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ソウル・コレクター
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ソウル・コレクターの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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| 単行本のときに購入をためらったが、文庫本でようやく入手。とてもおもしろく読めました。 | ||||
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| 第一級のエンターテイメント。これでもかこれでもかという感じでサプライズが用意されて、分かちゃあ〜いるけど乗せられてしまいます。大金をかけたハリウッドのジェットコースーター・ムービーとはまた違った種類の興奮です。 大部の作品ですので、一気に読み通すというわけにはいきませんが、海外ドラマが次回へと視聴者を引っ張るためにあざといまでの演出を施すのとは違って、読者にとって作品の言葉は自分の声でもありますので、マイペースで作品世界(マイスペース)を経験できます。これは活字の特権でしょう。 本書は車椅子の天才科学捜査官リンカーン・ライムのシリーズの第8作。恋人のアメりア・サックス(モデルあがりの赤毛の美人警察官)などおなじみのキャラ立ちも程好く、犯人のためこみ屋はコンピューターで神のごとく人々の情報を操るものの、リアルな生にはつきもののノイズを忌み嫌い、それらを処理(トランザクション)する欲求を抑えきれず、それがレイプや殺人、破壊へと結び付くのだが、彼にとってはその残骸ともいうべきものを収集し愛でることこそ真の人生、しかし、そんな遺物や汚物が彼にとっての他者(電子データ=16桁の番号)なのかと思うと、倒錯の一種として片付けるには悲しすぎます。 | ||||
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| 相変わらずの面白さ インターネットの世界の情報を自在に操られる… 十分に理解していることだけど、こうして読むと「情報の凄さ」を感じさせる。 データマイニングの世界では、プライバシーは無いようなもの。 海外ではクレジットカードやデビットカードでの支払いが多いので、 ここまでの追跡ができてしまう でも、日本でも同じなのかもしれない | ||||
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| 本作品は、2008年発表のリンカーン・ライムシリーズ第8作目にあたります。 前作「ウォッチ・メイカー」が、シリーズの集大成とも言える、究極のどんでん返しと、意外性に満ちた作品であったためか、こじんまりとした印象なのも、やむを得ないところかもしれません。 今回の敵は、ライム捜査官が悪役になったら…といった犯行手口で、殺人の被害者に関する「微細証拠」をターゲットの周囲に仕掛けることで無実の人を犯人に仕立て上げてしまうというもの。 この手口に、ライム捜査官のいとこのアーサーが嵌まってしまい、逮捕され、勝ち目のない裁判を待つ身になってしまう。 同じような事件が、他にも起きていることを知ったライム捜査官は、いつものメンバーを集め、捜査を開始するが…。 本作品では、このシリーズの売りである「どんでん返し」は控え目で、ライム捜査官と周辺人物の人間描写に力点が置かれているように思います。 ここが評価の分かれ目で、前作までを上回る「どんでん返し」を期待すると、肩透かしを喰らうことでしょう。 私は、これだけ続いているシリーズなので、ライム捜査官の人間的な側面を知りたいと感じていたところ、いとこのアーサーとの確執が描かれる中で、ライムの過去が語られるという展開になり、それなりに楽しむことができました。 ただ、シリーズ初期の「ジェットコースター・サスペンス」から遠ざかっていることは否めず、一気読みには至りませんでした。 もっとも、8作目ともなれば、ネタ切れしてくるのも当然で、著者としても、戦略的に、既に、別シリーズや、ノン・シリーズに重点を移しつつあるのかもしれません。 | ||||
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| 今回のソウル・コレクターを通読して痛感した事は、 毎日届くE-mailが関係している。楽天やら各航空会社などから 毎日ように届いて来る商品紹介欄に自分が一度購入した 品物や閲覧して購入を検討した航空プラン、はたまた 安いホテル探しなどで閲覧したサイトまで多種多様の 購入勧誘メールが送られて来る。既に我々は、 ネット監視社会にどっぷりと浸かってしまっているのだ。 それに気が付かないでいるだけだ。 だから、ソウル・コレクターは、その事に 警鐘を鳴らしている作品なのだと思う。 | ||||
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| 久しぶりのリンカーン・ライムシリーズ。 やっぱり面白いです。 スピード感、プロット、申し分なし。 次のページが気になって仕方ない。 次のシリーズも楽しみです。 | ||||
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| おなじみリンカーン・ライムとサックスものに、今回はいとこが登場します。 相変わらずサックスはステキ。 IT社会の怖さ満々のストーリーですが、ちょっとそこまでは…と 思うところもあり、星4つにしました。 こんな社会にはなってほしくない、と思う作品です。 | ||||
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| ページターナーぶりは相変わらずで2段組み、500ページ強でも一気に読ませる力はさすがなもの。 ストーリーは面白いのだが、犯人のキャラが前作のウォッチメーカーと比べると弱く感じて、その点だけがちょっと残念なところ。 とはいえ、並のエンターテインメントの水準は超えているので、二転三転するサスペンスを十分に楽しむことができる。 次作では強烈なキャラの犯人と対峙してほしい。 | ||||
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| リンカーン・ライム・シリーズは作品ごとに特定のテーマで新しい取材をしていることが伺われます。新作ごとに新しい切り口を綿密な取材で組み立ている点は日本のシリーズ物が見習うべきところだと思います。今回のネタはデータマイニングです。本作では世界最大のデータ出てきます。データマイナーは大量の個人情報を常に収集し、関連付け、特定の個人が次に何を欲するかを予測して最適のタイミングで購入見込み顧客に製品紹介をするためのデータを提供しています。顧客には企業だけでなく、警察などの公官庁もユーザーとして個人情報を活用しているそうです。実際アメリカでは、どのくらい個人の情報が収集されているかは計り知れませんが、911テロ以降プライバシーの優先順位はかなり、後退しているという話は耳にします。 作中、元データー・マイナーに勤務しており、現在個人のプライバシーを守る市民団体で活動している人物が登場しますが、彼にディーヴァーはさりげなく自分の考えをユーモラスに語らせています。日本においても個人情報保護法ができていくらかましになってきましたが、企業の個人情報収集は日に日に狡猾になってきていると思います。僅かな特典につられて個人情報を自ら漏洩していることに日本人はもう少し敏感になってもいいのではないでしょうか。日本でも今後「全てを知る男」による犯罪が起こらないとは限りません。 | ||||
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| これは情報をテーマとした小説です。 情報ばかりを信頼すると怖いことになる、という見本ですね。 科学捜査の天才ライムのいとこである アーサーが殺人罪で逮捕されるというのも 意外でした。 ただ犯人が誰か、というのは、それほどの 驚きはありませんでした。 それでも本書は本当に面白かったです。 | ||||
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| 個人情報を探り操れる『全てを知る男』により、殺人が行われ、罪なき人を殺人犯に仕立て上げる。 汚名を着せられた従妹を、科学捜査官・リンカーン・ライムが助けるために殺人鬼に立ち向かう。 敵を追いつめつつも逆襲にあうリンカーン捜査チーム。 胸が苦しくなるドキドキのストーリー展開だ | ||||
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| 最近、私のフルネームで出会い系サイトからメールが届くようになり非常に嫌な思いをしている時にこの本に出会いました。 個人情報の流失という問題をひしひしと感じ、大変怖い思いをしながら読みました。 こういうことが近い将来起きてくるかもしれないという現実感。。。 とっても面白かったです。 | ||||
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| 自分自身について、 自分以上にたくさんの人たちが知らぬ間に知っていて、 悪意をもった何者かによって自分の人生がのっとられていく・・・ あとに残されるのは、 自分が生きた覚えのない人生の残骸と、 犯したことのない罪と罰・・・ ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム シリーズの最新作 「ソウルコレクター」・・・なんとも背筋がゾクっとなるような、 それでいて本当に何処かで起きていそうで怖いストーリーだった。 比較的無知なまま情報化社会に漂っているらしい自分としては、 個人情報とプライバシーに関わる諸々が、 ここまで深刻な問題を孕んでいるものなのだとちょっと実感。 原題は「The Broken Window」なんだけど、 ディーヴァー自身が日本向けにと候補に挙げたのだという 「ソウルコレクター」というタイトルも、 いつのまにかまるで魂を抜き取られるかのように 意に反して自身の個を失いながら現実が崩壊していくような 得体の知れない不安も助長していてこれもなかなかいいかもしれない。 | ||||
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| 第四部でオーウェルの『一九八四年』がエピグラフに使われていて、あとがきでも触れられていたように、ディーヴァ―の『一九八四年』へのオマージュも感じられるようなリンカーン・ライム・シリーズ第8作目でした。 本筋はアメリカ最先端のほとんど監視に近い個人情報を手に入れられる犯罪者vs.ライム一行といった趣でしたが、引き続きライム・ファミリーの一員として登場する“頭を強打され重傷を負った体験を引きずる”プラスキーの奮闘や、ライムといとこのアーサーの確執の謎、サックスが自分の妹かつ娘みたいに思っているパムが道ならぬ恋に突き進みそうになる話が並行して進展して事件にも絡んできてその辺りに魅力を感じました。 次のシリーズ9作目では、ウォッチメイカーと再びあいまみえることになるのか? ということと共に、車にこだわりがあるサックス(ディーヴァ―)だけにトヨタを皮肉った表現が来るかにもちょっと注目……。 | ||||
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| ディーヴァーは全冊読了したのですが、映画「ボーン・コレクター」でデンゼル・ワシントンがライムを演じてくれた御蔭で、(リンカーンとワシントンと言う大統領つながり?)小生にとって長年疑問になってしまったライムはアフリカ系か否か、のプチ疑問が今作で氷解してすっきりしている次第。(もっともシリーズが長いんで読み落としているのかも知れませんが...)本編ですが、前作「スリーピング・ドール」が、あざと過ぎるどんでん返しの連続でかえって面白くなくなってしまった(というか、読んでも読んでも、どんでん返しなのに疲れてしまった、)小生にとって、今回は緻密に構築された犯人像で、やっぱり、ライム物は王道と安心した次第。ただ、今回の犯人像構築の着眼点<国民の情報管理の隙を突く>に関しては、似た様な話として映画の「イーグルアイ」とか「デジャヴ」(これもワシントン主演)とか結構、もっとすごい話もあり、それほどの衝撃はなかった。他人に成りすますという話なら、アンジェリーナ・ジョリーのテイキング・ライブスとかの傑作スリラーもあり、今回の犯人像がこれらと比較して特に抜きん出ていると言う程には感ぜられず。おまけに、犯人解明の最後があまりに唐突すぎて、いつもほどのジリジリしながら犯人に迫っていく緊迫感を感じられず、ページをめくる手が止められず、夜更かししてしまう、と言う事も無かった。(この犯人があれ程高度なj情報にセキュリティをかい潜って、到達できたと言う事にも、まだ納得出来ていません。判らないPC用語も多く、読者も勉強しろ、と言う事か?)余談ですが、本書は年間「文春ベストミステリー」の第三位に入っているんですが、小生の読んだ感じではベスト10内は問題ないが、三位というのは、ちょっと身内贔屓(文芸春秋)ではないか?「川は静かに流れて」とか、「誇りと復讐」とか、「前夜」」とか、読んで見て本作より面白いと言う本が何冊かあったのですが...(選者論評に本屋の店員の話=売れているから面白い本=というのは納得出来ませんでした。) | ||||
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| “ノンストップ・ジェットコースター・サスペンス”、“驚愕のどんでん返し”でアメリカ・ミステリー界を席巻するジェフリー・ディーヴァーが放った<リンカーン・ライム>シリーズ第8弾。今回、ライムと相対するのは電子データを操り、証拠を捏造し、殺人を繰り返す頭脳犯であり、異常者である。彼の手にかかった被害者は、プライベートデータをほとんど把握され、かつ自らは安全圏において、容疑者となる者のデータも改竄され、身に覚えのない罪を着せられる。物語は、ライムのいとこが殺人容疑で逮捕されるところから始まる。“そろいすぎた証拠”、“タイミングの良すぎる目撃者による通報”、“無実を訴える容疑者”に違和感を抱いたライムが調べると、過去にも似たような事件が2件起こっていた。ここからおなじみのライム・メンバーと見えざる敵との闘いがはじまる。しかし、いつものホワイトボードのプロファイリングもなかなか具体性を示さない。ライムの先手を打つ作戦もいつものように思うに任せない。神のごとき強大な力を持つ敵に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる。ストーリーは、各章末に、読者にスリルを抱かせるスタイルで、なるほどディーヴァーらしいジェットコースター・ライド型で進行してゆくが、お得意の“大どんでん返し”はない。しかし、われわれにとっても他人事ではない、身近な恐怖を感じさせる、まさに現代情報化社会における個人情報保護のありようをテーマにした、最先端をゆく作品である。 | ||||
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| 今回の敵は個人情報を悪用するサイコパス。最後まで読み進めるには充分のクオリティではある。本作の背景にあるテーマには、企業のデータマイニングであるとか、米国における公的サービスの行き過ぎた民営化などがある。本作、いつものストーリー展開のスピード感、切れはない。インターネットネットワークやコンピュータを主役に据えたのだが、そこで失敗しているようだ。「実はインターネット社会の進展で皆さんの個人情報はここまで盗まれていますよ」という恐怖を描くわけだが、この描写が荒唐無稽。リアリティが足りないので、いつののリンカーンライムもののようにぐいぐいとプロットに引き込まれない。殺し屋やテロリストのストーリーは、こちらに知識がないため、描写の粗が見えないが、インターネットや起業活動に焦点が絞られると、そうはいかない。その点でテーマの難易度が高い。もうひとつ。本作、登場人物、つまりリンカーンライムファミリーが増えすぎて、追いかけるのが大変である。チームが増えて、マンネリ感も増すという、連作ものの宿命から逃れられないように感じた。これはこれで由々しき問題だと感じるのだが。。。 | ||||
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| オリジナルは2008年リリース。邦訳は2009年10月30日リリース。リンカーン・ライム・シリーズの第8作。毎年10月の最終週というのは、池田真紀子氏の名訳でジェフリー・ディーヴァーの新作がリリースされる。毎年楽しみで仕方がない。本作は彼には非常に珍しく直球勝負の作品だ。つまり、ほとんどどんでん返しがない。極悪な犯人とストレートに勝負する。うーん、ほんとに珍しい。いつものリンカーン・ライムと違って、独特の表現が出てくる。それをフツーの英語の言い回しと、比較してたりして面白い。しかし若干辛口で言わせてもらえば、スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』を読んだ後では、ネットの世界の描き方がやはり知識不足は否めないと思う。例えば画面をコピーできなければデジカメで撮る、というやり方この手の犯人は絶対にしない。もっとカンタンでいい方法があるじゃないか、と思う。そしてあとがきが非常に興味深かった。ジェフリー・ディーヴァーは創作に当たって、リンカーン・ライムのホワイト・ボードみたいなやり方で本を書いているらしいのだ。一室を埋め尽くすかのように並んだホワイト・ボードに、章ごと、シーンごとの登場人物やエピソード、会話の運びなどをことこまかに書き込んだ紙が、テープでびっしり貼られている。ディーヴァーはこの作業に何ヶ月もかけるらしい。で、それを落とし込む原稿書きはだいたい1〜2ヶ月だけ。実におもしろい創作方法だ。捜査で犯人を分析する手法と小説を書き上げる手法は同じ、ということだ。実に興味深い。 | ||||
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| リンカーン・ライム&アメリア・サックスシリーズの最新刊。今回は、リンカーンのいとこが殺人罪で逮捕されるが、それが巧妙に仕組まれた偽装である疑いが発覚し、リンカーンが調べ始めるところから始まる。犯人はそれ以外にも同様の事件を重ねており、犯人に仕立て上げられた人の個人情報をつかんでいることが分かり、データマイニングの企業にたどりつく。といった感じで、話は現代米国の個人情報収集ビジネスの裏側が描かれる。「高度情報化社会」におけるデータ収集の危なさについて取りざたされるのは、今に始まったわけではないが、情報処理技術の進歩により、現代は、想像以上に個人情報の収集、利用が容易になった。それが、悪用されるとどういうことになるか...仕事で個人情報保護担当をしたり、今は住民の個人情報を扱うシステムを構築したりしているが、自分たちが持っている「力」に気づいていない。これを利用しようとすればどういうことができるのか。自分の関心のある分野だっただけに、今回の話はとても面白かった。ただ、いつものディーヴァーの小説にしては、後半のどんでん返しもなく、ストレートなストーリー。それが物足りなさも感じさせるが、最近は行き過ぎの感もあったので、丁度いいぐらいかもしれない。この事件と並行して前作「ウォッチメイカー」の犯人もちょっと顔を出してて、またいづれリンカーンと対決する時がきそうな予感。 | ||||
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