■スポンサードリンク


】【

三分間の空隙



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

三分間の空隙の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

たった一人で合衆国政府と麻薬組織に挑んだ男の壮絶なサバイバル

ジャーナリストと服役囚支援者という異色コンビ作家の代表作である「エーヴェルト・グレーンス警部」シリーズの第7作。日本でも高く評価された「三秒間の死角」のスピンオフ的な、緊迫感あふれる傑作ポリティカル・アクション・ミステリーである。
麻薬がすべてを支配する南米コロンビアの麻薬ゲリラ組織PCRで幹部のボディガードを務めるパウラは、実は米国麻薬取締局(DEA)に情報を届ける潜入捜査員として目覚ましい実績を上げ続けていた。ところが、麻薬で死んだ娘の仇討ちに全力を捧げる米国下院議長・クラウズが率いる麻薬対策チームの衛星にPCRの動きが捉えられ、クラウズ自らが麻薬組織襲撃作戦に赴き、逆に人質になってしまったことから、事態は思わぬ展開を見せ、パウラは味方であるはずの米国政府から命を狙われることになった。パウラが愛する家族とともに生き延びる道は、PCRを裏切るだけでなく、米国の攻撃をもかわしていくという、極めて厳しく細い道だけだった・・・。
麻薬問題という世界的な大問題をバックグラウンドに、ゲリラを囚われた大物の救出作戦、麻薬組織内でのスパイ活動というスリリングな展開が加わって、前作以上にスケールが大きな、読み応えがある物語である。物語の主役はスウェーデンから逃亡したパウラで、今回のグレーンス警部は重要ではあるがあくまでも脇役に徹している。では、ストックホルム市警のグレーンス警部とコロンビアで活動するスパイが、なぜ、どうやって結びつくのか? その接点に前作「三秒間の死角」が密接に絡むんでいるため、ぜひとも前作から読むことをオススメする。
「三秒間の死角」が気に入った人は必読。さらに、国際ポリティカルもの、スパイアクションもののファンにも自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!