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北京から来た男



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北京から来た男の評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

マンケルファンの方には是非!

マンケル氏の本を数冊読んだ方には是非お薦めします。
初めての本が「北京から来た男」なら、難しいかもしれません。
記憶シリーズを読み終えた方なら、彼が描く「闇」が薄らと見えるかもしれません。

ここまで複雑に書かなくてもいいのでは?と、思うぐらい内容が何重にも絡まっており
「どこからこういう発想が生まれるのだろう?」
ミステリーはマンケル氏の頭脳かもしれない。


ももか
3UKDKR1P
No.2:
(8pt)

構成がよかったです

なかなか面白かったです。

わたろう
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No.1:
(7pt)

羊頭狗肉の感あり

「刑事ヴァランダー・シリーズ」でお馴染の現代スウェーデンを代表するミステリー作家、ヘニング・マンケルのノンシリーズ作品。上下巻の表紙裏扉の惹句が「北欧ミステリの帝王ヘニング・マンケルの集大成的大作」、「現代の予言者マンケルによる、ミステリを超えた金字塔的作品」とあって、読む前から期待が高まること間違い無しだったのだが・・・。
2006年の1月、スウェーデン北部の寒村で、村のほぼ全員が殺された。ほとんどが老人の被害者達が鋭利な刃物で滅多斬りにされるという惨劇は、狂人の犯行なのか? 犯人が狂人ではないとしたら、何の動機、目的があったのだろうか? 被害者の中に、いまは亡き自分の母親の養父母が含まれていたことを知った女性裁判官ビルギッタは、自身が休暇中だということもあって現場に赴き、現地警察に疎まれながらも事件の真相を探り始める。すると、謎の中国人が浮かび上がってきた。
ここから話は一気に、1863年の中国・広東に飛び、極貧の村から逃げ出したものの広東で悪人につかまり、奴隷労働のために売られてアメリカに連れて行かれる貧しい兄弟が登場する。大陸横断鉄道敷設現場で過酷な労働を強いらながら何とか生き延び、再び中国に戻った青年・サンは、その労苦を刻んだ日記を残していた。そして、再び2006年、サンの子孫は中国経済を牛耳る大物として、これからの中国の進む道を決定しようとしていた。
村全体を虐殺するというド派手な幕開けで始まったストーリーは現代と19世紀後半、スウェーデンと中国、アメリカを自由に往来し、どんどんスケールアップして行く。ただし、ミステリーとしては、オープニングに比べて結末がちょっとしょぼくて、やや羊頭狗肉の感があった。本作品は、毛沢東の文化大革命の洗礼を受けた世代が、現在の中国をどう評価するかを問う、社会性の強い作品として読む方が正解だと思う。

iisan
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