貧乏大学院生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

痛みを忘れ変貌する巨大都市で、一振りの刀が巻き起こす美と血のノワール 土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。

人類史を変える謎。究明は、一人の天才に託された。

大学院生の町村と指導教員の宇賀神は、ニセ科学批判の急先鋒・蓮見教授にある事実を知らされる。

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

我々は、なぜ小説を読むのか。

はぐれ研究者たちの情熱溢れる理系エンタメ小説! 「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」――。

東京から深澤が転校してきて、何もかもおかしくなった。

国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。

あなたと生きる、その痛みごと。

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

学長選挙が迫る地方国立大に現れた型破りな准教授・袋井。

――恋愛感情がない。性欲がない。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

「俺は世界を戦慄せしめているか？」 自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

「雨とは何だろう。なぜ降るのだろう」。

京都が生んだ、やさしい奇跡。

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。

高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。

〈あらすじ〉 　首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。

天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。

【第166回直木賞受賞作】 どんな攻めをも、はね返す石垣。 どんな守りをも、打ち破る鉄砲。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。

ある３月の週末、ＳＮＳ上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

日本仏教の最大宗派・燈念寺派。

春高バレーの予選まであと数日。

「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。

あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか？ 前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが 不可解な間取りの謎に挑む。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞受賞作家、町田そのこ最新作！ 蛍が舞う夜ーー山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、どうしようもない状況に追い込まれ、互いの罪を隠し合う“共犯者”となった。

震災被害者の形見のMSXパソコンが過去と現在をつなぎ、思いもよらぬ光が未来を照らす。

女優はなぜ死んだのか。事故か、自殺か、それともーー。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

生き残れ。殺してもかまわない。

人の心は分かりませんが、 それは虫ですね――。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

個性や才能は不要。「常識」と「普通の思考能力」さえあればいい。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生の元に舞い込んでくるささやかな、でも奇妙な依頼の数々。