■スポンサードリンク


ももか さんのレビュー一覧

ももかさんのページへ

レビュー数527

全527件 481~500 25/27ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.47: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

横溝正史的な?

かなり昔の作品だったのですね、読み終わってから気付きました。
内容がかなり複雑に絡み、その上外国の建物がなかなか想像できず苦労しながらの読破でした。

難しい小説だったと思いながら、でも、昔のミステリー小説って、ただ単に謎を解く、或いは犯人を推理する・・・だけに終わらず、その他の知識も必要だったな~と。
サラサラと読める軽いミステリーもストレス解消や暇つぶしにはなります。
でも、たまにはじっくりと本と格闘するのもいいかも?

火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫 カ 2-20)
ジョン・ディクスン・カー火刑法廷 についてのレビュー
No.46:
(7pt)

長編で是非読みたい

日頃長編ものばかり読んでいると、短編は物足りなく感じてしまう。
始まったかと思うと、すぐに捕まってジエンド。
焦点を当てた犯罪そのものは面白いのだから、この集の一つでもいいから長編ものとして読みたかった。

短文が多いせいか、日本語の文章としては味気なく感じてしまった。
あともう一ひねり翻訳家の方には頑張って欲しかったなあ~。
訳し方次第では、短文でも光るものがあると思うのですが・・・。






罪悪 (創元推理文庫)
No.45: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

こちらを先に読んでいれば

「無罪」の感想が変わったかも・・・。
「推定無罪」から始まった出来事が「無罪」まで続いている・・・というのが流れになっています。

でも、「無罪」を先に読んでいたとしても楽しめます。
アメリカの裁判方式がよく分かる内容でもあり(じっくりと読むと、とてつもなく詳しくなるかも)、これからアメリカのミステリーを読む時、役に立ちそうでした。

人は大なり小なり愚かな生き物だと思うけど
でも、人から後ろ指さされるような(恥知らず的な)行動はしたくないなあー。
あと、市警殺人課刑事のダンが私の大好きなハリーボッシュっぽい感じで、もっと登場してほしかったなぁ~。





新装版 推定無罪 (上) (文春文庫)
スコット・トゥロー推定無罪 についてのレビュー
No.44:
(8pt)

インドリダソン三作目

凍るような寂しさが下地にある三作品。
人間描写という点では、この「声」が一番描かれていたと思う。

突然の展開が、「湿地」
寂しさと切なさが読み終えたあとも尾を引く「緑衣の女」
「声」は事件の進み具合よりも、人の考え方・自分では理解できない人の価値観が最後までじっとりと粘りついている。

まるで日本人作家の作品を読んでいるかのような流暢な文章。
翻訳家の才能に感嘆。

声 (創元推理文庫)
アーナルデュル・インドリダソン についてのレビュー
No.43:
(8pt)

ディバインも三作目となると

おおよその展開は分かってきます。
それでも、読み出したら止まらないのは、きっと緻密な人間描写にあるのだと思います。

海外の大学のことは何も分からなくとも、何となく?教授の表情・性格・その人の歴史までもが分かってくるから不思議です。
付け加えるなら、翻訳の巧さもあると思います。

老練でプライド高き教授陣の素顔を?ここまで書けるのは、ディバインしかいないのかもしれない。

悪魔はすぐそこに (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン悪魔はすぐそこに についてのレビュー
No.42:
(7pt)

夜長を楽しむ時

何もすることがない夜
ぼんやりと時を過ごすには勿体ない夜。
そんな時は是非ディバインの小説を読んでみてください。

この作品は多少ユーモアがあって、ドキドキ感もほんのちょっぴりあって
あとは謎解きというよりも、文章や会話を楽しめるものでした。
私は主人公の生き方や価値観に全く同意できませんが、まあーこういう人が世間一般からすると魅力的なのかも??

海外ミステリーの楽しみは、登場する食事やお酒がどんな風に表現されているかという点もあります。
食べたことのないメニューなら、一度は食べてみたいと思うし
聞いたことのなかったお酒なら、ネットで検索したり・・・。
ディバインの小説にはそういう場面が余り登場しないので、ちと残念ですね。


五番目のコード (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン五番目のコード についてのレビュー
No.41:
(8pt)

本格派ミステリー

海外ミステリーに的を絞って約一年少々。
面白そうな小説ばかり読んでいます(中には評判以下のものがあったり、私には不向き?なものがあったり)

評判というのは、人それぞれ見解の違いがあり、やはり自分で読んでみないと分からない・・・。
当たり前ですけどね。

ディバインは、予想以上に面白く正統派のミステリーでした。
派手な展開やアッと驚くような謎解きが好きな人には物足りないかもしれない。
でも、じっくりと本と向き合いたい人には打って付けの小説だと思います。
未読の方は、是非読んで頂きたい!


跡形なく沈む (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン跡形なく沈む についてのレビュー
No.40: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ミステリーというより、人間ドラマ

法廷内ミステリーというより、人間ドラマ。重くのし掛かるドラマ。
筋道を追ってゆくという、ミステリー小説の楽しみは脇に置いて、この本は登場人物の心に潜むドロドロとしたもの(でも、誰の奥底にもきっと多少なりあるはずのもの)(もちろん私にも)を否応なしに見せつけられる。

同じ間違いを繰り返すのが人なのか・・・弱い人間。
同じ間違いを繰り返さないようにするのが人の道なのか・・・強い人間。
どちらを選んでも、前に進むしかない。
それも昨日よりも強い自分で進むしか無い。

前回読んだ「死刑判決」よりも、私は好みでした。


無罪 INNOCENT
スコット・トゥロー無罪 INNOCENT についてのレビュー
No.39: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

まだ未読のあなたに是非!

想像以上に面白い小説でした。
彼の作品を読んでいないあなたに是非とも読んで頂きたい!

法廷内のやりとりは多少難しいところもありますが
人間関係・人が常々間違いを犯しやすいところ・結局求めているのは愛?
そういう「人として」を考えさせられる内容でした。

長いけど、読む価値あり!です。
お薦めです。

死刑判決〈上〉 (講談社文庫)
スコット・トゥロー死刑判決 についてのレビュー
No.38:
(3pt)

描写自体は美しい

ただ、あらすじというか、どうしてこの内容を小説の題材として選んだのか、ちょっと疑うものでした。
文章は美しく描写できるのだから、題材さえ慎重に選べば、きっと良い作品が書ける人だと思います。

人にはお勧めしません。
翻訳者の方、お疲れ様でした。

天国でまた会おう(上)
ピエール・ルメートル天国でまた会おう についてのレビュー
No.37:
(6pt)

悪くはないのだけれど、何かが足りない

初めての「フランシス」
きっと真面目な人達(親子)なのだろう。
真面目すぎて?全体的に堅苦しく読みにくい小説だった。
たぶん翻訳のせいもあるのかな?とも思ったりも・・・原作を読んでいないのでその点は不明ですが。

主人公の魅力もイマイチ。
妻役も中途半端。
犯人?も切れがない。
警察も何か違う。

たくさんのカードを綺麗に一列に並べたような・・・というと分かりやすいでしょうか。
作者がカードを床にぶん投げて、読者が苦労しながら一枚一枚拾って理解していく・・・
そんな感じの読書が私は好きだな~。

拮抗〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)
ディック・フランシス拮抗 についてのレビュー
No.36:
(8pt)

決め手は相棒

相棒が良ければ、会話も弾むし
相棒が良ければ、捜査も進む・・・もちろん、読む速度も進む・・・こういう単純明快が活きた小説。

プロットよりも、生のFBIの様子がこちら側にも伝わって、ノンフィクションのような感じを受けた。
生きにくい人達がいて、そういう人達が血反吐を吐きながら犯人を捕まえているんだろうな・・・と。

リンゼイの小説は、フィクションだけれども、生々しく
そういう世界の一部に現実の私達もいるのだと、読み終わったあと、薄ら寒くなった。





鉄縋 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ鉄槌 についてのレビュー
No.35:
(7pt)

犯罪者と追う者とのバランス

ミステリー、刑事物、サイコパス
などなど、追う者と追われる者とのバランスが(ページ数的に)保たれている状態だと、最後まで楽しめると思う。

初めて読んだリンゼイ物でしたが、最後まで楽しめた小説でした。
途中、??と思う個所はありましたが、小説的には及第点ではないでしょうか。

ジェフリーディーバーが同じ作品を書くとすると、この倍は長くなるのだろうな~みたいな
余計なことを考えながら、小さくまとまって、時間つぶし?退屈しのぎには打って付けの小説だと思います。

ただ難点は主役に魅力がなさ過ぎ・・・・男女とも。
どうしてなんだろう・・・ハリーボッシュは登場するだけで魅力満載なのに・・・この違いは・?




覇者〈下〉 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ覇者 についてのレビュー
No.34:
(8pt)

とらえ方にもよるけど

最初読み始めた時は、この作品は「ボツ」だなあ~と思いましたが
半分以上進むと、段々とのめりこんでいきました。

猟奇殺人オッケー、血みどろのシーンオッケーの人なら、お薦めです。
かなりキツイです。

小説の終わりが分かったあとでも、もう一度最初から読んでみたいと思わせるような、しっかりとした内容になってます。
ルヘインの良さって何だろう???
行き当たりばったりのように見せかけて、しっかり計算し尽くされているとこかな???
こういうのがミステリーの醍醐味なんだろうな。

闇よ、我が手を取りたまえ (角川文庫)
No.33:
(8pt)

フロストに慣れると・・・

ウィングフィールド作品は二作目です。
初めて読んだ「フロスト日和」はフロストのキャラが強烈で、笑っていいのか?それとも?ここは笑う場面ではないのか?
等々、一歩下がって読んでましたが(と言っても、中盤以降は笑って笑って楽しく読めました)
フロスト流に慣れてしまうと、一歩下がることもなく、堂々と?冗談が楽しめました。

先週、偶然にもユーチューブでテレビシリーズを見付けました。
(想像していたフロストとはちょっと違う顔の役者さんでしたが)
英語が(それもコテコテの?イギリス英語)難しく途中で断念してしまいました・・・涙。
マレット署長や警察長の雰囲気は想像通りでした。


クリスマスのフロスト (創元推理文庫)
No.32:
(6pt)

なぜ「コパーリバー」じゃ駄目なんだろう

まず、タイトルの「希望の記憶」
あまりにも非魅力的で、曖昧。
コパーリバーが、この物語の中心にあるわけだから、せめてもう少し「川」をイメージするタイトルにしてほしかった。
これじゃあ~本屋さんに文庫本が並んでいても、誰も手に取らないでしょ。

内容は、そろそろ時間もないので、強引に最後幕を引きました感がありましたが、少年少女の絡みが良い感じなので、一気に読めました。

小説は映画とは別の次元のものなのだから、将来映画化されるかも?みたいな希望は抱かずに
活字でしか表せない、活字だからこそ想像が果てしなく広がる・・・
そこに焦点を絞ると、また良い小説が生まれるのかも?しれない。


希望の記憶 (講談社文庫)
ウィリアム・K・クルーガー希望の記憶 についてのレビュー
No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

刑事コロンボ的?

前々から読んでみたかった「フロスト日和」
堪能しました。

よれよれのレインコートといえば、刑事コロンボ。
コロンボ刑事の会話には、下品な内容が殆どなかったと思いますが(あったとしても、テレビで放送できる範囲)、これは小説なので、びっくりするようなきわどい冗談がフロスト警部の会話に出てきます。
最初は「きついな~」と思っていた冗談が途中から思わず笑っちゃうほど、ツボにはまりました。
内容も盛りだくさんで、仕上がりの良い(満点といってもいいぐらい)本でした。

フロスト警部の大ファンになりました。

フロスト日和 (創元推理文庫)
R・D・ウィングフィールドフロスト日和 についてのレビュー
No.30:
(5pt)

格好良い男性は要らない

「カリフォルニアの炎」を読んだあと、続けて読んでみました。
この小説も、やっぱり男性向きといっていいのかな~

主人公にスポットをあてて進む小説。
ネタで勝負する小説。
アッと驚く大逆転で読者を魅了する小説。
多々ありますが・・・・
この作家は主人公で勝負する人なのかな~

私は格好良い男性主人公は要らない。
今まで読んだことのないネタで勝負する内容が好きだな~

というわけで、「フランキーマシーンの冬」は読まないことにしました。

サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ドン・ウィンズロウサトリ についてのレビュー
No.29:
(5pt)

男性向き?

人様にお薦めするほど面白いとは思わなかった。
ただ、こういう展開は男性向き・男性が好みそうかな?

ハードボイルドとまではいかなくても、物語のスピード感は楽しめると思う。

カリフォルニアの炎 (角川文庫)
ドン・ウィンズロウカリフォルニアの炎 についてのレビュー
No.28: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

テンポ良く

昨日、イレーヌを読んだせいか、テンポ良くストーリーが進み
小説らしく?終わるところが高評価に繋がったと思います。

小説が好きな人は一時の幻?一時だけ現実から離れて別の世界を見てみたい・・・
少なくとも私はそうなのですが。
普段とは違う世界を知って、そして考えて、目まぐるしい展開に心躍らされて次のページ次のページとハラハラドキドキを味わって・・・と、正統派の話でした。



遮断地区 (創元推理文庫)
ミネット・ウォルターズ遮断地区 についてのレビュー