とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。

二人の幼児が自宅に置き去りにされ、一人が餓死するという事件が発生した。

平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。

大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。

「ぼくが殺しておけばよかった」中学三年の不良少年・樋田真俊が何者かに刺殺された事件。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

日本の警察機構の中――通常の捜査では手の届かない巨悪に対し、超法規的手段で立ち向かう非公式の組織が存在した。

ホテルマンの爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。

半年後までに、邪魔なものはみんな“片付ける"――。

「我々は知りすぎているんです。お互いのこと、自分のことを知りすぎている。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

E病院で入院患者の連続不審死が発生。噂を聞きつけた週刊誌のフリー記者は、独自に調査を始める。

目覚めると7角形の部屋にいた中学時代の同級生7人に、仮面をかぶった人物が告げる。

あの夜、わたしは出会ってしまった。ハナカマキリのような、獲物を求める恐ろしい女に。

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。

ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。

大学の室内楽サークルに所属するピアノ担当の三澤利佳と、バイオリン担当の葛原卯月は、名古屋港での記念式典に演奏ボランティアとして参加するため、横浜港から船に乗り込んだ。

残酷でおぞましい事件に隠された真実とは。衝撃的結末に、撃ちぬかれる。

「人を傷つけてしまうのではないか」という強迫観念に囚われている中学3年生の理子。

治安が悪く、地獄のような街で地べたを這いずって暮らしていると考えていた俺は間違っていた。

相ついで起った五つの難事件に立ち向う田沢軍平クンは、どんぐりまなこに分厚いめがね、早くも薄くなりかけた髪とたまりにたまったアパート代を気にしながらモッサリと登場!?しかしこの軍平クン、モデル・女医・人妻から薄幸のホステス・不良少女にまでなぜかモテモテで―人

いつもの憂鬱な朝、急に「サイキック探偵になる」と言いだした姉・芙二子に振り回される三紅。

妹のため殺人者となった兄!? 無実を訴える男のアリバイが崩れたとき、弁護人は……。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

常に傍観者として、過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきた小柄な老人、サタスウェイト。

突如浮上した、学校代表の「読書感想文」盗作疑惑。疑心はやがて教室をのみ込み、職員室は地獄と化す。

少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。

某有名週刊誌の最年少副編集長記録を持つ有川さん。しかし、彼女は現在契約社員。

浪人生のくるみは「病み垢」で死にたいとツイートすることでストレスを発散していた。

透明人間が事件を起こしたら？ アイドルオタクが裁判員裁判に直面したら？ 犯行現場の音を細かく聞いてみたら？ ミステリイベント中のクルーズ船で参加者の拉致監禁事件が起こったら？ 阿津川辰海の傑作短編集がついに文庫化。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

エリンガム・アカデミーは天才や革新者を輩出してきた全寮制の学校。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめり込む。そんな折、連続殺人事件が勃発。

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。

消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させる――〈人捜しの神部〉の異名を取る女性編集者・神部実花は、上司からの無理難題、読者からの要望に振り回されつつ、持てるノウハウを駆使して今日も奔走する。

伝統ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、人一倍怖がりの花音と友達になる。

4人家族の大黒柱である尼子拓真は、新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

盗聴器の仕掛けがバレてヤクザに袋叩きにあう圭一を気まぐれで助けたのは、坊主頭の欣治と人形と見紛う美貌の持ち主、紅鈴だった。

大ヒット『逆転美人』の衝撃ふたたび。驚きの「逆転トリック」がまたも炸裂する。

大学生の飛渡優哉に故郷の謂名村は禁断の土地だった。

ホラー&ミステリの宇佐美まことのデビュー作。受賞作を含む7篇を収録。

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女

読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は、ひょんなことから廃刊久しい図書新聞の再刊を任される。

ヒトと呼ばれた種が地球上から姿を消して、二百年が経った。

「逆転無罪」。有罪率99.7%の日本での無罪判決は、検察官にとっては死も同然。

推理作家の恋住木美子は、作品数も収入も知名度も低いが、能書だけはまくし立て、おまけに酒乱ときては敬遠する編集者も多い。

アクランド英国軍中尉はイラクで爆弾によって頭に重傷を負い、片目を喪失する。

雪に埋もれるように亡くなった恋人たち。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

一九七四年生まれの二人の「陽子」。

40歳独身の尚之は、お見合いパーティーで“サトウミサキ”と出会う。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然部屋を訪ねてきた。