昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのかー。

明治維新から第2次世界大戦、バブル崩壊から地下鉄サリン事件に秋葉原通り魔殺人、福島第1原発事故まで、帝都トーキョウに暗躍した、謎の男の無責任一代記!史実の裏側に、滅亡する東京を予言する、一気読み必至の待望の長編小説!!

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」この一行に、大きな謎が仕組まれていたとは―。

「亘君、君は真実を語るべきだ」農薬コーラ毒殺魔、局部切断女、そして恐怖の三十人殺し！昭和史に残る極悪犯罪者たちが地獄の淵から甦り、現代日本で殺戮の限りを尽くす。

クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。

ある日、逢坂剛氏のもとに奇妙な宅配便が届いた。中身は旧式のフロッピディスク。

十年前に起きた学友の不可解な死。

昭和十六年十二月八日、日本軍が真珠湾攻撃で歴史的成果を勝ち取った直後、空母「蒼龍」に着艦した九九艦爆搭乗員、榊原大尉が不可解な服毒死を遂げた。

「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。

目立った手柄はないのに、警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。

「石には宇宙が刻印されている」レイテで戦友から聞かされた言葉によって、岩石に魅せられた男。

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉（えりさわせん）。

名作には、こんなにも尽きせぬ謎があったとは！ホームズの相棒ワトソンの知られざるミドルネーム。

一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。

新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた―― ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。

２人以上殺した者は“天使”によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。

透明人間が事件を起こしたら？ アイドルオタクが裁判員裁判に直面したら？ 犯行現場の音を細かく聞いてみたら？ ミステリイベント中のクルーズ船で参加者の拉致監禁事件が起こったら？ 阿津川辰海の傑作短編集がついに文庫化。

法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義(くがきよよし)と織本美鈴(おりもとみれい)。

バブル末期、巨大自動車会社の最新モデルの部品製造を下請けした飯野電気。

現代文明を捨て、自然との共生をめざしたコミューン運動「葦の会」。

昭和２４年、ミステリ作家志望の風早勝利は名古屋市内の新制高校３年生になった。

雪の別荘には“魔”が潜んでいた。黄金期本格ミステリの興奮をあなたに。

トリュフォーからゴダールへの贈りもの。

奇蹟 VS 探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。

昭和41年。地方の資産家楡家の当主がゴルフ中に心筋梗塞64才で逝去。

「君の選択肢に『No』はない。

地位も才能もないが、やる気もなく志も低い准教授・桑潟幸一、通称クワコーを、毎月毎月、襲う怪事件。

都会の片隅で生きる人々の切なく苦味に満ちた人生。

東京、炎上。正義は、守れるのか。

昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が 頭に麻袋を巻かれた刺殺体となって見つかる。

1663年、クロムウェルが没してのち、王政復古によりチャールズ二世の統べるイングランド。

「『蝙蝠』が上海に入った」。豫園からほど近い繁華街の骨董品店に緊張が走った。

才能を決めるのは、遺伝子か環境か? エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。

企業のトラブル請負という仕事をめぐって最愛の恋人・雪江と師を続けて亡くした西澤奈美は心の整理がつがす空虚な日々を送っていた。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

睡眠障害のせいで失業した蝶野は、極秘人体実験「プロジェクト・インソムニア」の被験者となる。

大阪のしがない短大助教授・桑潟のもとに、ある童話作家の遺稿が持ち込まれた。

自宅アパートの22階から飛び降り自殺した女子中学生シウマン。

吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ“力”によって、見たい風景を「見る」ことができる。

『アリス殺し』の鬼才が仕掛ける、予測不能の脱獄SFミステリ! 鬱蒼とした森に覆われた謎の施設で、何不自由ない生活を送っていたサブロウ。

映画原作「ヘルドッグス」続編! 警察小説を超えた、慟哭の人間ドラマ 関東最大の暴力団・東鞘会の跡目争いは熾烈を極めていた。

高木彬光生誕100周年記念出版! 昭和34年の初刊本発売以来、全集や個人作品集へ収録される事なく埋もれていた〈大前田英策〉シリーズの長編「黒魔王」が遂に再刊。

夏。文芸部の女子学生を引き連れて海に合宿へ赴いた桑潟幸一准教授に怪事件が降りかかる。

「女の人の声が聞こえるんです」。 殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。

実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182"。

椎名留美は元警官。山形市に娘と二人で暮らし、探偵業を営んでいる。

椎名きさらは小学五年生。

私の仕事は無罪にすることで、 真相を明らかにすることではない。 30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。

始まってしまったら……人が死ぬ。何人もの人が。

将棋のプロ棋士への最終難関、奨励会の三段リーグ。十二歳の取海はこの最終戦で親友の相場に辛勝し、最年少プロに。