■スポンサードリンク


夏に凍える舟



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
夏に凍える舟

夏に凍える舟の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

過去からの亡霊に揺らぐ、リゾートの夏

「エーランド島四部作」の完結編。今回も、古い因縁が現在を揺さぶるゴシック風味のミステリーである。
エーランド島で一大リゾートを経営するクロス家の末端に連なる11歳のヨーナスは、遊びに来たエーランド島でひとり夜の海にボートを漕ぎ出し、幽霊船に遭遇する。必死の思いで逃げ帰ったヨーナスは、高齢者ホームから自宅に帰り、一人でボートハウスで寝ていたイェルロフに助けを求めた。イェルロフはヨーナスの話を信じてくれたが、ヨーナスの父や伯父はヨーナスの話を無視しようとする。しかし、クロス家のリゾートでは不穏な事件が続発し、正体不明の怪しい男の影が見え隠れしていた・・・。
過去の因縁が引き起こした事件というのが、シリーズのいつものパターンなのだが、今回は70年近く前の出来事から物語が始まるというきわめてスパンが長い話で、しかも探偵役は杖が手放せない老船長イェルロフなので、ストーリーはきわめてゆっくりと展開する。季節が夏ということで、いつものエーランド島に比べると賑やかな登場人物やエピソードもあるのだが、基本のテイストは前3作と変わらない。老船長の人間味溢れる推理をじっくり楽しむのが、本作の読みどころだろう。
各作品のストーリーは独立性が高いので、本作から読み始めても問題ないが、できれば第1作「黄昏に眠る秋」から読み始めることをオススメする。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

こっちの方が好き!

「テオリン」二作目。
舞台が想像しやすいという点もあり、最初から読みやすい小説でした。

前回読んだ「冬の灯台が語るとき」よりも、この小説が私の好み。
ミステリー自体は、それほど意表をつくものでもなく割と平凡?ですが
人間模様というか、やっと北欧の生身の人に出会ったような、生き生きとしたものを感じました。

ミステリーは、やっぱり人が存在してこそ!なのだなあ~・・・つくづく。


ももか
3UKDKR1P

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!