しだれ桜恋心中
- アガサ・クリスティー賞受賞 (13)
- 心中 (55)
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ネタバレになりますが、 人形が人間のように口をきき、振る舞う、 それがファンタジーとしても受け入れられない書き方でした。 人形が心を持ってしまって、物語が動くって話はアリなんですが、 この作品にはまだそこまでの強引さが感じらません。 視点もブレブレ、時間の経過もわかりにくい。 二度読みはないですが、結末が気になる程度には楽しめました。 | ||||
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第4回アガサクリスティー賞受賞作なのだから、当然、ミステリー(推理小説)だと思って 買う人がいるだろう。だが、そういう人は裏切られることになる。正直な話、私自身も、これ が受賞作で良いのかと疑問を持つ。アガサクリスティー賞は、第3回の「致死量未満の殺人」 でやや本格ミステリーとしての方向性を取り戻したかに見えた。が、これまでの傾向を見ると、 どうも方向性が定まっていないように思える。第1回「黒猫の遊歩あるいは美学講義」は、 タレーランやビブリアにも共通する、ゆるい謎解きの連作短編+α。第2回「カンパニュラの 銀翼」は、ホラー風味の強い外国時代ファンタジー。 この「しだれ桜」は、カンパニュラに通じるものがある、というよりも、完全にオカルト ホラーファンタジーであり、「推理小説」とは決して言えない。とまあ、ここまでは主催社 に対する「小言」、「苦言」である。 それを抜きにして、単体の小説として読んだ場合、この作品はけっこう楽しめた。レビュー の数字が極端に悪い(星5個も二人いるが、その二人はこの作品しか評していないので当てに ならないし、作者あるいは出版社の回し者ではないかとさえ思えた(笑)。それ以外のレビュ ーはさんざん)。なので、私もこの作品を読むことは躊躇っていた。 だが、ミステリーではないと割りきって読んでみると、これがけっこう面白いのだ。文楽人 形が話し出す、その話を聴けるのはごく一部の恵まれた才能の人に限られる、という設定、ま た、人形と人間とが織りなす「呪い」による殺人など、普通のミステリーではあり得ない設定 がふんだんに盛り込まれている(但し、この設定は他のマンガなどに先例があるらしいが)。 またその他にも、近親相姦など性的なシーンも登場する。それを嫌悪する人もいるだろうが、 全体的にはきれいにまとまっていて、そのことが決して欠点になっていない。 感想をひと言にまとめたのが、レビューのタイトルということになる。ミステリーと期待 してはいけないが、一つの娯楽作品としては悪くないと思う。 ただ、賞の主催社である早川書房は、もう少し明確な方向性を決めるべきだろう。「カンパ ニュラ」や「しだれ桜」のような作品を受賞作にするのは、名を冠したアガサクリスティーに 対する侮辱になりはしないだろうか。 | ||||
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新人賞は、選考委員が専門家ばかりであるせいか、「今までにない」、要するに「非既視感」を最重要視する嫌いがある。つまり、ワンアイデア。小説を成り立たせる技術、面白さのテクニックは、計り知れないほど多い。それらが全くできていなくても、ワンアイデアで受賞してしまうことがある。本作はまさにそれ。おそらく、他の応募作が、既視感だらけだったのだろう。しかし、そのワンアイデアも、読む前から想像がつく。駄作が受賞した後、その新人賞は、傑作が受賞する傾向がある。次回のクリスティー賞は期待できるぞ。 | ||||
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☆一つは装丁(カバーイラストの綺麗さ)への評価です。他にほめる所がありません。 文章は陳腐、登場人物はぺらっぺらの薄っぺら、題材(文楽および人形)についての愛も感じられませんし、 それより何より、書いた人がこの本で「何を書きたかったか」が全く伝わってきません。 本当に、何がしたかったんでしょうか? 正直、これが「アガサ・クリスティー賞受賞作」というのは、クリスティー本人に対して、またクリスティー財団に対して、 非常に失礼な気がしますし、早川書房のこの「賞」についての価値を下げる事になるのでは?という危惧すら抱いてしまいます。 今年度は受賞作なし、ではいけなかったのでしょうか。(他の年度の受賞作を読んではいませんが) この題材でしたら、本作よりもずっと上手く描かれた作品がコミックにありますので、 興味のある方は読み比べてみてください。 池田悦子(原作)・あしべゆうほ(絵)『悪魔(デイモス)の花嫁』第7巻に所収の 「人形(ひとがた)心中」(1978年コミックス初版発行)です。電子書籍も発行されています。 30年以上前の作品ですし、少女マンガですので絵の好き嫌いはあると思いますが、 結末の秀逸さを含めて、物語そのものの出来は段違いだと思いますよ。 | ||||
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たとえどんなにお粗末で荒唐無稽な小説(もどき)でも、それなりの愛なりこだわりなりが感じられれば その点だけでも『許したろ』と思えるものですが、この作品には何にもありません。 クリスティー関係者に日本語を解する人がいませんようにと祈るばかりです。 他の方も書かれていますが、往年の少女漫画「デイモスの花嫁」に同じネタがあります。 勝負にもなにもなっていませんが。 早川書房、大丈夫ですか? | ||||
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