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ホログラム街の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
ホログラム街の女 (ハヤカワ文庫SF)

ホログラム街の女の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

とても感情移入できる主人公

本書は3部構成で、それぞれの部は独立したテーマになっており、全体で話がつながっていきます。
主人公は、バリバリの名探偵というわけではなく、「射撃も格闘もあまり得意じゃない」少しくたびれた感じのあるシグです。

とにかく、各章が短くまとめられているだけに、話の展開に無駄がありません。
翻訳が素晴らしいせいもあると思いますが、特筆すべきは、心理描写です。SFの世界観を演出するための小道具や、個性的な会話が効いていて、主人公の内面がくっきりと浮かび上がってきます。そしてすぐに、「シグ」を応援しながら読みすすめている自分に気付きます。

危機を脱し形勢逆転したときに、悪役に対し「ざまーみろ」と、思わず考えてしまうほど爽快感を味わうことができました。本書は読後感の良い作品です。
訳された日本語がとても読みやすく、ブラックジョーク的な皮肉も効いており、万人におすすめできる傑作です。

第一部「嘘」は、色々な人が嘘をついていて、言葉の掛け合いからオチまで、全てが秀逸、完璧です。
第二部「ワイヤ」は、主人公がとんでもない目に遭ったところからはじまり、導入から心をつかまれます。
第三部「子供たち」は、平たく言えば「まとめ」ですが、家族を大事にするアメリカ人らしい、心温まる話です。
ホログラム街の女 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ホログラム街の女 (ハヤカワ文庫SF)より
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