今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。

クラスでは目立たない存在の結佳。

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ 「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」 好きな言葉は「原価いくら?」で、 現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。

受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。

極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。

恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

あみ子は、少し風変わりな女の子。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

“わたしたちは仲間です”―十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える“僕”は、差出人不明の手紙を受け取る。

生き延びるために、手を組みませんか。いびつで孤独な魂が、奇跡のように巡り遭う――。

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた、「わたし」の姉でありホステスの巻子。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

あひるを飼い始めてから子供がうちによく遊びにくるようになった。

タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。

大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

誰とも比べなくていい。

奇跡のアンソロジー、日韓同時刊行! 突如若者に舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。

あなたの「過去」は、大丈夫? 美しい「思い出」として記憶された日々――。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。

林ちひろは、中学3年生。

「サーカス」「復讐」「博覧会」「美神」「月澹荘綺譚」「孔雀」など、三島由紀夫の数ある短編の中から選び抜かれた、最もミステリアスな傑作12篇。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

長谷川初実（ハツ）は、陸上部に所属する高校1年生。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。

こうして書棚の秘密は私とＢ、 二人だけのものになった―― ハリウッド俳優Ｂの泊まった部屋からは、決まって一冊の本が抜き取られていた。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

ＳＮＳで取り上げられ、令和になってリバイバルヒットした伝説の作品を、刊行当時大きな話題を呼んだ「袋とじ」ごと復刻！ 「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

「お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？」。仕事や人生に行き詰まりを感じている５人が訪れた、町の小さな図書室。

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。

古書店『無窮堂』の若き当主、真

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

直木賞作家が５年間苦しみ抜いて到達した祈り。再生と救済の長篇小説。

東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。

どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。

違和感を抱えて生きるすべての人へ。不器用な「私たち」の物語。

謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋—— 間取りの謎をたどった先に見た、 「事実」とは!? 知人が購入を検討している都内の中古一軒家。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

「大きくなること、それは悲劇である」。

なんと自分が、60歳で定年退職するなんて!これからの人生どうする? 関東近郊。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。

森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。