ぼくらに嘘がひとつだけ
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それからどうなるの?と先が気になって本を置けず、夜更かしして読み切ってしまいました。 それくらい面白くはあったのですが、細かいところはそれなりにツッコミどころ満載。 現実の将棋界や奨励会と違うところはフィクションだからということで割り切るとしても、 ・ 離婚後300日以内に生まれた子は、自動的に前夫の嫡出子になる。前夫が裁判を起こさない限りは取り消せないことを無視。物語のストーリーには直接の影響はないですが…。 ・ 病院内、それも自力で逃げられない新生児室を狙った放火(現住建造物等放火罪)という重大事件に対して、警察の捜査がなされた形跡がまったくない。まともに捜査したら迷宮入りしそうにないのですが…。この犯人がつかまっていたらその後の展開はないですね。 ・ 最後の「トリック」もちょっと無理があると思います。そこを突っ込んでも仕方ないのですが…。 本格ミステリーなら許されないような瑕疵ですが、甘い青春小説と思えばOKです。 | ||||
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恵まれた家庭で育ち父親が一流棋士の長瀬京介と、母親がシングルマザーの女流棋士の朝比奈千明。 本書は、プロ棋士を目指す二人の少年の成長とともに出生にまつわる秘密を描いた物語と、将棋に全てをかけた男女の生き様を描いた物語が、重なり合いながら展開していく。 今回は、奨励会での昇段や挫折、出生にまつわる人間模様が中心に描かれており、将棋の熱い戦いの場面が少なかったのが残念だった。ぜひ京介と千明の熱い戦いを描いてほしかった。 主に描かれているのは二人の少年と、長瀬京介の父の長瀬厚仁だったが、個人的には長瀬厚仁に多大な影響を与えた国仲遼平の生き様が好きだった。 年齢制限で奨励会をやめた後、社会人としてアマチュア大会に出場しながらプロを目指す遼平は大事なところで病気になってしまう。 誰に対しても態度を変えないふざけた言動は筋が通っていたし、自分が負けても友達の幸せを心から喜ぶことができるのは本当に立派だと思う。 また、血縁関係があろうがなかろうが、子どもたちへの態度を変えない向井梨穂子は人として素晴らしかった。 本書の前作にあたる「盤上に君はもういない」に登場した天才少女の諏訪飛鳥の成長した姿が描かれていたのもよかった。 | ||||
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読み始めると止まりませんので金曜日か土曜日に読むのをおすすめします(笑) 前作「盤上に…」と同じ世界軸の話、で成長した飛鳥ちゃんがとてもいい味出していてにんまりしてしまいます。 前作の感想をひとごとでいえば「激的…」でした。 今作はそこまでの力強さはありませんが、先が気になって一気に読んでしまいました。 ラストを先に読んではいけませんよ(笑) ぐっと我慢して最後まで読み進めたら、「イケメンすぎ…」「この本に出会えて良かった」感が半端なく味わえます。(個人差あり) | ||||
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本当に平易で読みやすかったです。 少年少女小説かと思う程読みやすい。 丸一日(真夜中過ぎまで)で読み終えるほど面白かったです。 父親が8段、母親が元女流一級。 血統書付きの京介。 対して、母親は元女流一級ながらシングルマザーの貧しい家に育つ千明。 小学生で出会った京介と千明は互いに糸で結ばれた運命のように 出会い友達になって行く。 「俺は天才だから・・・」 「絶対に中学生棋士になって見せる!!」 と、言って憚らない自信満々の千明。 2人の奨励会での戦績や果たしていつ棋士に、 どちらが先に? これもメインテーマなのですが、 もう一つのテーマは、 京介と千明の「出生児取り違え事件」の真相。 このテーマは才能とは、 環境とDNAで決まるのか? それとも本人の能力と努力で決まるのか? と言う答えも解こうともしています。 登場するキャストが全員魅力的です。 とりわけ天才を自認する千明のキャラクターが、 捻くれているようでいて実に愛らしい。 素直な性格の京介も四方八方に目の行き届く愛すべき 賢い少年。 天才棋士・藤井聡太くんの大活躍で将棋ブーム到来ですが、 棋士になるとは? 将棋界の仕組みとは? 全てがよく分かりますし、まったくの将棋を知らなくても、 問題なく読めます。 読み終えても読後感の爽やかな傑作だと思います。 平易にして中身は濃く内容も深い。 筆力も優れ、著者の人間性も好ましいと思いました。 | ||||
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まとまっていて大きな破綻はないですが、帯にあるミステリという言葉を信用して読むと、ガッカリすると思います(ミステリの仕掛けはあるけれど、読者に考えさせるものにはなっていないので)。 また、奨励会の厳しさは丁寧に描かれていますが、先行作品群と比べて、特に目新しいものはありません。特に、2つのストーリーが乖離している印象を与えるのは、損な気がしました(特に、面白い方は、ミステリとは全く関係がない方なので)。 | ||||
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