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ソウル・コレクター
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ソウル・コレクターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ミステリーのレビューですので、なるだけネタバレにならないように気を付けてご紹介したいと思います。 今までのライムシリーズは、「エンプティー・チェア」を除いて、どれも「どこにいるか分からない犯人を索敵する」お話だったと思います。一方、今作は主な舞台であるデータマイニング会社のSSD社内にいるであろう犯人を「容疑者たちの中からあぶりだす」お話だと思っています。そのため、今までと違う傾向に最初は期待していました。 ところが、この小説はミステリーのはずが、やたらと「情報サービス」についてのうんちくが多く、私がその方面に疎いということを割り引いても読み続けるのに忍耐を要しました。 また、本来は上巻においても、ディーバーお得意の小さなドンデン返しがあってもよいものですが、それもほとんどなく、傑作の評価が高い前作「ウォッチメイカー」の反動がここに来たのかと思うほどでした。 そして、その分は下巻で盛り返すのかと思いきや、そうではない点が今回は残念な所です。 | ||||
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ミステリーのレビューですので、なるだけネタバレにならないように気を付けてご紹介したいと思います。 今作の一番の失敗は、前作に引っ張られすぎたことにあると思います。それは、作者自身が、この作品の犯人、プロットだけでは話が盛り上がらないということを最も身に染みて感じていたからではないでしょうか。 そうでなければ、ウォッチメイカーをあのように登退場させはしないでしょう。まるでこの小説は、次作の予告編のような扱いです。作者は、彼を「ライムにとってのモリアーティ教授」にしたいのかもしれませんが、それでは、一つ一つの作品を作者自身が台無しにしているように感じられます。今回の犯人に関わるドンデン返しも、(どれとは言いませんが)以前のある作品を踏襲しており、作者は前作で精魂尽き果てたのではないかと勘繰ってしまいます。 また、ライムといとこのアーサーとの関係も、個人的にはライムと「石の猿」のソニー・リー刑事との友情関係や、前作「ウォッチメイカー」におけるサックスと彼女の父親との愛情関係ほどには心に響かないものでした。 ただ、最後の数行や、作者と故児玉清氏との対談はとても良かったです。 | ||||
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上下巻の本をこちらで購入しましたが。ポストに入らず、宅配BOXがあるにも関わらず不在票が。。他店で購入した際は2冊でもポストに入る考慮がされていました。宅配BOXがあるのに非常に理不尽です。 | ||||
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前作の「ウォッチメイカー」が(起死回生の)傑作だったので、大いに期待して本作を手に取ったのだが、全くの期待外れ。「魔術師」(怪人二十面相ソックリ(!))辺りから、どうもシリーズを続けて行くアイデアに枯渇して来た感が否めない。特に、本作は作者(及び訳者、計算機関連用語に幾つも誤訳がある)が不得手の計算機・ネットワーク・セキュリティの世界を扱っていて、読むに耐え難いシ-ンが何箇所もあった。 本シリーズの魅力は「コフィン・ダンサー」に代表される、ライムと犯人との丁々発止の"駆け引き"とそれがもたらす緊迫感だと思うが、本作では全くそうした魅力が感じられない。前半は<ビッグデータ>(という用語は出て来ないが)、「Data Mining」及び個人情報保護の説明に終始していて、この世界に詳しい方には不必要だし、詳しくない方にはサッパリ分らないというお粗末な創り。ライムの従兄弟(ライムと昔の因縁あり)を犯人のターゲットとしている辺りも、何とか物語を構成しようとの努力なのだと思うが、読者が読みたいのは上述の"駆け引き"であって、それとは大きく乖離しているだろう。アメリアの友人の少女の挿話といい、単なる頁数稼ぎにしか見えなかった。 作者は犯人を「全てを知る男」と称しているが、これは<ビッグデータ>を"全て"「Data Mining」出来る者を意味し(現実には存在しないが)、ライムの手に及ばないのも無理がない。このため、後半もライムの閃きや"駆け引き"が全く見られず、安手のハードボイルドの様な展開にはウンザリした。シリーズを続けて行きながら水準を保つ難しさを感じさせる一作だと思った。 | ||||
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なんというか、「魔術師」を頂点として、ディーヴァーの本シリーズは次第にクオリティが低下しているようだ。 まあ、まだ前作の「ウォッチメーカー」はまだしもだが、本作は期待をあきらかに裏切るものだった。 ディーヴァーというばツイスト、そしてそのライムシリーズといえば、ライム側と犯人との虚々実々の頭脳戦というのが売りだったはずだ。 しかし、本作にはその頭脳戦というのがほとんどない。 ライムは一方的に翻弄されるばかりだし、コンピュータネットワークについてはほとんどアドバイスもアイデアもない。 これは、ディーヴァーとしては失敗作だろう。 とはいっても、ではスピンオフのダンスシリーズが面白いかといえば、これはクラシカルスタイルのスリラーとしては面白いし、ツイストがかなりちりばめられてはいるが、頭脳戦という点ではちょっと首をひねらざるをえない。 もちろん、普通のレベるでいえば、傑作のうちなんだろうけれども、どうしても著者の作品にはかなり期待をしている分、その期待の大きさにみあったレベルじゃないと、評価は低くなってしまうのはいたしかたがない。 どうやら著者は、このシリーズに少し疲れてきたようだ。 さまざまな要請からシリーズを続けてはいるが、テンションが低いのは否めない。 オタッキーな犯人像をクリエイトするのに、苦労しているのだろうか。 書記の「コフィン・ダンサー」や「エンプティ・チェア」の頃は、とにかくページをめくる手が止まらない、というのが実体験できたものだった。 本作はなんと、読了するのに一週間以上もかかってしまった。 一気読みとはほど遠い。 それだけ、先を読みたくなる魅力が薄い作品だったということだ。 さて、著者の007はまだ読んではいないのだが、どうしよう。 あまり期待しないで読んでみようか。 どうも最近の著者は、ノンシリーズ作品のほうが面白いようだ。 ところで、本シリーズの次作は「ウォッチメーカー」の続編になるのか? | ||||
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私がリンカーンライムシリーズに慣れてきたというわけではないと思うのだが、犯人の残虐性とか卑劣さとか巧妙さが弱くなってきてはいないだろうか。 リンカーンライムとアメリアサックスも順調に事が運びすぎて、恋愛に対するワクワクもなくなったしなぁ。 どんでん返しがないのが、ダメなのではない。スケールが小さすぎるのだ。データマイニングの情報会社の建物がいかにでかかろうが、私には小さな小部屋の連続のイメージしかないし、場面がそこから転換していかない。 途中から犯人が誰であろうとよくなってしまった。この会社の誰かに違いないのだから!と思うしかない状況。それはこの手の小説には致命的ではなかろうか。ライムにイギリスに行ってもらうとか、ウォッチメーカーがライムファミリーを少なくとも3人は殺害したり、拉致監禁したりしたら、とってもイヤだけどドキドキするだろうなぁ。次作に期待! | ||||
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