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鍵の掛かった男



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【この小説が収録されている参考書籍】
鍵の掛かった男
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)

鍵の掛かった男の評価: 7.33/10点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

鍵の掛かった男の感想

いつもはワトソン役の有栖川有栖が今回は探偵役に回っていろいろと調べ回る話です。全体を見てもとても自然だというのが私の印象です。著者の都合に沿った作為的な部分がまるでありません。
この点だけでもすごいと思います。唯一ツッコミどころとしては例の電車内でのトラブルを撮影していた、という件ですが。しかし、現実にも生のニュースショーで視聴者提供という動画が
リアルタイムで流れる現代です。そう見ればこの設定も無理があるとは言えません。始めから最後まで細かく計算された構成のストーリーで流石有栖川有栖と云えます。他殺の根拠がないから自殺。
その警察の見解を覆すべく奔走するワトソン。この図式が面白いです。自殺との見解ですから警察もそうキメ細かく関係者の証言に当たっていません。そこを丹念に当たりこれまで出てこなかったちょっとした
話を耳にする有栖。そんな調べ方で少しずつ死んだ男の過去が浮かび上がってくるところが読ませどころですね。こういう形態のストーリーはどちらかと云うと好きな方なので楽しみながら読み進みました。
決定的な過去の出来事と現在との接点。そこに矛盾する行動をとる人物を指摘する火村。うん、久しぶりに楽しい時間を過ごさせてもらいました。有栖川有栖さん、もっと長編をお願いします。(笑)

ニコラス刑事
25MT9OHA

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