〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。

太平洋戦争前夜、日本には、軍部や右翼と通じ、アジアから白人を追放し、日本人によるアジア支配を夢見る謎の宗教結社があった。

太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。

『見えない敵』の事件から二カ月、心に負った傷が癒える間もなく、われらが主人公“始末屋”ジャックはまたも不思議な縁で、異界とかかわることになった…。

夜のマンハッタンで、ひとりの女がホテルの窓から身を投げた。女の名はケリー、真面目で有能な看護婦だった。

いかなるトラブルも解決する“始末屋”。それが闇のヒーロー、ジャックだ。

「あんただ!あんたがそうだ!」浮浪者の薄汚れた手がアラン医師の手を握った。

十二月。NY、ラガーディア空港。

乗り合わせた地下鉄車内で銃を乱射しはじめた殺人狂を手持ちの銃で制し、その場を立ち去ったことから「幻のヒーロー」として、新聞記者に追われる身となった、われらが“始末屋ジャック”。

売れないホラー作家ジム・スティーヴンスは、ある日一通の奇妙な手紙を受け取った。

南部の大学町で孤独な生活を送る女性数学者リスルは、美貌と才能に恵まれた大学院生レイフと知り合い、恋に落ちた。

五月…ニューヨークでは、狂暴な暴力の発作を伴う新麻薬が蔓延していた。

7月19日のその夜、メイン州西部の全域が、未曽有のはげしい雷雨にみまわれた。嵐に脅える住民たち。

モダンホラーの古典的傑作『マンハッタンの戦慄』 『神と悪魔の遺産』につづく、第三作！ 裏世界の仕事人〈始末屋ジャック〉のもとに、行方不明の妻を探してほしいという依頼があった。

売春婦が殺された。殴られ、切られ、散々に犯されたうえに、身の毛がよだつ行為で体を傷つけられていた。

授業料免除を掲げ、優秀な学生を集める全寮制の人気医科大学イングラム。

キャサリン・ダンス―カリフォルニア州捜査局捜査官。人間の所作や表情を読み解く「キネシクス」分析の天才。

スカイマスター337。

ニューヨークの小児エイズ・センターを取りしきる若き女医アリシアは、急死した父の遺産として屋敷を受け継いだ。

1941年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方。ドイツ軍に占領された中世の城塞に、ある夜、ただならぬ絶叫が響きわたった。

2034年、地球の夜空から星々が消えた。正体不明の暗黒の球体が太陽系を包みこんだのだ。

九月…愛する家族が標的となった『幽霊屋敷の秘密』の事件直後、ジャックの十歳年上の兄トム・ジュニアから電話があった。

30世紀、人類のほとんどは肉体を捨て、人格や記憶をソフトウェア化して、ポリスと呼ばれるコンピュータ内の仮想現実都市で暮らしていた。

記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

死者の霊が見える青年オッド・トーマスのもとに、知り合いの医師の霊が現われた。

1996年、湾岸戦争のさなかにイラクのミサイルがイスラエルの砂漠に落ち、洞窟が現れた。

不老不死を実現する野望に取りつかれた天才的遺伝子工学者、エリック・リーベンは自らに施した遺伝子工学的処置〈ワイルドカード〉によって死から蘇った。

政府の極秘施設に集められた男女5人のハッカー。

ヒマラヤすら圧する未知の大山脈が連なる南極大陸。

虚空に黒の光芒を放つ巨星ラヴクラフト。

医大生のバスチアンは、14世紀を疑似体験するサエクルムというゲームに参加するため、オーストリアの人里離れた森に到着した。

大規模な医療改革を目指す委員会に名前をつらねる二人の議員が、連続して不審な死を遂げた。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

1953年にアメリカのSF雑誌「ギャラクシー」に連載され、1954年に刊行された。

2500万年前のガニメアン宇宙船が 現代の太陽系に帰還―― 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第２部 木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の異星の宇宙船。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

たぐい稀な美女ドミニカはバレリーナを志すが、足を骨折して夢を絶たれた。

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

やった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。

幻想と怪奇の作家ラヴクラフト。

連邦の誇る無敵艦隊は、アウスターの大軍勢を前に苦戦をしいられていた。

二十世紀最後の怪奇小説作家H・P・ラヴクラフト。その全貌を明らかにする待望の全集は、ここに完結する。