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燃える部屋



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【この小説が収録されている参考書籍】
燃える部屋(上) (講談社文庫)
燃える部屋(下) (講談社文庫)

燃える部屋の評価: 8.67/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

上物ではあるのですが、期待以上のものはありませんでした

ボッシュシリーズです。
このシリーズはどれもこれも面白くて殆ど読んでいます。
この「燃える部屋」も良くできた小説だと思います、でも、それ以上は?

感動というか、極み!と思えないのは何故だろうと考えてみたのです。
それは今回のハリーの相棒がなんかイマイチだったのです。翻訳者が意図的にそうしているのかどうかは分かりませんが
言葉の選び方がなんかチグハグなんです。
もう少しハリーとの会話の絡みが良かったら、もっと面白いと思えたのかもしれません。

難しい事件をハリーと相棒が繰り返し考察することで、読む側としては理解しやすく、その点はコナリー氏は手腕のある作家だと思います。



ももか
3UKDKR1P
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

刑事生活最後の年も、ボッシュは衰えず

ハリー・ボッシュ・シリーズの第17作。定年延長制度での勤務も最後の年を迎えたボッシュが、これまでと一つも変わらぬ激しさで2つの難事件を解決して行く、傑作警察小説である。
ラテン系の若い女性刑事ソトとコンビを組むことになったボッシュが取り組むのは、10年前に銃撃されたときに体の中に残った銃弾が原因で死亡した、マリアッチ楽士・メルセドの事件である。検屍解剖で銃弾が取り出されたことから、再捜査が始まったのだった。事件で車椅子になったメルセドが市長選に利用された経緯もあり、捜査は政治的な案件として注目され、警察上層部や外部から様々なプレッシャーを受けた。
また、ソトは7歳のときに遭遇した火災事件にとらわれており、ひとりで密かに捜査を再開しようとするのだがボッシュに知られ、メルセドの事件と並行して捜査することになった。10年前、20年前の事件だけに物証はほとんどなく、事件関係者もバラバラになっており、捜査は難航するのだが、引退した元刑事の話からボッシュたちは新たな事件解明の糸口をつかむのだった・・・。
一見無関係な2つの未解決事件が思わぬところからつながって行くというのは、よくあるパターンだが、本作ではそれぞれの事件捜査が丁寧に描かれているので、ストーリー展開に無理がない。ただ、最後の真相判明が徹底的ではなかったのが、ちょっと物足りない。
定年延長も最後を迎えたボッシュだが、シリーズはまだ続いており、2018年には21作目が発表された。ボッシュは、まだまだ衰えそうにない。
シリーズ読者には必読。警察小説ファンにも自信を持ってオススメできる。

iisan
927253Y1

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