幕末の京都。

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。

父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。

わたしたちの世代の最良の精神はどこにあるのか。日系アメリカ女性のレイ(玲)は、過去への旅に出る。

「この世で一番の兵を探している」捷足の達人・道鬼斎は、天下に静謐をもたらす男を探し諸国をめぐる。

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、下克上で成り上がる戦国大名・宇喜多直家。その真実の姿とは一体…。

大坂の生國魂神社に笑いの神様がいる――。その名は米沢彦八。

塚原卜伝に始まる鹿島新当流兵法、その奥義「一の太刀」の伝承者・松軒を父に持つ、雲林院弥四郎。

人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

1943年6月、上海。

いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。

鉄砲をどう運用すべきか。毛利水軍に勝てる船とは。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

「立派なお坊さんになるのですよ」 母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。

運命の波に翻弄されながら愛に身を裂き、一途に生きた女性の感動の物語。

藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。

情報戦を勝ち抜き、戦国の世を生き延びろ! 臨場感MAXの戦国時代小説 天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。

相田と由宇は、出会わないほうが

生きた、愛した、戦った。女たちが命を懸けて守り抜いたものとは。

衆議院議員の宇田清治郎の孫娘が誘拐された。犯人の要求は「記者会見で罪を自白しろ」。

生き延びろ。地獄を。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

「深刻に、ぼくはくだらない話を書く必要に迫られていた」――雑誌『トランジスタ技術』を“圧縮”する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、〈ヴァン・ダインの二十則〉が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など著者自ら選んだ16編を収録。

薩摩藩士の岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。

織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。

ある晩かかってきた一本の奇妙な電話。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

時は天平宝宇年間。藤原清河の家に仕える高向斐麻呂は14歳で大学寮に入寮した。

平安期、紀伊から流れ着いて京に住む綾児(あやこ)は、表向きは巫女を名乗りつつ、内実は色を売って暮らしていた。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

早くに両親を亡くし十六歳で奉公にでた菜々だったが、主人の風早市之進が無実の罪を着せられてしまう。

七世紀終わり。国は強大化する唐と新羅の脅威にさらされていた。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。

信玄亡きあと屈指の大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

憲兵を殴って海軍を追い出され、満洲鉄道に飛ばされた元士官候補生・湊春雄。

一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。

長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。

気鋭の歴史作家が描き出す、聖武天皇の真実! '756年、大仏建立など熱心に仏教政策を推進した首(聖武)太上天皇が崩御する。

天文年間、小土豪が群雄割拠する中国地方で没落した宇喜多家の嫡男・八郎は、その器量を見込まれ、豪商・阿部善定のもとで父母とともに居候していた。

昌幸、信之、幸村の真田父子と、徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永らの思惑が交錯する大坂の陣――男たちの陰影が鮮やかに照らし出されるミステリアスな戦国万華鏡。

時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。

「日本に美術館を創りたい」。その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。

上洛した織田信長に呼び出された明智光秀は、とある任務を下される。

平安時代中期。天皇の従兄である仁和寺僧・寛朝は、己の楽音を究めるため、幻の師を追って京から東国へ下った。

泰平の世に積もりに積もった大借金に嫌気のさした先代は縁の薄い末息子に腹を切らせて御家幕引きを謀る。

戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説! 男達が戦う意味は何だったのか。

わしと共に、京の者たちを呪い殺そうとは思わぬか――。