軽微な罪で入牢していたおまちという女が、娑婆に出てまもなく、本所堅川の土手で無残な遺体となって見つかった。

吉原で放蕩三昧しようとしていたとき、剣術道場の火事に出くわした見習い同心の八巻卯之吉。

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。

警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。

14年前の12億円詐取・殺人事件。再捜査を開始した鷺沼は、神奈川県警山手署刑事、宮野と手を組む。

桶川運航基地から招待客七名を乗せ、東京遊覧に飛び立った世界最大の飛行船ツェッペリンNTワン号がハイジャックされた。

老人世帯でつづく不可解な火事。住人は“不幸な偶然が重なって”焼死した。

不法滞在の外国人が暮らす木造アパートで放火!現場に出動した新米消防士・大山雄大は“水をかけると広がる炎”に疑念を持ち、独自の調査を開始する。

外国人を排除し、日本人だけが持つ美を護ろうとする武道家。在日外国人を擁護しようとする人権派の若手議員。

杜の都・仙台。大和新聞東北総局に、遊軍記者・宮沢が敬愛する先輩記者にして編集局次長の村田が訪ねてくる。

モーゼル拳銃と仲間、そして自らの信じる大義を武器に、抗日義勇軍に身を投じた柴火。

日本軍の侵略に揺れる満州。戦災で孤児となった少女・柴火の人生は、街に立ち寄った馬賊の荷物を盗んだことで一転する。

私立名門高校で、女子生徒の退学が続出。

赤坂御門傍の溜池脇で男が滅多刺しにされて殺された。

流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。

尾張城下は札の辻近くの寺に仮住まいをはじめた磐音とおこん。

浅虫温泉で豪遊した観光客の一人が定山渓で射殺体となって発見され、もう一人が消息を絶った。

オフィス、住居、ショップなどの入った東京の巨大な複合施設“Kヒルズ”。夜警の栄田は深夜の巡回中に、一人の少女と出会う。

江戸で大評判の伽羅油「花の露」を扱う桔梗屋の主、吉蔵が多額の借財を残して姿を消した。

五年前、一万両にものぼる大金を盗み、大坂に逃げた大盗賊の夜霧ノ治郎兵衛の一党が江戸に舞い戻った。

かつて甲子園を沸かした堂本圭次郎が老夫婦殺害の容疑で逮捕された。

「礼乎(レオ・10歳)が学校から帰ってこないんです」―母親からの届けを受け、警察が捜査を開始。

手の怪我から四カ月ほどして、徳川竜之助は柳生全九郎の死を知った。

バーのマスター斎木章の裏の顔は、盗みのプロ。一年前のヤマで相棒と恋人を失い、いまは傷心の日々を送っている。

日本最西端に位置する与那国島の沖合に建設中の“オーシャンテクノポリス”。

本能の赴くままに海上保安庁の巡視船を次々と破壊し、海上自衛隊や台湾海軍の潜水艦を翻弄していく、“蛇”と名付けられた謎の波動生物。

牢医師を務める千鶴は、子殺しの罪で小伝馬町の牢に入っているお勝から、娑婆に一人残してきた娘の暮らしぶりを見てきてほしいと懇願された。

闇に葬られた誘拐事件。消えた身代金8000万円の鍵を握るのは実行犯の恋人「K」。

上野・アメ横。

桜の花が咲き、江戸が晩春に移ろう頃、佐々木磐音とおこんは小梅村にある両替商・今津屋の御寮で静かな日々を送っていた。

行方知れずとなっていた伝馬町牢屋敷の鍵役同心堀田平左衛門が、本湊町の沖合で死体となって引き上げられた。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

盗賊・霞ノ小源太一党が江戸の町を震撼させていた。

名古屋のホテルで寝巻姿のまま、背後から十数カ所刺されていた男性の遺体が発見された。

歴史と伝統に裏打ちされ、茶道の「心」ともいえる京都。その京都で『茶道検定』が開かれる。

柳生全九郎に左手を斬り落とされた徳川竜之助は、さびぬきのお寅の家で、お寅やお佐紀に看病され治療に専念していた。

辻斬りの現場を目撃してしまった、冬次の女房おまち。唯一の目撃者であるおまちが命を狙われた。

被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。

大和新聞東北総局遊軍記者の宮沢は、秋田の乳頭温泉で正月休みをとっていた。そこに秋田支局に向かえと電話が入る。

東武浅草駅構内に設置されたコインロッカーから、俗名梅原誠と書かれた位牌と“特急スペーシアの車内で死す”という、殺人予告の入った骨壺が発見された。

老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の卯之吉が、同心株を買って定町廻同心見習いになった。

備前包平の研ぎを頼みに本所の鵜飼百助を訪ねた佐々木磐音は、本所深川界隈で新年の挨拶を済ませ、神保小路への帰路についていた。

備前包平の研ぎを頼みに本所の鵜飼百助を訪ねた佐々木磐音は、本所深川界隈で新年の挨拶を済ませ、神保小路への帰路についていた。

北町奉行所の支配与力大久保忠左衛門に呼び出された半兵衛は、おふみという女の行方を探せと命じられる。

アメリカ合衆国の首都、ワシントンDCにある空港で少年が車に撥ねられ死亡した。撥ねたのは日本人留学生・カオリ。

会社のエースとして飛ぶ鳥を落とす勢いだった山名功は、突然、関連企業末端のゴルフ場に異動となった。

渋谷のマンションの一室でバスローブ姿の女性の絞殺死体が発見された。

今日も珍妙な事件探索に江戸の町を奔走する徳川竜之助。ある日出会った浪人と意気投合。

情念が支配する街・新宿。警察官を狙った暴行事件が続けて発生する中、山地部長刑事に封書が届く。

哀しみが漂う街・新宿。本物の刑事になるため、心のやわな部分を削ぎ落として果敢な精神を持つ。

一日の乗降者数が三百六十万人を超える世界一の駅、新宿。その新宿で、ふたりの男女の運命が交錯した。

眠らない街・新宿。通りがかりに硫酸を浴びせかける連続事件が発生する。

欲望が渦巻く街・新宿。密輸事件の容疑者を張込んでいた老刑事の目の前で轢き逃げが起きた。

同心の白縫半兵衛らは、辻斬り強盗の捕物の際に、人足の峰吉と関わりを持った。

江戸深川の東に暴虐な悪党どもが集まり住みついた、岡っ引きでも手出しが出来ない無法地帯があった。

「江戸に火盗改あり。長官、香坂主税あり。

陸羽東線を走る急行「もがみ1号」の車内で、若い女性の絞殺死体が発見された。

将軍家に連なる身分を隠し、見習い同心として多忙を極める徳川竜之助。

自由こそが全てに勝ると考える井掘哲也。誰からも命令されないと泥棒になったが、運悪く刑務所暮らし。

大手製薬会社の会長は複数の愛人に子供を産ませ、すべて引き取っている。しかし本妻が亡くなり、愛人も消息不明に。

なぜ高校生のときに自殺を図ったのか?透は意識回復後に、その理由を記憶から失った。

すっかり江戸の町に馴染んだ見習い同心の徳川竜之助。

尚武館道場で暮らす磐音とその門弟たちのもとに、稽古を望む旅の武芸者が現れる。

受け取られる方が不快に思われるような、手垢で変色した本、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。

交通事故に遭い、記憶を失った男。その男が所持していた手帳には、「青葉ヶ丘中学校3年A組。

1935年、千代延子爵家の次男・義正は、左翼運動に挫折し、父の宗平とともにパリへ渡った。

ブガッティT59を駆ってレース初勝利をものにした義正。一方、独ソの駆け引きを背景に、スパイ戦はますます激しくなっていく。

「かりに予が将軍となれば、あくまで予は予の姿勢を貫き通すであろうぞ。

動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。

やくざの奴隷に成り果てた、かつてのIT長者。本家からフロント企業へと放逐されたチンピラ。

黒船来航で江戸中が物情騒然とするなか、本所吉田町の小屋で、旗本の道楽三男坊が夜鷹とともに変死体で発見された。

女はこわいと言うけれど、本当のこわさをあなたは知らない。―ある芸能人のファンになってしまった私。

江戸深川、永代寺門前の花柳街を仕切る、女郎屋女主人のおらん。町で逆らえる者はいなかったが、敵対する新興勢力が現れた。

愛妻を亡くした友人が、おれたち三人に告げる。「妻は殺されたんだ。

江戸の一石橋で雪駄強盗事件が連続しておきた。

みちのくの小京都、秋田県角館。桜の名所として広く知られ、武家屋敷に藩政時代の面影を今も残す旅情溢れる街。

次期総理大臣の呼び声高い人気代議士の取材をすることになったカメラマン星井裕。順調に進む中、代議士の親友が殺された。

音羽町の玩具屋「童や」の娘・おみよが手込めにされた上に絞め殺され、江戸川に浮かんだ。

月波家の自宅裏口に若い男の死体があった。その日を境に、平凡だった家庭の生活の歯車が狂い出す。

休日に上司と遭遇、無理やり酒に付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が―(小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」)。

四谷のお岩稲荷近くの路上で若い男が銃撃された。運転免許証から、男は近くに住む吉良義久と判明したが、彼は記憶を失っていた。

架世、鮎美、良子の3人は高校時代からの親友。18歳のとき共に同じ男に恋をし、揃って失恋した過去を持つ。

秋去姫、朝顔姫、梶葉姫…、七つの異称を持った七夕伝説の織女。

「民に代わりて仇を討つ!」との強い思いで、火盗改方長官、香坂主税は「注進箱」を設置した。

見習い同心の徳川竜之助は、スリの大親分のさびぬきのお寅から、知り合いの大店の主人の死に不審な点があるから調べて欲しいと頼まれるが、なかなか解決の糸口が見つからない。

梶屋信介は都内の工業高校に通う17歳。ちょっとしたことから人工衛星をつくることになった。

白称モデルで、過食嘔吐を繰り返す宮島弥生は、カルチャーセンターの小説講座に通う作家志望の女性。

棟居は北アルプス後立山縦走を試みる途中、唐松岳山頂でトレッキングツアーのグループに写真撮影を頼まれた。

「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。

雑誌の編集者をしている百瀬道代は、取材先の川島地蔵尊で行方不明になった婚約者の所持品が岐阜で発見されたという知らせを受ける。

警視庁捜査一課の三田村刑事は、四国へ旅に出たまま行方不明になった叔父夫妻を探し出すため、従妹と一緒に旅に出た。

次から次へと事件が起こる江戸の町。見習い同心の徳川竜之助は、大店の娘が飼っていた犬の辻斬り事件を担当せよと命じられる。

安中藩江戸留守居役の江藤刑部が囲っていた女、お杏が突然姿を消した。

物忘れのひどくなってきた老人が、嫁から預かった金を紛失。だがこのことで、老人は同居している彼女の気持ちに触れる―表題作。

殺人、脅迫、誘拐、テロ…一見単純だが、どれもこれも一筋縄ではいかない複雑怪奇な事件が、次々と起こる綾鹿市。

十津川夫妻から譲られた招待旅行で、新婚の三田村夫妻は冬の北海道を満喫するつもりだった。