〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新たなメンバー四人が加わった。

クリスマス間近のある夜、湖畔の町で若い司書のジェニファーが殺された。容疑者は交際相手のトラヴィスで、犯行を認めていた。

「おまえの助けが要る。たった今、きわめて重大と思われるあることがわかった。

ピレネー山中で男性の惨殺体が見つかった。 死体の傍には謎の記号が描かれた石が残されていた。

大伯母の最期の言葉は「ヴェネツィア」だった。遺品のスケッチブックと3本の鍵の謎を解くため、キャロラインは水の都へ向かう。

人々に妖精の谷と怖れられる地で育った少女がいた。母は少女の名を隠し、二人は洞穴でひっそりと暮らしていた。

18年前に起きたカルト教団《アルパートンの天使》集団自殺事件の謎……犯罪ノンフィクション作家がつかんだ、衝撃の真相とは!?

ミステリー小説好きが集まり、酒を手に熱い議論をかわす占魚亭なるバーで、某推理作家が自作を語り始めた。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの卒業生で、国際的大企業の経営者が事故死したという報が、学寮付き保健師イモージェン・クワイのもとに入ってきた。

デートに誘ったはずが「家電量販店に行こう」と言われ、憧れの女性と開店前行列に並ぶことになった大学生の青年。

台湾の少数民族アミ族殺害事件で、ある少年が逮捕された。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。

英国の田舎町チャンプトンの司祭ダニエルは悩んでいた。教会のトイレ設置をめぐって住民が真っ二つに割れてしまったのだ。

1967年末。

先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり――なのに、またもや事件が。

1880年、ニューヨーク。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。

「黒死館殺人事件」でおなじみの刑事弁護士・法水麟太郎が活躍! 北多摩の尼寺・寂光庵。

深い霧がたちこめ、霧笛が響く夜。庭を見わたすフランス窓の前で、車椅子に座った館の当主が射殺されていた。

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

空襲の焼け跡にある空き家へ行き、指定の時刻ちょうどにランタンを灯してほしい。

レジェンドへのリスペクトを胸に 人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、 女子高に潜入する火村とアリスや 不可解なダイイング・メッセージに挑む 江神たちEMCの面々まで。

大正8年、帝国新報の記者・可能勝郎は、玉電で東京郊外の世田谷村にやってきた。

人が消え、部屋も消え、路地まで消えた……。

喩えようもなく美しい聖歌『ミゼレーレ』と、パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の不可解な殺害事件とはいかなる関わりがあるのか？　凶器はいったい何なのか？　遺体の両耳の鼓膜は破られ、付近には子供の足跡が残っていた。

大坂の町を騒がす化けものウナギに、芸州秋山家の誇る剣豪を次々と襲う不審死。

どんな料理であっても、そこにはつくり手の感情が込められていると思います。

本年度エドガー賞最優秀長篇賞受賞作！　南北戦争下のアメリカを描くミステリ 南北戦争下のルイジアナ。

故郷の雪山に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともにミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを切り盛りしていた。

1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。

18世紀ロンドン郊外。40歳の誕生日をむかえたティファニーは独身で、異母兄の世話をして暮らしていた。

軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組、ラブ・アセンション。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

「浮かびゆく男」 冒頭を飾るのは、リチャード・マシスンの名作「縮みゆく男」、そしてバックマン名義の自作「痩せゆく男」を想起させる好作品。

ミステリ好き、クリスティ好きなアリシアとリネットの姉妹が出した読書会メンバー募集の告知に応えてきたのは、古着ショップのオーナー、医師、主婦、図書館司書に博物館勤務員といった面々。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。

新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場！ 　レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。

香港返還まで残り2年に迫った1995年、香港の犯罪組織はニューヨークへと活動の拠点を移そうとしていた。

新居に越してきた新婚夫妻が地下室の床下から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。

日本初、007の本格的後継小説! イアン・フレミング著「007は二度死ぬ」の後日譚にして、原典の謎や矛盾を解決する一篇。

ナイトクラブ〈グリーン・クカブラ〉の秘密と麻薬密売人の死。

亡くなった妻への後悔を抱えた老紳士。SNSの炎上から将来に思い悩む30代OL。

出産を目前に控えたジョージーは、ようやく腕のいい料理人を雇うことができて、ほっとしていた。

殺されたのは壮年にしか見えない90代の巨大な男……。

完全犯罪を成し遂げた者が集うパーティが開かれる館。

20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。

都会の喧騒を離れ田舎に家を買ったブレイクモア夫妻。そこに、隣人のダンが忠告にやって来る。

1985年、アイルランドの小さな町。

ロボットたちと人類が平和裏にたもとを分かってから幾歳月。

丘陵地帯に居を構える繊維王の一家。