英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

これまでも数々の事件に巻き込まれてきたジェーク&ヘレンのジャスタス夫妻。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

わずか四週間で結婚式を挙げることになったデレインのお相手は、地元で指折りの敏腕弁護士。

1889年、ロンドン警視庁に殺人捜査課が設置された。年間数千件発生する殺人事件に挑む刑事はわずか12人──。

シカゴの酔いどれ弁護士マローン、もと新聞記者ジェーク・ジャスタス、その妻で殺人的な運転の腕前を誇るヘレン・ジャスタス、この３人組の探偵トリオが、こんがらがった「殺人事件」解明に縦横な活躍を見せるユーモア本格ミステリの代表作。

長い刑期を終えて出所したばかりの盗みの天才ドートマンダーに、とてつもない仕事が舞い込んだ。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

カーステアズ家の子どもたち、14 歳のダイナ、12歳のエイプリル、 10歳のアーチーは、勇んで探偵に 乗り出した。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

ジェイクは半ば呆れていた。今日はディックが駆け落ちをやらかす日。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

英国王妃のコレクションから、貴重な「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれた。

ドートマンダーにとっては不愉快きわまりない仕事だった。

宝石商の支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。

1840年の春、イングランドの外れにある領主館。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。

若い女性が指を潰され、絞殺されるという事件が相次いで起きた。

妻を亡くした衝撃からアルコール依存症になり入院中のピーターは、退院すべくリハビリがてら事件の真相究明に当たるが……。

大物詐欺師で富豪のハーヴェイ・メトカーフの策略により、北海油田の幽霊会社の株を買わされ、合計百万ドルを巻きあげられて無一文になった四人の男たち。

お菓子探偵ハンナ・シリーズ、驚愕の第16弾! むしむしした暑さが続く6月。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

万年夜勤刑事から失踪人課の長へと変ったパウダー警部補だが、状況の悪さはそう変らない。

海軍中尉になったピーターが愛妻アイリスと久々のデート。ところが軍服の盗難に始まって、とうとう殺人の容疑者に。

改装なったナイトクラブ《カジノ》で、看板スターのこびとが殺された―サイズのばらばらな十一本のストッキングで首を吊られて。

ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。

広告主が訪れる火曜日のピム広報社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

大資産家の妻を目指して、知性と打算の見事な結晶の手紙を送ったドイツ人女性ヒルデガルト。

十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。

年の瀬、ピーター卿は沼沢地方の雪深い小村に迷い込んだ。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。

衆人環視のなかを逃げだして姿をくらました黒豹は、アメリカからの一女優の旅興行の宣伝のために連れてきたものだった。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

とうとう私立探偵免許が戻ってきた。長く辛かった失意の時代とはおさらばだ。

風光明媚な歴史の町バースに住むルンギ一家は、親子三代にわたって探偵事務所を営む“探偵家族”。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

レジスタンスの英雄だった老富豪が、北フランスの館に親族を呼び寄せた矢先に不慮の死を遂げた。

アンという女が殺された。犯人はジェフ・スミスだ―そんな匿名の手紙がキングズマーカム署に届いた。

善人だが刑事の才能はない主人ウィザースプーン警部補のため、こっそり事件を解決してきた家政婦ジェフリーズ夫人と屋敷の使用人たち。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

ジェークにとって、それはこよなく愉しい夢見心地の宵だった。以前から恋こがれていたヘレンとやっと結婚できたのだから。