わしゃ驚いたね。なにしろ場所はロンドン塔、やたらに人が入り込める場所じゃあない。

16世紀イングランド。

一六五九年。ドイツ南部の街ショーンガウで子供が殺された。

16世紀ロンドン。法廷弁護士シャードレイクのもとに、従弟殺害の罪を問われている少女エリザベスの弁護依頼が舞い込む。

酒場、賭場、娼館が集まり、この世の極楽ともいえる一大歓楽地・楽園島。

1514年夏。

ケンブリッジの町への帰途にある巡礼一行。

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。

1377年、ロンドン。富裕な貿易商トーマス・スプリンガル卿が、邸の自室で毒殺された。

古都ボストンに探偵事務所を構えるパトリックとアンジー。彼らのもとに二人の上院議員から依頼が舞い込んだ。

妹を誘惑され激怒した金匠が相手の男を殺し、司直の手が及ばぬ教会へと逃げこんだ。

汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ―晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。

摂政の宴に招かれたクランストン検死官は、四人もの人間を殺した〈緋色の部屋〉の謎を解くはめになる。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

新たな任地・蘭坊へ赴任するディー判事。到着寸前に追いはぎの襲撃を受けたのは、多難な前途を予告していたのか。

山村で狼の歯形の残る羊の死骸が相次いで発見された。そして喉に巨大な噛み痕のある女牧場主の死体が…。

【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】 当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。

疫病が国土に蔓延するなか、王の後継者である兄に呼ばれ故郷に戻ったフィデルマは、驚くべき事件を耳にする。

緑豊かなアラグリンの谷を支配する、氏族の族長エベルが殺された。現場には血まみれの刃物を握りしめた若者。

父の衝撃の発表から一週間。あの人がついに還ってくる。

敵対していた小国の族長がモアン王国を訪れたそのとき、族長とモアン国王を何者かの矢が襲った。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、もつれた事件の謎を痛快に解き明かす傑作短編集。

教皇のお膝元ローマでアイルランドとサクソンの争いが再燃しかねない事件が発生。

クラウザーとハリエットが捜査を進めるなか、美しい夏に影を落とす第二の事件。

女子修道院で、頭部のない若い女性の死体が見つかった。

――12世紀、イングランドはシュロップシャ、シュルーズベリ大修道院の修道士達は、副院長・ロバートを先頭にウェールズに向かった。

砦に滞在していたローマ派の修道士が殺され、第一発見者のフィデルマは容疑者として拘束されてしまう。

法廷弁護士にして裁判官である美貌の修道女フィデルマが、鋭い推理で数々の難事件を解決する。

教会会議を前にアイオナ派の有力な修道院長が殺害された。

森のなかで見つかった六本の左腕。それは、世間を騒がせる連続少女誘拐事件の被害者たちのものだと判明する。

ベルリンを震撼させる連続殺人事件。その手口は共通していた。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが解き明かす事件の数々。

英国王妃のコレクションから、貴重な「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれた。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

パリの街で夜毎、路上に青チョークで円が描かれ、その中に様々なガラクタが置かれるという奇妙な出来事が続いていた。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。

豪華クリスマスツリーに煌びやかな飾り、そして巨大なお菓子の家―ホワイトハウスが最も輝く季節が今年もやってくる!オープニング・セレモニーでは、全米の子どもたちが焼いたクリスマスクッキーが展示されることに。

厄介な死体はどのように始末するべきか? ──壁に塗り込められた死体は両手と首を切断されていた。

11年前の連続少女殺害事件の真相を追う刑事オリヴァーとピア。

エリザベス王女をナチスの手から守るため、表向きは数学教師としてウィンザー城に赴いた赤毛の才媛マギー。

三冠受賞！ 「ガラスの鍵」賞、マルティン・ベック賞、ゴールデン・リボルバー賞 証拠捏造疑惑をかけられた刑事は、名誉をかけて事件の真実を探る。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

クリスマスが迫るウィーンで、オペラ界の歌姫を看取った人々。

法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマ。

パリの街路樹の根もとに落ちていた犬の糞から出た人骨。元内務省調査員の変わり者・ケルヴェレールは、独自の調査を開始する。

貸切バスでメキシコ旅行へ出発した、アンジェラとキャレドニアをはじめとする〈海の上のカムデン〉有志。

ロス市警のみならず、FBIからも激しい妨害と警告を受けるボッシュ。

私立探偵ボッシュとFBI捜査官レイチェルは“詩人”こと連続殺人犯の跡を追う。

3年間の私立探偵稼業を経てロス市警へ復職したボッシュ。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。

ついに一人前のスパイになったマギー・ホープ、ドイツへ空から潜入! 『チャーチル閣下の秘書』『エリザベス王女の家庭教師』に続くシリーズ、大展開に次ぐ大転換の第3弾。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。