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(短編集)
幽霊射手
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幽霊射手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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1926年カー21歳の頃の処女作を含む初期短編集。 チェザレ・ボルジア父子毒殺の謎に迫る「死者を飲むかのように…..」(処女作)、密室からの人体消失と殺人を掛け合わせた「山羊の影」、アンリ・バンコランもの4作品、スパイ殺しの犯人を探す「第四の容疑者」、殺人犯は冤罪か「正義の果て」、夜行列車内の殺人事件「四号車室の殺人」、 そして、ラジオ・ドラマ4作品、新婚旅行の船中から消えた新郎「B13号室」、死刑執行目前のフェル博士の推理「絞首人は待ってくれない」、見えない射手の矢による殺人「幽霊射手」、命を狙われた花嫁「花嫁消失」。 ラジオ・ドラマ脚本がよくできている。タイトル作が本短編集ではベストワン。タイムリミットものとして「絞首人は待ってくれない」が次だろうか。トリックはバリエーションに富んでおり、飽きさせない。 | ||||
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ラジオドラマ脚本ですが、長編、短編小説も含めて カーの生み出した作品の中で最高のものかもしれません。 まあ、子供の頃、学級文庫で読んで感銘を受けたからですが 謎が凄いです。 | ||||
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アンリ・バンコランのファンなのである。子供の頃読んだ少年推理小説全集などになぜかバンコランの登場する作品が多く収録されていたのが原因だと思うが、フェル博士やH・M 卿に比べキャラクターが弱いと言われているバンコランを贔屓しようとするあまのじゃく根性も大きな理由である。横溝正史で言えば金田一耕助でなく由利麟太郎を贔屓にするようなもの。そんなバンコラン・ファン必読のカー習作時代のバンコラン登場作品を含む短編集が本書である。 | ||||
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■「山羊の影」 自らの宣言通り、鍵が掛けられた部屋から姿を消した男。 その後男は、別の場所で起きた殺人事件の容疑者となり……。 人間消失と遠く離れた場所での殺人を組み 合わせた、状況設定の妙が読みどころです。■「正義の果て」 降霊師のダーワースのもとに、従兄弟のフェローズが訪ねてくる。 二人は、財産と女性を巡り対立を深めていたため、ダーワースは、 事前に知人を証人として家に招いていた。 フェローズがダーワースの部屋に入ってしばらくすると悲鳴が聞こえる。 証人たちが部屋に入ると、椅子に手錠でつながれ胸を刺されたダーワースを 発見する。しかし、フェローズの姿はどこにもなく、窓の外には降ったばかりで 足跡一つない雪が広がっているだけ。 やがてフェローズは逮捕され、絞首刑を待つ ばかりとなるが、彼は罪を否認しており……。 カーの手癖ともいうべきハウダニットなのですが、残念ながら説得力に 乏しく、その上、読者に手がかりを明示していないのもいただけません。 とはいえ、聖職者と冤罪という重厚なテーマは印象的です。 ■「B13号船室」(ラジオ・ドラマ) ヨーロッパに新婚旅行に行くため、大西洋 航路の客船に乗り込んだアンとリチャード。 ところが、リチャードが忽然と姿を消してしまい、船員たちも リチャードなる男は最初から船に乗っていなかったと言い出す。 その上、アンたちに割り当てられた船室まで消失してしまい……。 トリック自体はシンプルですが、人間消失と船室消失という謎の設定が巧妙。 | ||||
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