片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

明治二十六年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

クリスティー賞授賞式会場で起きた殺人事件の真相とは? 『致死量未満の殺人』で正統派本格の新たな旗手として好評を得た第三回アガサ・クリスティー賞作家が贈る5篇収録の本格ミステリ連作集

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。

でたらめな地図に隠された意味、 しゃべる壁に隔てられた青年、 川に振りかけられた香水、 現れた住職と失踪した研究者、 頭蓋骨を探す映画監督、 楽器なしで奏でられる音楽……。

動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。

そのめざましい活躍から、1980年代には推理小説界に「新本格ブーム」までを招来した名探偵・屋敷啓次郎。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

不可能犯罪 意外な犯人 密室 足跡のない殺人 ジョン・ディクスン・カーへの愛がいっぱいにつまった珠玉の短編集!! 上級生から度重なるいじめをうけていたエドワード・スミスは近くのロダリックの森にいるといわれる霧の悪魔に復讐を願うことにした。

すべての動機は、その暗号に隠されている復讐と耽美と追憶のゴシック・ミステリ。

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。

東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。

アガサ・クリスティー賞受賞後第1作 大手レコード会社に勤める元ミュージシャンの大路樹は、「ひとごろしのうた」と題されたデモ音源の歌声に魅せられる。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

「ムラセアズサを預かっている。

日本から約一万二千キロ、アフリカ大陸。国際連合南スーダン派遣団の第五次派遣施設隊内では、盗難事件が相次いでいた。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

名探偵エルキュール・ポアロは友人であるミステリ作家のオリヴァ夫人から、田舎の屋敷グリーンショアに呼び出された。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。

私立探偵フィリップ・マーロウのオフィスを一人の優美な女が訪れた。その名はクレア。

あのオルゴールは呪われている。命が惜しければ手を出すな。

緑の雨が降る、雷の音が聞こえる、あの手が私をつかむ―― 「あの日」が迫ったある日、ショッピングモールで働く朱里（あかり）のもとへ典子が一年ぶりに訪ねてきた。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

黒猫と付き人がバレエ『ジゼル』を鑑賞中、ダンサーが倒れるハプニングが発生した。

驚異のミリオンセラー。 日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の最新刊 静かにあたためてきた想い。

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。

国民を管理する首輪型嘘発見器の除去を生業とする少年にはどうしても外したい首輪があった……本年度小説推理新人賞に輝く超大型新人の二つ目の栄冠となった第五回アガサ・クリスティー賞受賞作

黒猫の渡仏から半年。付き人はポオをテーマに博士論文に挑むが、つい黒猫のことを考えてしまう。

卒論に悩む私は、ある事件をきっかけに黒いスーツ姿の青年から美学とポオの指導を受けるようになり……『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の2年前、二人が黒猫と付き人になるまでの物語

珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。

俺、28歳。金もなけりゃ、女もいない。

OLから探偵に転身して二十年。

ニューヨークの地下で拉致された女性は毒の針で刺青を刻まれ、死亡していた。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。

上原頼音、22歳。職業、今日から警察官。

戸山大学に入学した坂月蝶子は痩身の文学青年・神酒島先輩から声をかけられ、“スイ研”―酔理研究会に入ることに。

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。

ホームズ・パスティーシュの新機軸、その後編。

1920年代後半の英国―エリオットには秘密があった。

この荒廃した世界では、理不尽な暴力で大切な人を奪われることもしばしばだ。

大学生の天崎悟は、家出した妹の帰りを待っている。ある日、家に見知らぬ老婆がやってきた。

専門商社に勤める宗谷聡子は、仕方なく受けた健診で卵巣に腫瘍が見つかり自暴自棄に陥っていた。

ベテランケースワーカーの山川が殺された。新人職員の牧野聡美は彼のあとを継ぎ、生活保護受給世帯を訪問し支援を行うことに。

旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。