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(短編集)

私たちが星座を盗んだ理由



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私たちが星座を盗んだ理由の評価: 3.33/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(3pt)

面白いけれどスッキリしない…

5作品もすべて面白くて夢中で読めます!
が、それだけにどれも最後「え?」っという感じで終わってしまって読後感が非常に悪かったです。
こういう突然プツンと終わる感じが好きではなくて、短編は普段あまり好んで読まないのですが
今回は評判いいので読んでみましたが
結局のところ今までの短編と同様でした…。
ただ、何度も言いますが結末までのストーリー展開は本当に面白いです。
みなさんにも人気のある「妖精の学校」と「終の童話」私も好きです。

ただ読み終わった後、ネットで調べないとわからないような終わり方にはしないでほしかったですが
私は読了後に他の方の感想や考察を漁るのが非常に好きなので(それも含めて読書!)
それが捗って2度美味しく楽しめたという点ではいいかなという感じです。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.17:
(5pt)

面白かった

ヨビノリたくみさんが紹介してたので読んでみたが面白かった。
個人的には嘘つき紳士がすき。
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No.16:
(4pt)

怖い物語…でも快感でもある。

表題を含む五つの短編集。優しく美しい物語が最後のどんでん返しで残酷に変貌する(裏表紙に印字されてるのでネダバレではない)どう物語が展開(転回)するか、新しい扉のドアノブを回し踏み込む世界に、ドキドキしながらページをめくる感覚があります。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.15:
(1pt)

曖昧

結末がどれもこれも曖昧で私の感覚とは違う終わり方で合わなかったです。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.14:
(5pt)

終の童話

他のものはピンとこなかったのですが、ファンタジー作品である終の童話は超超超絶気に入りました!
物語全体にどこか紫色の霧がかかっているかのよう。
設定自体はそれほど奇異という感じではないのに無我夢中で読みました。
短いページの中で主人公の心情が多く語られるわけではありませんが、それでも十分内面が伝わってくるほどに完成されています。
全てが濃縮されたラスト一文は本当に痺れました!
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.13:
(1pt)

好きな人は好きなのかもですが…

いずれの短編も世の不条理に満ちたもので、美しいタイトルと表紙に惹かれて読みましたが、読後感が非常に悪かったです。この手の話が好きだという人もいるでしょうし、短編集として一遍くらいはそういうお話が混じっているのはいいと思いますが、全話ともそんな感じでしたので、やれやれという気持ちで本を閉じました。
私は他人には勧めません。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.12:
(2pt)

色んな意味で読後感の悪い小説

非常に読後感の悪い小説です。どんでん返しが全く気持ちよくない。それは、ハッピーエンドではないからとかそういう理由ではなく、そこまでどんでん返ってないという事と、ひっくり返ったところでそれほど驚きや感動を覚えるほど、伏線が上手に張られていないという事だと思います。どの話も読み終わった後に、損した気持ちになります。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.11:
(1pt)

読者に深読みを強要しないで

衝撃のラスト系を謳うも、
その衝撃のラストを狙いすぎていて嫌になる。

この「予想の範囲から逸脱すること」に終止するために、なんとも宜しくないラストになっている。余韻も何もない。かと言って読後感の後味の悪さもなく、もう「何をどうしたいのかわからんわ」の筆頭です。もっと良作が山ほどある短篇集の中で、この一冊が高く評価される理由が不明。
ネットで評価を見てみると
「え?そこまで深読みしないとダメなの?」と辟易としてしまうこと請け合い。
深読み大好きなマゾ読者ならいいけど
短篇集のお手軽感で読みはじめると??連発。

「ネットの時代だから自分で調べろ」的発想は否定しないけど、それならそれで、もうひとひねりほしいし、薄っぺらい。

話の展開やら言葉の使いまわしは全然悪くなく、描写もなかなかどうして「スッと入ってくる」。つまり作家さんとしては凄く評価に値する人だと思う。

企画そのものに難があるのでは?

第一話だけ「お」と思えたので星一つ。
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No.10:
(3pt)

油断した……これミステリだった。

「私たちが星座を盗んだ理由」、書籍のタイトルを見た瞬間に気持ちが入ってつい手に取ってしまいました。

駅の反対側のホームに見える同じ高校の先輩にアキは恋をした。
幼なじみのシュンとトーコにはそのことは内緒。
二人がくっつけばいいなと思いながら、アキは自身の恋の成就を願ってトーコらに聞いたおまじないを試して見ることに……

短編集、最初の作品は「恋煩い」。アキは、トーコに教えてもらった「放課後に誰にも見られずに後ろ向きに12段、階段を降りると片思いの相手と両思いになる」というおまじないをやってみたところ、名前も知らなかった先輩の生徒手帳を拾って知り合うことに成功する。

もっと近づきたいという思いが強くなっても、なかなかその思いは通じず、アキは他のおまじないを試していくことになって……という微笑ましい物語にまったりとした気分で読み進めていくと

油断した……これ、ミステリだった。

北山猛邦さんがミステリ作家だということを完全に忘れてました。あぁ、びっくりした。

表題作も合わせて、全部で6編の短編小説。
「妖精の学校」記憶を失った子どもたちが集まる妖精候補生として暮らす絶海の孤島の謎を描く。
「嘘つき紳士」借金まみれの男が拾った携帯電話の主は交通事故で死んでいた。死んだ彼になりすまして、故郷に残してきた彼女とメールのやり取りをする内に、男は穏やかな感情を抱き始める。
「終の童話」村に現れた怪物に石化させられた幼なじみ。12年の年月が経った村に現れた石化を解く技能を持った呪術師を前に、石像が次々に破壊される。

どの作品もミステリなの? と思わせておいて、終盤にがらっと風景を変えてしまうような描写が見事で、楽しい作品。

個人的には表題作の「私たちが星座を盗んだ理由」の展開が好き。難病を患った姉を喜ばせるために、星座を一つ消してしまった夕兄ちゃん。十数年ぶりの再会で姫子が姉にも夕兄ちゃんにも隠していたことは……。
天空に88ある星座に対して、1930年に国際天文学連合で定められた星座の区画は89。足りない一つの星座は「盗んだ」という前振りから、「首飾り座」が消えてしまうという謎を魅力的に提示しています。
ラストはちょっと個人的には蛇足かなぁと思うんですが、そこまでの展開は良いなぁ。

年明けから楽しい作品を読ませて頂きました。さて、次は何を読もうかなぁ。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.9:
(4pt)

ラストのオチが面白い

最初読み始めたときは、ライトノベルのようで物足りないと思っていましたが、
読み進めていくうち、物語に秘められた謎に引き込まれました。
どの短編にもラストにオチがついていて、面白かったです。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.8:
(4pt)

傑作です

大傑作とまではいかないものの、かなりの傑作。どの作品もうまくまとめられており、意外な結末も用意されている。どれひとつとして駄作がない、切ない作品が並んでいる。ただひとつだけ毛色の違うというかはっきりとした結末が提示されていない作品が「妖精の学校」である。ある孤島に集められた子供たち、親も家族もおらず生活区の外に出ることも一切許されていない。自分たちはいったい何者なのか、島の外に何があるのか。個人的には森深紅の「アクエリアム」的な真相を予想していたのだが、結末がぼかしてあり理解できずネット検索したらどうやら、別の意味があるらしい。ああそういう意味かと納得したが、これはこれでいいと思う。はっきりと結末を明らかにしたらファンタジーではなくなり、生臭くなるからだ。いずれにせよこの作者の短編適性を強く感じさせる傑作であることは間違いない。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.7:
(4pt)

突き落とされる

2011年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 5本を収める短編集。
 いずれも苦い結末が待っているのが特徴。ハッピーエンドになりそうなのが、いきなりどん底に突き落とされたり、最初から不安をあおっていき、茫洋とした結末に連れ込まれたり、とんでもない悪意がオチになっていたり。
 ある種の破綻した物語であり、そうした壊れたストーリーの持つ魅力が、読むものの心をわしづかみにする。
 暗黒の童話といってもいいかもしれない。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.6:
(5pt)

特に表題作が良かった

読後に奇妙な気持ちになるミステリー短編集。5編を収録。ファンタジーのような短編もあり、ミステリーというジャンルを超えた短編集と言った方が良いかも知れない。

特に表題作の『私たちが星座を盗んだ理由』が良かった。20年前の切ない秘密が明かされると同時に衝撃を覚える秀作である。

最初の『恋煩い』も、こういう仕掛けだったのかと驚いた面白い作品だった。

『嘘つき紳士』も、主人公の嘘という罪の陰で、相手の女性を思いやる気持ちが描かれ、ほっこりするのだが…これも衝撃的な作品だった。

他に『妖精の学校』、『終の童話』といったファンタジックな作品が収録されている。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.5:
(1pt)

後味。

ファンタジックなタイトルと表紙イラストに惹かれました。文庫になったら買おうと思っていましたが、図書館で見つけたので早速ゲット。読んでみたら…。

うわあ、後味悪いー!どの話も救いがないー!
後味が悪いミステリは数万冊はあるでしょうが、この作品は、別に猟奇的な雰囲気の短編集というわけではないのに、ちょっとしばらく忘れられないほど、読後感が最悪です。買わなくて良かった。図書館、ありがとう。

評価で☆ひとつを付けましたが、私の肌に合わなかっただけで、ミステリとしても物語としても完成度は高いので、感性が合う方なら、心震わせられるでしょう。
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.4:
(4pt)

ページのこちら側にも物語

ページのこちら側にも物語

あらすじ

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』
絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』
孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』
怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』
七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語
『私たちが星座を盗んだ理由』
の五編を収録したミステリ短編集。

感想

『恋煩い』
煩い、もちろんわずらいと読むのですが
これを煩い(うるさい)と読むと
どこまでもつきまとって邪魔でわずらわしいの意味があるそうな。
被害者だけでなく、探偵にとっても相当にダメージのくる真相が
さらりと描かれています。特にラスト一文の衝撃が・・・

『妖精の学校』
最後の一文を頼りに、ページを閉じた後に
読み手が世界を浮かび上がらせていく、そんな趣向の作品。
再読させることを前提にした細かい描写が上手いです。

『嘘つき紳士』
読者の感情移入を見越してのラストがとても乾いてる。
いつの間にかこの街に・・・

『終の童話』
提示された一文からの世界が反転がお見事。
短編集の中で一番切れてる作品。

『私たちが星座を盗んだ理由』
表題作になるだけあって美しい謎の提示がなされる作品。
なぜ『私たち』が星座を盗んだのか、
その理由の対比がいかんともしがたく哀しい。

作者の手癖の終末的世界観はなりを潜めているように見えますが
どの作品にも「先には続かない」結末が提示され
これも終末的世界観の変奏だなと思いました。

読んでからの一言
ありがとうグーグル先生
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.3:
(5pt)

優しく、それでいてキレのある残酷な物語

”全てはラストで覆る”がキャッチコピーの短編集。

どの短編も一筋縄ではいきません。
読みながら感じる「ラストはこういうオチかな?」といった予想をことごとく裏切ってくれるのが実に痛快です。

 「恋煩い」…ほのぼのとした青春ミステリですが、ラストにびっくり&爆笑
 「妖精の学校」…どこか違和感を覚えつつも読み進め、ラストでまず困惑。意味が分かればスッキリ
 「嘘つき紳士」…現代社会が舞台の、割とストレートなお話。
 「終の童話」…優しいだけではない、棘のあるファンタジーの世界。お、そういう趣向のラストで来たか
 「私たちが星座を盗んだ理由」…物理の北山 健在。ラストは心にじんわり響く

五つの短編のいずれもに、読者を楽しませよう・驚かせようという趣向が込められており、
作者のミステリへのこだわりが窺えます。

全体として、優しく、それでいてキレのある残酷な作品としてまとまっています
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
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No.2:
(4pt)

構成のうまさにも惹かれる良作

07年と09年の『メフィスト』に掲載の3編に,書き下ろし2編が加えられた短編集です.

ミステリと謳われていますが,事件が探偵が…といった推理小説の類ではありません.
トリックらしきものもあるにはありますが,それも物語へのアクセント程度に感じられ,
『全てはラストで覆る』という文句も,『強烈な余韻』と言った方が近いかもしれません.

特に学生の恋物語からおとぎ話調になる冒頭の二編は,語り口調までもガラッと変わり,
そのギャップに驚かされるとともに,この作家さんのうまさのようなものが十分に味わえ,
さらに短編集としての構成のおもしろさにも惹かれ,グッと作品へと引き込まれていきます.

全体的にいわゆる人の醜い部分が描かれた編が多いのですが,決してそれだけで終わらず,
結末に至るまでの流れから,何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています.

『物理の北山』という異名をよく聞くだけに,初めての自分には少し予想外の内容でしたが,
帯にあるように『優しく,美しく,残酷な』物語が揃ったなかなかの良作ではないでしょうか.
私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:私たちが星座を盗んだ理由 (講談社ノベルス)より
4061827480
No.1:
(4pt)

構成のおもしろさにも惹かれる良作

07年と09年の『メフィスト』に掲載の3編に,書き下ろし2編が加えられた短編集です.

ミステリと謳われていますが,事件が探偵が…といった推理小説の類ではありません.
トリックらしきものもあるにはありますが,それも物語へのアクセント程度に感じられ,
『全てはラストで覆る』という文句も,『強烈な余韻』と言った方が近いかもしれません.

特に学生の恋物語からおとぎ話調になる冒頭の二編は,語り口調までもガラッと変わり,
そのギャップに驚かされるとともに,この作家さんのうまさのようなものが十分に味わえ,
さらに短編集としての構成のおもしろさにも惹かれ,グッと作品へと引き込まれていきます.

全体的にいわゆる人の醜い部分が描かれた編が多いのですが,決してそれだけで終わらず,
結末に至るまでの流れから,何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています.

『物理の北山』という異名をよく聞くだけに,初めての自分には少し予想外の内容でしたが,
帯にあるように『優しく,美しく,残酷な』物語が揃ったなかなかの良作ではないでしょうか.
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