東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

はぐれ研究者たちの情熱溢れる理系エンタメ小説! 「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」――。

東京から深澤が転校してきて、何もかもおかしくなった。

貧乏大学院生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。

国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。

――恋愛感情がない。性欲がない。

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

震災被害者の形見のMSXパソコンが過去と現在をつなぎ、思いもよらぬ光が未来を照らす。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

生き残れ。殺してもかまわない。

女優はなぜ死んだのか。事故か、自殺か、それともーー。

人の心は分かりませんが、 それは虫ですね――。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

学長選挙が迫る地方国立大に現れた型破りな准教授・袋井。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

東京を壊滅寸前まで追いやった大震災から4年後、息子を喪った刑事くずれのヤクザ巽丑寅は、不思議な魅力を持った少年、丈太と出会う。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

個性や才能は不要。「常識」と「普通の思考能力」さえあればいい。

大学院生の町村と指導教員の宇賀神は、ニセ科学批判の急先鋒・蓮見教授にある事実を知らされる。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生の元に舞い込んでくるささやかな、でも奇妙な依頼の数々。

些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。

大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。

たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

銀河ホテルの「手紙室」には、様々な事情を抱えたお客さんが訪れる。

耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

令和最注目の作家・斜線堂有紀が描く、推し(アイドル)の恋。

老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。

二度と戻らないつもりでいた桜の町に彼を引き戻したのは、一本の電話だった。

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

市場の空気までも読み取り、莫大なマネーを生み出す人工知能「エアー」。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

青島医師の前にさらなる難しい患者が登場! ベストセラー『処方箋のないクリニック』待望の第2弾。

高齢者を口減らしすべく介護施設をつぎつぎ襲撃する若者と、待ち受ける老婦人を描く表題作。

敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。

江戸川乱歩『黒手組』風の暗号ラブレター、夏目漱石『こころ』みたいな三角(?)関係。

印刷所の職人・宗吉は、ある日、愛人との間にできた3人の子供の存在を妻に知られてしまう。