古城ゲーム
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設定はなかなか面白いが、途中でオチがわかるし、後味も悪い。中世をテーマにしたライブアクションロールプレイングゲームに参加した仲間が、一人づついなくなったり、怪我をしても薬がないため治療できなかったり、と波乱万丈の経過をたどる。 途中までは結構サスペンスを楽しめるが、メンバーの一人が主人公と腹違いの兄弟だとわかった時点で、もう結末は見えてしまうので、そこから先は、どう飾ろうとも蛇足に過ぎない。これは構成誤りで、やはり最後の最後まで隠しておくべきだった。その方が犯人も動機もわからず、もっとサスペンスを持ちこたえることができたはず。 また、この事件が終わった後も、その人物が主人公にまとわり付くのが、後味の悪いところ。目指すものを手に入れたなら、トットと消えるべき。実は私にも腹違いの兄弟がいるのだが、これほど腹立たしいものはない。あっけらかんとしていれば、小憎らしいし、すり寄って来れば怒りたくなる。多分作者には、そういう兄弟がいなくて、複雑な感情が理解できず、こんな文章を書いたのだと思う。こんな相手に付きまとわれる主人公に同情する。 | ||||
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オーストリアの医学生バスチアンはガールフレンドのザンドラに誘われて、彼女の仲間たちとともにサエクルムというゲームに参加する。14世紀の暮らしを再現したライブアクション・ロールプレイング・ゲーム(LARP)で、携帯電話や懐中電灯など現代の文明の利器をすべて置いて森の奥へ分け入り、5日間の中世体験をしていくのだ。 しかし、参加者が一人また一人と姿を消していく。森の洞では大量の白骨が見つかる。参加者たちは中世期の領主の祟りが起こっていると言い始めるのだが…。 ----------------------- 私はここ数年、酒寄進一氏の翻訳だという理由ひとつでドイツ語圏のミステリー小説を読み続けています。 フェルディナント・フォン・シーラッハ『』、『』、『』 ネレ・ノイハウス『』、『』、『』 アンドレアス・グルーバー『』、『』、『』 ハラルト・ギルバース『』 どれも大いに堪能させられた作品ばかりです。 ですからこのオーストリア人作家の『古城ゲーム』も、あらすじをまったく知らずに手にしたのです。 ですが、これは私のテイストには合いませんでした。 ひとつにはこれがオーストリア本国では青春ミステリーとして人気を博した作品で、つまり主人公たち同様、20歳前後の若い読者を対象に書かれた小説であったため、私のような50歳を過ぎた読者には共感できるところがなかったのです。バスチアンはじめ登場人物たちが興じる中世騎士ごっこなどのLARPは実際にドイツ語圏のあちこちで開催されているそうですが、そのどこが面白いのかが理解できないのです。 また、奥深い森で展開する怪異事件があまり恐怖を感じさせないのです。連続する失踪事件の謎解きも、意外性がありません。若い主人公たちほど、怪異譚に魅せられることが少なくなった私がここにいることを痛感しました。 さらにいえば、本来はバスチアン(と、どう見ても犯人ではないイーリス)の視点に同化して小説を書き進める必要があるはずなのに、この小説は一か所、うっかり犯人の視点で犯人の心情を綴ってしまっています。その心情はどうみても真犯人のものとは思われないので、読者はその文章を読んだところでこの人物を容疑者リストからはずしてしまうでしょう。なんといっても「ノックスの十戒」に則れば、LARPの参加者以外に犯人がいるはずはなく、読者は参加者のうち誰が犯人で誰がそうではないかを推理しながら読み進めるのですから。作家の筆が滑ったところで描写された心情をどうみても犯人のそれではないと思わせた段階で、これはルール違反ではないでしょうか。 --------------------- *467頁:「パウルが目を見開た」とありますが、正しくは「パウルが目を見開いた」。「い」の字が抜けています。 | ||||
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メインプロットはよくある漂流記モノですが、登場人物のキャラが立っているのと語り手が上手いので途中で飽きさせません。 まるで映画を観ているように、RPGのテレビゲームwをしているように、スラスラとストーリーが展開していきます。 ホラーとしては全然ですがそこそこのサスペンス。冒険モノとして楽しく読了しました。 | ||||
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