昨日の僕が僕を殺す
- ホラーミステリ (90)
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ネタバレを含みます。ご注意ください。 知人が不要だからと僕にくれたので無料で手に入れた。 「昨日の僕が僕を殺す」という興味をそそられる題名に目を引かれ一気読みしようと思った。 “夫を殺害した母親”という重い看板を背負った息子。それは幼い頃の出来事で殆ど覚えていない。 家族と何の不和もなかったはずの母がなぜ...? という疑問が最初に提示される。 好いていた叔母も亡くなり気分の沈む毎日に、彼を取りまく薄情な世界。 さらに、誰もいないはずの古びた家で出会った、主人公と因縁深そうな老女。 幼くして亡くなった彼女の娘。 主人公とその娘の結婚を望む彼女の狂気...と、これまでの登場人物を中心に主人公の過去や人の醜い部分が明かされていくミステリーホラーなストーリーが展開されていくのだろうと期待していた。 しかし間も無く登場するのは天狗、狗神、吸血鬼等々の妖怪たち。 はい...? ああ、そういう路線なのね。 と無理矢理に自分を納得させつつページを捲っていくが、先の伏線が回収される気配は一切ない。 それどころか別の、必要性をあまり感じない事件をぶち込み、残りのページは減る一方。 結局、叔母がいなくて独りの僕に居場所ができました、というなんとも陳腐な結末を迎えた。 え? 主人公の過去はなにも明らかになることなく不快なまでの消化不良。 評価できるのは序盤の展開の緩急のメリハリ。 気になった点として 狗神との会話で敬語とタメ口が統一されていない点が挙げられる。 犬の陰を見せる時に(未読の方には謎だとは思うが)親しさがこみ上げてくるのを表現したかったのだろうが、1つの会話の中でガラリと話し方が変わるから読みにくかった。 犬の状態の時(これも未読の方には謎であろう)のみ親しさを表現すればしっかりとした境界となっただろうに。 他にも、北海道やロシアの文化的知識を半ば無理やりに入れてくるのがしつこかったり、描写が安っぽくて話に入りこめない、似た心理描写が多く出てきて面白みに欠ける、主人公にいまいち共感できない等々... 序盤のミステリアスな雰囲気とはうって変わって中学生が考えつきそうな安っぽい展開に辟易させられる、期待に反してかなりがっかりした作品だった。 | ||||
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男子高校生が主人公のおよそ誰しもが共感しやすい内容であろう物語。 情景の描写がイメージしやすく、読みやすい。 展開のスピード感を持った太田紫織ミステリー新シリーズ。 櫻子さんの足下には死体が埋まっているの続刊作業も併せて進行していただきたい。 | ||||
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私は最初の60ページはとても読み難く感じて、なかなかページを捲ることが出来ませんでした。主人公に感情移入しにくい感じがあったのですが、60ページを超えると途端に物語に引き込まれました。 最後まで読んでやっと「昨日の僕が僕を殺す」というタイトルの意味を感じました。最後のページまで、どう落ちがくるのかわからないまま、読み切って「あ、なるほどぉ!」と腑に落ちた次第であります。帯にある「あやかしたちと事件をとく」ということは全くなく、主人公が孤独の中で苦しみながらなにか答えを探し求めていく、という苦しく切ない心理を感じました。信頼関係を結ぶことの大変さを教えられた気がします。自分さえも信じられないという孤独感。きっと、これが冒頭の印象を強くしていたのだろうと思います。馴染みのない感覚に馴れるまで、読者である私が気力を振り絞って歩み寄った感じです。 あと、大抵のミステリーは問題はひとつ。それに向かって複数のキャラクターが動き回ります。でも、この作品は問題はひとつじゃない。いくつかの問題の中で、主人公は共通の自分の課題に気付いていく過程が主軸なんだなって感じます。そういう意味では、読み手は考えなければいけない、感じ取らなければ理解できない、という難しさがあるのかもしれません。読み手を選ぶ小説ともいえそうです。最後まであきらめずに読んで、私は満足できました。 | ||||
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死体、魔女、貴婦人と面白いシリーズを展開している太田さんですが、 今回は完全新作のあやかしを扱ったオカルト作品です。 これが正直なところ面白くないです。 北海道を舞台にという共通項はありますが、作風が今までと全く違いますし、 今までのようなテイストを期待して読むと、残念な結果になると思います。 | ||||
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