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(短編集)

私たちが星座を盗んだ理由



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私たちが星座を盗んだ理由の評価: 3.33/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

面白かった

ヨビノリたくみさんが紹介してたので読んでみたが面白かった。
個人的には嘘つき紳士がすき。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.10:
(4pt)

怖い物語…でも快感でもある。

表題を含む五つの短編集。優しく美しい物語が最後のどんでん返しで残酷に変貌する(裏表紙に印字されてるのでネダバレではない)どう物語が展開(転回)するか、新しい扉のドアノブを回し踏み込む世界に、ドキドキしながらページをめくる感覚があります。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.9:
(5pt)

終の童話

他のものはピンとこなかったのですが、ファンタジー作品である終の童話は超超超絶気に入りました!
物語全体にどこか紫色の霧がかかっているかのよう。
設定自体はそれほど奇異という感じではないのに無我夢中で読みました。
短いページの中で主人公の心情が多く語られるわけではありませんが、それでも十分内面が伝わってくるほどに完成されています。
全てが濃縮されたラスト一文は本当に痺れました!
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.8:
(4pt)

ラストのオチが面白い

最初読み始めたときは、ライトノベルのようで物足りないと思っていましたが、
読み進めていくうち、物語に秘められた謎に引き込まれました。
どの短編にもラストにオチがついていて、面白かったです。
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No.7:
(4pt)

傑作です

大傑作とまではいかないものの、かなりの傑作。どの作品もうまくまとめられており、意外な結末も用意されている。どれひとつとして駄作がない、切ない作品が並んでいる。ただひとつだけ毛色の違うというかはっきりとした結末が提示されていない作品が「妖精の学校」である。ある孤島に集められた子供たち、親も家族もおらず生活区の外に出ることも一切許されていない。自分たちはいったい何者なのか、島の外に何があるのか。個人的には森深紅の「アクエリアム」的な真相を予想していたのだが、結末がぼかしてあり理解できずネット検索したらどうやら、別の意味があるらしい。ああそういう意味かと納得したが、これはこれでいいと思う。はっきりと結末を明らかにしたらファンタジーではなくなり、生臭くなるからだ。いずれにせよこの作者の短編適性を強く感じさせる傑作であることは間違いない。
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No.6:
(4pt)

突き落とされる

2011年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 5本を収める短編集。
 いずれも苦い結末が待っているのが特徴。ハッピーエンドになりそうなのが、いきなりどん底に突き落とされたり、最初から不安をあおっていき、茫洋とした結末に連れ込まれたり、とんでもない悪意がオチになっていたり。
 ある種の破綻した物語であり、そうした壊れたストーリーの持つ魅力が、読むものの心をわしづかみにする。
 暗黒の童話といってもいいかもしれない。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.5:
(5pt)

特に表題作が良かった

読後に奇妙な気持ちになるミステリー短編集。5編を収録。ファンタジーのような短編もあり、ミステリーというジャンルを超えた短編集と言った方が良いかも知れない。

特に表題作の『私たちが星座を盗んだ理由』が良かった。20年前の切ない秘密が明かされると同時に衝撃を覚える秀作である。

最初の『恋煩い』も、こういう仕掛けだったのかと驚いた面白い作品だった。

『嘘つき紳士』も、主人公の嘘という罪の陰で、相手の女性を思いやる気持ちが描かれ、ほっこりするのだが…これも衝撃的な作品だった。

他に『妖精の学校』、『終の童話』といったファンタジックな作品が収録されている。
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No.4:
(4pt)

ページのこちら側にも物語

ページのこちら側にも物語

あらすじ

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』
絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』
孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』
怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』
七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語
『私たちが星座を盗んだ理由』
の五編を収録したミステリ短編集。

感想

『恋煩い』
煩い、もちろんわずらいと読むのですが
これを煩い(うるさい)と読むと
どこまでもつきまとって邪魔でわずらわしいの意味があるそうな。
被害者だけでなく、探偵にとっても相当にダメージのくる真相が
さらりと描かれています。特にラスト一文の衝撃が・・・

『妖精の学校』
最後の一文を頼りに、ページを閉じた後に
読み手が世界を浮かび上がらせていく、そんな趣向の作品。
再読させることを前提にした細かい描写が上手いです。

『嘘つき紳士』
読者の感情移入を見越してのラストがとても乾いてる。
いつの間にかこの街に・・・

『終の童話』
提示された一文からの世界が反転がお見事。
短編集の中で一番切れてる作品。

『私たちが星座を盗んだ理由』
表題作になるだけあって美しい謎の提示がなされる作品。
なぜ『私たち』が星座を盗んだのか、
その理由の対比がいかんともしがたく哀しい。

作者の手癖の終末的世界観はなりを潜めているように見えますが
どの作品にも「先には続かない」結末が提示され
これも終末的世界観の変奏だなと思いました。

読んでからの一言
ありがとうグーグル先生
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No.3:
(5pt)

優しく、それでいてキレのある残酷な物語

”全てはラストで覆る”がキャッチコピーの短編集。

どの短編も一筋縄ではいきません。
読みながら感じる「ラストはこういうオチかな?」といった予想をことごとく裏切ってくれるのが実に痛快です。

 「恋煩い」…ほのぼのとした青春ミステリですが、ラストにびっくり&爆笑
 「妖精の学校」…どこか違和感を覚えつつも読み進め、ラストでまず困惑。意味が分かればスッキリ
 「嘘つき紳士」…現代社会が舞台の、割とストレートなお話。
 「終の童話」…優しいだけではない、棘のあるファンタジーの世界。お、そういう趣向のラストで来たか
 「私たちが星座を盗んだ理由」…物理の北山 健在。ラストは心にじんわり響く

五つの短編のいずれもに、読者を楽しませよう・驚かせようという趣向が込められており、
作者のミステリへのこだわりが窺えます。

全体として、優しく、それでいてキレのある残酷な作品としてまとまっています
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No.2:
(4pt)

構成のうまさにも惹かれる良作

07年と09年の『メフィスト』に掲載の3編に,書き下ろし2編が加えられた短編集です.

ミステリと謳われていますが,事件が探偵が…といった推理小説の類ではありません.
トリックらしきものもあるにはありますが,それも物語へのアクセント程度に感じられ,
『全てはラストで覆る』という文句も,『強烈な余韻』と言った方が近いかもしれません.

特に学生の恋物語からおとぎ話調になる冒頭の二編は,語り口調までもガラッと変わり,
そのギャップに驚かされるとともに,この作家さんのうまさのようなものが十分に味わえ,
さらに短編集としての構成のおもしろさにも惹かれ,グッと作品へと引き込まれていきます.

全体的にいわゆる人の醜い部分が描かれた編が多いのですが,決してそれだけで終わらず,
結末に至るまでの流れから,何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています.

『物理の北山』という異名をよく聞くだけに,初めての自分には少し予想外の内容でしたが,
帯にあるように『優しく,美しく,残酷な』物語が揃ったなかなかの良作ではないでしょうか.
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.1:
(4pt)

構成のおもしろさにも惹かれる良作

07年と09年の『メフィスト』に掲載の3編に,書き下ろし2編が加えられた短編集です.

ミステリと謳われていますが,事件が探偵が…といった推理小説の類ではありません.
トリックらしきものもあるにはありますが,それも物語へのアクセント程度に感じられ,
『全てはラストで覆る』という文句も,『強烈な余韻』と言った方が近いかもしれません.

特に学生の恋物語からおとぎ話調になる冒頭の二編は,語り口調までもガラッと変わり,
そのギャップに驚かされるとともに,この作家さんのうまさのようなものが十分に味わえ,
さらに短編集としての構成のおもしろさにも惹かれ,グッと作品へと引き込まれていきます.

全体的にいわゆる人の醜い部分が描かれた編が多いのですが,決してそれだけで終わらず,
結末に至るまでの流れから,何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています.

『物理の北山』という異名をよく聞くだけに,初めての自分には少し予想外の内容でしたが,
帯にあるように『優しく,美しく,残酷な』物語が揃ったなかなかの良作ではないでしょうか.
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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