世界観も今年一番の秀作です。 「失われた環」Missing Linkは、進化の過程ですが過去のものとは限りませんよね。未だ人類が目の当たりにしたことがない「失われた環」が、もし人類に起こったら・・・・ 590ページの長さを感じさせない展開の速とスリルがあります。 しかも、進化した人類が発生すると現人類が滅ぼされる可能性を現人類が原人に行ってきたであろう大虐殺(ジェノサイド)がテーマです。 日本人が行った?南京大虐殺を取り上げ、朝鮮人に協力させるという心配りもしていますが、海外で映画化でもされることを考えているのでしょうか・・・・ 穿った見方をする読者は、それが許せないとしていますが、私には、この壮大な物語に中では日本人であるとか朝鮮人であるとかヤンキーであるという違いは些細なものであると感じました。 映像化すると超大作ですね。アバター並みの映像が期待できますよ。 残念なのは、余りにリアルになりすぎた虐殺描写は、必要なのかもしれませんが本当に吐きそうなくらい人間の残虐さを思い知らされます。 帯の評価に偽りなしです!!!!! | ||||
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小説としては面白いです。 人類の進化、創薬、アフリカ情勢、軍産複合体、ネオコン等々と言った様々なファクターをうまく利用し、一つの作品として破綻なくまとめあげています。 ただ、相当な手間をかけてリサーチしたであろう創薬や人類の進化の考察に比して、それ以外のファクターへのリサーチが弱く感じました。 特に「南京大虐殺」や「人の善の例示としてだされたホームで外国人を助ける人」「物語の本筋とは全く関係ない主人公家族の差別的発言」など、著者のイデオロギーの発露としか思えない描写は全くの無駄です。 ただ、これは本当は著者のイデオロギーの発露ではなく、一般的な日本人的感覚・意識といったものを「敢えて」入れたのではないかと思います。この描写は著者が日本人であるが故に、「敢えて」日本人に厳しく描かれたような気がしてなりません。それが空回りして作品としての質を落としているのは甚だ残念だとは思いますが。 面白さをスポイルしているのは、著者の幼稚な正義感と言ってもいいかもしれません。 | ||||
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ハリウッド映画を見ているようでした。素直に面白く一気に読めます。 私は他のレビューにあるような、政治的な意図はそんなに感じませんでしたし、戦争描写のむごさも村上龍の「5分後の世界」や山崎豊子の「運命の人」の3巻目と比べるとそんなにきつくなかったです。 「もうひとつ見落としてること」が、明かされるまではわからなかったので、私は素直に楽しめました。 私は映画化されるような気がします!! | ||||
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高野作品は「13階段」に、おおっ、と唸り、「グレイブディッガー」に快哉を叫んだクチですが、今回はどうもいけません・・・専門知識と衒学用語で武装した重い鎧にあまりにも薄っぺらいシノプシスが押しつぶされそう。大量殺戮に人間の本質を投影するのは構いませんが、だからといって善性をその真逆に位置する美徳のように配するのは、甘すぎます。イエーガーの独白や古賀親子の歯の浮くようなセリフ回しにはシラケっぱなし。物語が終章に近づくにつれて人物造形が破綻していく様を我慢して読み進めたあげく、ハリウッド映画のラストシーンのような陳腐なハッピーエンドに持って行かれた日には、正直、期待が大きかった分、失望もメガトン級でした。トホホ・・・ 物語の材料にされたルアンダやコンゴの歴史的背景やサブリミナル的に挿入された南京事件に対する知的探求に、薬学の取材につぎ込まれた労力と同じくらい割いてくれていたら、また、今回の題目に触れながらまったく無視された旧ドイツナチズムや原爆による異人種殺戮に関する考察が少しでも盛り込まれていたら、異形のモノに対するSFとしての設定にそれなりの現実感があれば、映画「パトレイバー2」や小説「シャドー81」のカタルシスがあの逃走劇のクライマックスに感じられていたら、そして、少年兵オネカの挿話が、単なるワンシーンのフラッシュバックに使われるだけでなく、物語の根幹に深く絡み合うものになっていれば、などなど、考えれば考えるほど残念です。 話違いますが、前述「グレイブディッガー」は、文庫化にあたって何故加筆修正されたのでしょうか?あの説明的に変更されたラストを読んだときにも似た失望感を、今回も味わってしまいました。 | ||||
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読みましたが、、、 出張時とかも持っていって(かなり重い)読んだりして、、、 読了しましたが、、、 面白さがサッパリわかりませんでした。 誰一人として登場人物に感情移入することなく(出来なく)、 途中折れそうになりながらも頑張って読み進めたのですが、 無理でした。 確かに壮大なストーリーではありますが、 残念ながら私には合いませんでした。 あしからず。。。 | ||||
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全体的に高評価な様ですが、そのせいもあってのことか期待はずれでした。 一部のレビューにも書かれてあるとおり、既視感の伴うネタを材料に大雑把な物語を作り上げてしまったという印象ばかりが残る本でした。 出版業界のことを知らないのですが、書店関係者たちの誘導的書評がまずありきの販売促進活動が行われたかのような 意地の悪い見方をしてしまいました。 若しくは、(そのような事実がないのならば)エンターテイメントと割り切った表現が「言い訳」に過ぎないとさえ思われる 大変に幼稚なプロットを皆で高い評価をくだすことに残念さを受けます。 ずっと上質な「楽しめる」小説なら他にたくさんあります。 ちなみに他の方も言われてますが、これくらいの描写ならハリウッドで簡単に映像化できると思います。 | ||||
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『13階段』『幽霊人命救助隊』『グレイヴディッガー』のような作品を書いた人とは思えない。無駄に残酷な描写や胸くそ悪くなるような偏った思想。しかもそれが、本当にこの作品のストーリーに必要かというと必要無い。その他の部分を台無しにしている。ほんと、この作者はどうなっちゃったんだろう。読了後の疲労感といい、これだけ爽快感の無い作品は初めてだ。余りにも好評価が目立つので、自分は敢えて☆1。高野和明を、自分のお気に入り著者リストからすぐに消した。誰かの感想にもあったけど、もう二度と彼の作品は読みたくないと思った。本当に残念 | ||||
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休みに、そういえばこんな本を買ってたなと、朝から読み始め、終わったら0時でした。 ひさしぶりの一気読みです。 細部の細かさがリアリティとなり、ノンフィクションを読んでいる気分にさせられます。 ずいぶん資料を読んだんだろうなと、それを消化し、読ませる小説に作り上げる力がすごいと読みながら感心しました。 いつもなら超人類がでたところで、「なんだよぉ」と思ってしまう私も、この作品では、その超人類が話の一部として気にならず、すらっと読めました。 アメリカ、アフリカの悪行、超人類を守り抜くアメリカ人、アフリカの人。のバランスでいくと、研人の善、日本人の悪行を書いてバランスを取ろうと思ったのはわかるのですが やや、日本を落としすぎな気もしました。 最後にルーベンスが、駅のホーム云々は、アメリカ人に言わせるには不自然です。もし言わせるなら、もう一つぐらい、別の国の似たようなローカルな英雄談もならべるべきでは。 こういう箇所で、書いた日本人の悪行が、読書の不快感に変わるのではないでしょうか。バランスが悪いです。人種、国を超えた現人類の素晴らしさを書きあげるには、ここは細部に落ちすぎ。 これは個人的意見。 アフリカの状況はリアリティがありました。特に少年兵の箇所、短い中に抑えをきかせ、読むほうもつらいけど、書く作者も大変だっただろうなと。 前に、アフリカの内戦に巻き込まれた外国人の本を読みました。やはりこのような、人を超えた行為があったようです。アフリカだけでなく、他でも。 そんな現状を読むたび、いやらしく、無責任と承知で、日本に生まれてよかったと思います。 自分には、N賞とった作品より、こちらのほうがあってました。(個人的な好み) 同時に、この作品ではN賞はとれないだろうなと思いました。 メッセージが強すぎ、やや偏りすぎです。 でもこれからも無難な作品ではなく、がしがし、星二つから五つまである、とがった作品を書いてください。 | ||||
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「下町ロケット」を買いに行き、書店で横に並べてあったこの本の帯「本の雑誌2011年上半期ベスト10第1位世界水準の超弩級エンタメ小説!!」に惹かれ購入。『スリル・サスペンスそして何より大冒険!ボクの好きなすべてが詰まった最高の小説!(中略)ハリウッド映画の超大作とか好きな人は、これを読むべし!究極のエンターテイメント小説』という書店の方の推奨コメント通りで一気に読了。お薦め通り面白かった。 よく勉強して細部まで丁寧に書き込まれているのですが、歴史観や一部登場人物のストーリー上の必然性が理解できず違和感が残ったのが残念な点。冒険小説でSF小説でちょっと人類史なんか勉強できてお得な本。 | ||||
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前評判どおりかなり楽しく読ませてもらいました。 いろいろな要素が絡まりあっていて、 かつディテールも細かく、分かりやすく解説されていたと思います (細かい部分の齟齬があるのか分からないくらい、いろんな分野の話が盛り込まれています)。 読んでいて感じたのは、映画を見ているようだと思ったこと。 話が壮大なので、まるでハリウッド映画のようです。 ここまで鮮明に場面が想像できた本は久しぶりです。 ぜひ映画で見たいところですが、結末が結末だけにきっとアメリカでは受け入れられないんでしょうね。 アフリカ問題やイデオロギー問題に良い意味で無頓着な日本人だからこそ、 書けて、読める本なのだと感じました。 | ||||
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日本人が書いたとは思えないほど、各国々の人々の描写が所謂日本人的な外国人としてではなく、鮮明で現実味がある。世界感も広大で、語彙の豊富さは流石だなと感じる。 場面場面の移り変わりと、それが交差する点は良く書いたなとは思う。エンターテイメント作品としては面白かった。ただ、面白かった、それだけ。 帯であれだけ絶賛される程の深みは無かったというのが正直な感想。単に私の読解力不足かもしれないが。 ネット上で直木賞最有力候補と騒がれていただけあって、それを逃してしまったのにはいささか残念な気持ちである。 | ||||
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もう「圧巻」の一言です。 超一級のエンターテインメント。良い意味で「ハリウッド的な」作品だと思います。それこそハリウッド級の制作費を投じれば,間違いなくおもしろい映画になるような気がします。(ちなみに,イエーガーを演じるのはシュワルツェネッガーで決まりです。もちろん,若き日の。) 物語は2人の主人公(と私は思った)の視点で進行します。傭兵のジョナサン・イエーガーと大学院生の古賀研人です。2人のストーリーが次々と切り替わって展開されるのでスピード感があり,一気に読ませます。 個人的な印象としては,「イエーガー・サイド」がとにかく迫力満点で凄まじいリアリティであるのに対して,「古賀・サイド」がややインパクトに欠けており,バランスが取れていないかな,という感じです。 (本書より,ハイズマン博士の言葉) 「私は人間という生物が嫌いなんだ。すべての生物種の中で,人間だけが同種間の大量殺戮(ジェノサイド)を行なう唯一の動物だからだ。それがヒトという生き物の定義だよ。人間性とは,残虐性なのさ。」 | ||||
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読み終わった時の感想は、久々に本当に久々に面白い和製SFを 読まさせて頂いたという。感謝の念でいっぱいです。 奇しくも、日本SF界の父祖、小松左京先生の没後に読んだのですが、 人類滅亡の着眼点として今作品はとても新鮮でした。 少年の成長物語としても爽やかに読めます。 日本人作家が描くからなのでしょうか、外国人キャラクター達が、 ちらほら日本人的になるんですよね不思議です。 お気に入りのキャラクターは、頭はすこぶるいいのに、天才的発想 に恵まれない、怪物に裏かかれっぱなしの、好青年アーサー君です。 最後にF22の墜落は愛嬌なんですよね。うふふ。サルガッソー! 中年SFファンにはたまらないキーワードです。 | ||||
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スケール感といいリアリティといい申し分はないと思うのですが、 様々な視点で描きすぎてしまっていてその視点チェンジの効果があまりなかった気がします。 端役の人間にまで視点を持って行ってしまっているので、 なんか読みたい部分のスピード感に欠けてしまった気がします。 あまり面白みのない側のエピソードは、とばしてやりたくなってしまいました。 でも、基本は面白いですよ! | ||||
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とにかくすごい作品です! 正直、日本人に書かれたSF小説は海外で書かれたものと比べてスケールが小さく、陳腐なものばかりだと思っていました。 しかし、この本を読んで日本にも圧倒的スケールのSF小説を書ける人がいるのだと驚きました! 読めば読むほど先が気になり、子供の頃に海外ファンタジーを読んでいた時のワクワク感が蘇りました! 物語終盤ではあまりの興奮に、得体の知れない恐怖を感じてしまいました(^_^;) 本の最後に、物語に使われている戦争心理学や子供兵などに関する参考文献が記されていたのはありがたかったです。 次作にも期待してます! | ||||
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他の方のレビューにもありますが、「南京大虐殺」「関東大震災時の事件」等に関する描写、 その他「新大久保駅乗客転落事故」や「スーパーコンピューター(の予算が事業仕訳で削られた)」ことに対する触れ方等、 かなり偏った歴史観やイデオロギー(左翼寄り)が文章のあちこちに散見され、 それによって作品自体の面白さがかすんでしまう結果になってしまっているように思います。 後書きの部分に、作者の方が取材した人たちの一覧が載っていまして、それを見てちょっと納得したのですが、 たぶん「取材させていただいた方たちに配慮しすぎた」のではないかと思います。 「取材させていただいた方たちがこの本を読んだ際にどう思うか」を考えてしまって失敗したというか、 そこは読者だけを見てエンターテイメントに徹して欲しかったなと思います。 あと、面白いことは面白いのですが、設定に色々と無理があり、 そこがちょっと気になってしまっていまいちストーリーに没頭できない部分もあります。 いずれにしてもハードカバーで買う必要はないと思います。文庫化されて安くなってから読むということで十分かと。 | ||||
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