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マリオネットの罠
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マリオネットの罠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 61~70 4/4ページ
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赤川次郎氏の処女長編の新装版が刊行! ・・・と言われても、若い読者のかたにはピンとこないかもしれないので、おせっかいながら、わたしなりに若干の背景説明を(あくまで個人的解釈ではありますが)。 本書は、「ユーモアミステリー」で出版業界を席巻していた著者の「異色作かつ隠れた名作」であり、 「えっ、赤川次郎がこんな陰惨なミステリーを書いていたの?」 「しかも処女長編がこれ?」 と、多数の読者を驚かせてきた一冊です。今回の新装版刊行で再びスポットが当たり、かつての読者がなつかしく手に取ることを、また新しい読者の目にとまることを喜ばしく思います。 この本を読んだ当時(中学生ぐらいだったでしょうか?)、衝撃を受けました。「ユーモアミステリー」→本書の順で読んだので、作風の違いに驚いたこともありますが、緻密な構成とストーリーテリングの妙、つまり騙しの巧さ、意外な結末にうならされる処女長編とは思えない作品だったのです。そして赤川氏の作品が映像的であることはよく指摘されていますが、描写の怖さたるや、横溝映画ばり! うら若き頃のわたしは恐ろしさに耐えつつも、ラストまで一気読みでした。ストーリーにはふれませんが、非日常的設定にぐいぐい引き込まれ、重厚感と知的な雰囲気が漂い、かつ読みやすさはいつもの赤川作品どおり。実に印象深い一冊でした。 今回、改めて読みましたがやっぱりなかなかのものだと思います。新装版の記念に星1つプラス。せっかくのこの機会に、ぜひ、お手にとってみてください。 | ||||
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懐かしさが先にたって手に取った新装版はいまだ根強い人気の処女長編作品。プロローグは雨の中の殺人。金持ちの姉妹にフランス語の家庭教師として雇われた修一が巻き込まれた奇禍、同時進行する連続殺人事件そして…日本が舞台でありながら全体にヨーロッパの雰囲気漂うダークな小説。二十年近くたって読み返すと自身が年を重ねたせいか細々目に付きます。けれどもそれを補って余りある構成の妙。ある一定の世代以降の読者を容易に作品世界へ誘う技量。エピローグ、修一と婚約者それぞれの表情は読み手のなかだけにいる役者が完璧に演じきっています。 | ||||
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ご存知赤川次郎の初期の長編。赤川氏は日本の文学界(出版社?)に多大な貢献をしたと思うが、ある時期からユーモア・ミステリ作家というレッテルを貼られてしまった。氏のエッセイ等を読むとクラシック音楽や映画にも造詣が深いようだ。本作は氏の嗜好が活かされた洒落たフランス・ミステリ風の味わい。ユーモア・ミステリ作家となめてかかると、あなたも「罠」に落ちる。傑作だと思う。こうした作風のものをもっと読みたいと願うのは私一人ではあるまい。 | ||||
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文春文庫に収録されている赤川作品のうち、幽霊シリーズ以外は、かなり渋い作品群となっていますが、マリオネットの罠は特に素晴らしい作品です。最近の赤川作品しか知らない人にも是非読んでほしいです。さくさく読める赤川作品のシリーズ物もいいけれど、別の雰囲気をもつ赤川作品にも是非手を伸ばしてほしいですね。赤川作品愛読歴15年の者より。 | ||||
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私が赤川次郎の世界に入っても行ったのもこの作品がきっかけでした。とにかく、もの凄い感銘を受けました。沢山の登場人物が出てくるのにも関わらず、その活気溢れるストーリー展開に思わず目をみはりました。読み始めたら止まらず、気づけば朝になってました。是非、一度お手にとって読んでみてください。間違いなく、はまります。 | ||||
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赤川次郎作品を人にすすめるときはコレを紹介しています。 | ||||
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重い調子のプロローグ、全体を彩る、いつもとは違う物語。。。赤川作品は、初期の物、文春文庫の物が好きですが、これも、最初の長編推理小説です。推理というには、あまりにも物語的なのですが、その物語に、ぐいぐいと惹き込まれていき、途中で本を置くことができませんでした。まだの方は、ぜひ読んでいただきたい、異色にも感じる、魅力ある一冊です。 | ||||
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との事です。厳密にはこの前にジュブナイルか何かがあるらしいのですが、僕は不勉強にして未読です。 笑いの出来る人というのは、おそらく本質的にはシリアスなのです。もしくは、笑いとシリアスは、本来表裏一体のものでしょう。 ということでユーモアが効いている赤川作品にも、背中あわせのように暗さ、或いは哀しさがついて回っているのが常です。そこら辺が、軽いように見えて実は奥深い作品世界を生み出しているのではないでしょうか。 で、この作品には、いわゆるユーモラスさは殆どありません。非常にサスペンスフルに、物語は進みます。勿論そこは赤川次郎、リーダビリティは抜群です。とてもスイスイ進めます。それでいてこの濃密な読み応え。見事です。まるでヨーロッパのハイセン!スなサスペンス映画を堪能している様。 赤川次郎の、特に初期の作品群には、かなりのミステリ・マインドを感じるものが多いですが、これはその中でも最高峰に位置する作品の一つ。ピンと張り詰めた前半から、一転してなだれ込むように展開する後半、そしてラストの衝撃。赤川次郎は読んだことがない、という本格志向の人は、これは読まなきゃ勿体ないです、マジで。 | ||||
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赤川次郎氏の作品は、読んだことが無いとは言いませんが、「面白くない」の代名詞的に思っていました。しかし、某所で奨められたこの作品-最初期の作品にして、再考の長編だといわれている-は皆が褒め称えるのも当たり前と思えるほどの良作でした。「一見単純」な中に潜むたくさんの謎、誰が怪しくて、誰が信じるに足る人物なのか最後の最後まで息をつかせぬ展開です。しかし語り口はあくまでも静か。赤川次郎氏ファンには言わずもがな、あまり好きでなかった方には是非とも読んでいただきたい作品です。 | ||||
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主人公の青年は家庭教師先で、地下に幽閉されている美しい女性と出会う。 彼女を解き放った時から恐ろしい連続殺人が起こる。 彼女が犯人なのか?またその目的は? この本は、赤川次郎の2作か3作目の単行本です。 それにもかかわらず、最高の作だと言い切れます。 最後の結末は、あっと驚き、涙なしでは読めません。ユーモアミステリーが有名な作者とは思えない、そういう意味では全く違った作風に引き込まれます。 | ||||
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