ひとごろしのうた
- 音楽ミステリ (38)
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今ごろのレビューで恐縮だが、買ってから積読状態が続いて、ようやく読めた。低評価レビューがあったので引けたが、読んだら大変おもしろく、読んでよかった。感動的ですらあった。ひとことでいえば、はかない絆の親子の復讐物語だ。細かな内容はネタバレに近い高評価レビューがあるので、そちらをどうぞ。 当レビューアーは、ロックにもミステリーというジャンルの定型や謎解きの巧拙にもさして興味はないので、低評価の理由には賛同しない。むしろ、いじめと復讐というテーマを扱った文学として読ませてもらうと、いろいろ感じるところがあり、良い作品だ。最後のホラーの部分は、ミステリーだからホラーを入れるべきではないという人がいるのだろうが、復讐物語であれば、あって構わない。そうでないと被害者1名がその歌を聞いていたという伏線の回収ができないし、復讐も完結しないからだ。まあ、いろいろな感想があるだろうが、自分の感覚で読めばよい。著者は寡作で、受賞作のあとは本書しかなく、本書はレビューの感じからするとあまり売れなかったみたいだが、できれば3作目も書いてほしいと思う。 | ||||
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当時飛ぶ鳥を落とす勢いの絶大な人気を誇る3ピースバンド「EZ COME EZ GO」のギタリストとして活躍するも、音楽観の相違によりやむなく解散、ソロ活動もままならず、悶々とした日々を送っていた31歳の大路樹に救いの手を差し伸べたのが、大手のレーベル会社の宣伝部部長・遠藤だった 樹の“音楽バカ”“ミュージシャンの気持ちに寄り添えるディレクター”の才を見込まれての採用、見習いとして5ヶ月が過ぎた頃、新人発掘オーディション用の音源デモを聴いていたある日、「ひとごろしのうた」と題された哀切漂うミディアムテンポの曲に衝撃を受ける 自身がかつて愛用していた“ブラックビューティー”こと69年製レスポールカスタムから紡ぎ出される玄人はだしの力強い音色と情感豊かなヴォーカルにすっかり魅せられた樹だったか、“瑠々”という名前以外の手掛かりは皆無だった.... 瑠々を探し出すべく、上層部に掛け合い、FM局を使っての“指名手配”が始まった しかしながら有力な情報が得られないまま、2ヶ月余りが過ぎ、業を煮やした樹は思い切ってインディーズレーベル「6955」を立ち上げ、CDをリリース、SNSを使ったプロモーションも功を奏し、「ひとごろしのうた」は発売6週目にして週間インディーズチャートで1位を獲得、瑠々の作品を耳にしてから7ヶ月が過ぎようとしていた ― そんな折も折、最近起きた3つの殺人事件の被疑者2名と被害者1名が「ひとごろしのうた」を聴いていたとの記事が週刊誌に掲載され、社会的大問題に発展した SNSの炎上、店頭からのCD撤去 ― 万事休すの状況下、果たして樹は瑠々を守ることが出来るのか....?! いたかったでしょう とげがささったまま こころが赤いなみだながしてる こぼれたしずく ぬぐってあげる こごえた身体 だきしめてあげる このぬくもりを かんじてよ とおいきおく おもいだして 瑠々は自殺していた 中3の時、付き合っていた陸上部の加瀬の子を身籠ったという怪文書が校内に出回ったことが原因 瑠々の両親は離婚していた 「ひとごろしのうた」は唯一無二のロックバンド「THE RED RUM」のギタリスト・早瀬慧二が娘の十七回忌を終えた直後に見つけた遺品―亡き娘が両親へのクリスマスプレゼントとして温めていたオリジナル曲を、元アイドルの小野寺ルミの提案で“復讐のため”に両者が手を加え、編曲されたものだった.... 3人はもうこの世にいない 早瀬の形見、69年製レスポールカスタムを受け取った樹は、早瀬の想いを胸に1年間限定のEZ再結成に向け、新たな闘志を燃やす― 心の琴線に触れる作品だった 但し、加瀬を殺めた犯人の真相を明かすエピローグは不要だった ほんの少し、興醒めした | ||||
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途中からはグイグイと引き込まれました。 読み解くのに難解なミステリーもある中で読み易いテイストを狙っているのかなと思いました。 悪く言えば少しポップな内容だと思いますが、これはこれで良いなとも思いました。 厳しめの批評がありましたが自分はとても面白かったです。 | ||||
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全体的にしゃべり方がバブルっぽくてふるくさい。 ご都合主義なラストにもがっかり。どこがミステリーなの? 完全に妄想。 音楽テーマのおもしろそうな小説はたくさんあるから、 読む時間とお金がもったいなかった。 | ||||
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ロックミュージシャンの出るミステリー(ハードラックウーマンや疾風ガール等)が好きなので、期待して読みましたがかなり厳しいですね。 まず人物造形が今ひとつで、元伝説のギタリストと言われるキャラクターに現実味が湧かず、感情移入できない。 次に文章から音楽が聴こえてこない。すごい曲や感動的な曲を文字で表現するのは、結構技術が必要ですよ。(すごいと書くだけなら誰でもできる) そしてとどめにミステリー(謎解き)としての経過がご都合主義。会う人会う人が何十年も抱えてきた秘密を、主人公が探しあてた途端ペラペラと簡単に話すものでしょうか? ついでですがエピローグは完全に蛇足でしょう。最後の最後にホラー小説にしてどうするの? ということで、値段も考えると手を出さない方が無難だと思います。 | ||||
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