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小暮写眞館
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【この小説が収録されている参考書籍】
小暮写眞館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全161件 101~120 6/9ページ
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これは昔見たNHKの少年ドラマシリーズ。映画のスタンドバイミー。アニメの銀河鉄道999。 どうってことない日常の生活の中にある少年のころの不思議な世界か。宮部の作品に感服した。 ファンタジーとも言えなくもないが、ごくありふれた日常の少年の世界って感じがする。 心霊写真から探偵のまねごと。年上女性との初恋。そして別れ・・・などなど。花ちゃんが考え、感じ、そのすべてに共感していく自分がいた。なかなか長い文章で疲れるが、最後の100ページは一気に読ませてくれた。読み終わって涙が不覚にも出た。 小暮写真館にいけばまた会えるよな。花菱家の家族に。その仲間たちに・・・ 読んでいて登場人物に俳優が重なった。花ちゃんは、瑛太。順子は、中谷美紀ってところか。下手なドラマなら作ってほしくないけど。 | ||||
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有名なベテラン作家ですが、この作品で初めて読みました。 読み始めはしっかりした文章力に安心し、面白くなりそうなストーリー展開に期待したのですが… 読み進むに連れて募ってくる登場人物(特に高校生)への違和感、気持ち悪さで、ストーリーに入り込んでいけませんでした。 店子(たなこ)という苗字だからテンコ… 色黒だからコゲパン… というあだ名をつける作者のセンス 会話に出てくる『シメる』とか『○○女史』とか… 会話のやりとりや内容、設定が1960年代か70年代の高校生みたい 心霊写真もラストにオチがあるのかと思いきや… その存在を肯定した物語だったし かといってホラーでもなさそうだし 読んでるうちにだんだん醒めてきて…。 結局、途中ギブアップ。 宮部ファンの皆さん、ごめんなさい。 ただ、自分にとってこの作品はイマイチでしたが、他の作品を読んでみようかなという気にはなりました | ||||
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作者はかなり好きな作家に分類されるので、期待して読みましたが…。相変わらず清く正しく美しい、品行方正な人々ばかり登場します。名もなき毒や誰か読んだときも思ったけど、最近好人物具合も割合も増してる気がする。優しいトーンの話なのも相まって、余計強調されてる。さすがにあんな高校生はいない。ファンタジーや時代物ならともかく、舞台は現代だし。元々そういう作風が好きではあったし、ファンなので言いたくないけど過剰すぎて少々鼻に付いてきました。ソロモンの偽証はもう少し生身っぽい人が登場しますように。ファンはやめないので、よろしくお願いします! | ||||
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宮部さんの作品はいつも寝不足必至で引き込まれるように読んでしまうのですが、今回初めて途中で読むのをやめてしまいました。私の読解力不足なのでしょうが、何だか盛り上がりのない少年小説のように思えてしまいました。とても美しい装丁の本で楽しみに読み始めたのですが、残念でした。 | ||||
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基本的には読み始めた本は必ず読み通すことにしています。 そして出来ればアマゾンのレビューは、自分が感動したものを のせるようにしているのですが、これは辛かった…。 かなり期待して読んだので、意気込みすぎたのかしら。 理由は何でしょうかね。他のレビューにもあるのですが、 内容のわりに主人公の男の子と同級生とのやりとりが長過ぎて、さらに冗長…。 とにかく苦痛なんです。これって多分私が中年の主婦だからだと 思うのですが。 心霊写真と思われる写真をめぐって探偵もどきの調査もするのですが、 うーん、宮部さんらしい毒も深みもなかなか感じられず。 ごめんなさい、半分まで頑張って読んだので 星2つです。 『ソロモンの偽証』でリベンジします。 | ||||
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この本を図書館で借りて読んでから、そろそろ1年が経つ。 ラスト付近で完結する家族の再生物語。 個人的なことだが、自分の家族、身内にも、この1年いろいろあった。 結構、重ねて読んでしまった。 図書館の本、700ページもめくると、手が汚くなって、そのせいだけではないけど、疲労が溜まり、体調崩した記憶がある。 買うか? 買いたい。 でも迷う。 なぜか?・・・ それは、装丁があまりに綺麗すぎるからである。 こんないい装丁が部屋にあったら、自分があまりに汚く弱くおもえてしまいそうで、それでメンタルが不安定になるのが怖い。 まぁ、泣ける話。横須賀線と、千葉の小湊鉄道だったか、いすみ鉄道だか忘れたけど、でてくる。 白いかもめも、たしか出てくる。鉄道ファンとして、そそられた。 | ||||
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宮部みゆきさんによる現代小説。 ファンタジーや時代小説も多いですけれども、個人的に宮部作品の現代小説が好きであったので 久々の現代小説を楽しみに読みだした。 と言っても700ページを越える分量にはどうしても構えてしまう。 もちろん読みやすい内容でスイスイと読めるが厚さにビビってしまいがちだろう。 まず読み始めることが出来るかどうかが一番重要であると思う。 内容は花菱栄一(花ちゃん)という都立高校生とそのちょっと変わった家族が写真館を改造した自宅に住むことになって 心霊写真と疑われるものを調査しはじめると言ったものだ。 大きく分けて4つの話しが展開される。どれもが最終的にハッピーエンド、救われる内容となっていて 読後感が大変良い。これまでの宮部作品で現代小説と言えば事件や殺人モノであったが その先入観、思い込みが良い意味で砕かれた印象。 WEBの朝日新聞の書評に著者本人の気持が書かれていて、殺人ものはコリゴリということだ。 昔と作風が違うと思う人もいるだろう。 しかしこれは新しい分野を開拓していこうとする宮部みゆきの進化、発展である。 その新しい第一歩となる本作を楽しもう。 | ||||
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宮部みゆきさんらしい作品で奥が深いです。 私は読んでいるうちに主人公に恋をしてどんどん引き込まれました。 かなり面白いです。 最後はどんな結末なのか凄く楽しみだったのに ラストの章は無理やりでなんか拍子抜けでがっかりでした。 先を急ぎ過ぎ無理に話を終わらせてる気がする・・・ この本を仕上げるのに かなりの日が、かかっているからなのか。んっん・・・ | ||||
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いつも宮部さんの新作が出るたびに楽しみにして、一気に読んでいたのですが、今回はつまらないです。引き込まれません。話の展開が無理やりな感じがするし、表現がくどい感じがして読んでいて気持ちがよくないです。装丁はほのぼのしててかわいいのに、残念。宮部さんの時代物は情緒があって大好きです。 | ||||
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宮部さんの作品にどのようなものを求めているかによって、評価が変わるのではないかな、と思いました。 この作品は、若干できすぎ感はあるけれど、わりと普通な高校生の数年間の話です。 理不尽さ、やるせなさ、切なさはところどころにあるけれど、その表現は穏やかでパンチのある話ではありません。 心をえぐり取られるような、はっとさせるようなところもなく、出てくる人達はなんのかんの言って、次に向かって進んでいきます。 『火車』や『楽園』、『模倣犯』なんかの世界を求めている人には違うだろうと。 『ステップファーザーステップ』とか『初ものがたり』とかを好む私にはあってる感じでした。 まあ、ただ単に表紙の写真が好きだったというのもあるけれども。 | ||||
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変わり者の花菱家の父が買い取った家は古い写真館。 看板を付け替えないで暮らしているものだから、ある日、女子学生がその写真館で現像した"心霊写真"を持ち込んでくる。 700ページを超える長作ですが、正確には4つの中編を繋いだ連作小説。 かつて「小暮写真館」だった古家に住む高校生・花菱英一に持ち込まれた心霊写真と、その謎から始まる「人の繋がり」を感じるストーリー。 宮部みゆきさんらしい冗長かとも思えるくらいの丁寧な描き方で、気がつくとこの家族、友人、知人のストーリーにはまり込まされていました。 読み始めた時にはミステリかなと思っていたのですが…… 高校生の英一くんを含めた「スタート」の物語、だと感じました。 特に不動産屋の事務員・柿本順子さんとの駅のシーンはもの凄く好き。 連作のテレビドラマ(できれば深夜枠)でしっとりと見たくなる作品です。 時代物も良いのですが、やはり宮部みゆきさんの作品は現代物が好きですね。 | ||||
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発売当初はレビューの評価が低かったので購入を控えていた。 最近になって評価が上がってきたので購入した。 その理由が解った。 模倣犯以外は全て読んで来たオレの方が宮部みゆきワールドには精通している。 純粋にいいはなしじゃあないか! 純粋に… それ以外に、何か必要なのか? | ||||
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高校生の花菱英一君家族が古家の元「小暮写眞館」に住み着いたところから物語が始まる。宮部氏の作品はいつも小説の中に丸ごと街を入れてしまい、住人たちが実際に生活しているような臨場感を作ってしまうところに感心をする。そして、その街の世界に不思議さが共存する。主人公を取り巻く青年たちも実在するようで生き生きしている。 | ||||
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心にトラウマを抱えた善人が次から次へと出て来る物語です。 右を見ても左を見ても善人だらけで、なんとまあ、幽霊までもが善人。 いい人しか出てこない、夢のような物語です。 終盤で登場する悪人チームのキャラもステレオタイプな“いかにも感”があり 鼻白む部分が多いのですが、分かっていてもやられてしまいます。 最終的には、涙でボロボロでした。 心に迫るものがあり、泣かされる。 ただ、気になったのは、序盤でコゲパンという少女が 主人公に恋愛感情を持っている?ようなそぶりを見せるのですが 直後に、他の男子に告白されてそちらと付き合っていること。 コゲパンのキャラからして、そんなことするかな? | ||||
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久々に全うな本を読んだ気がしてすごく満足です。 何かすごく文章の上手い人がちょっと下手に崩して書いた感じというか、高校生が主人公なので、その辺は技巧の限りを尽くしたたというか、でも読んでいる分には技巧的な感じがしないところは流石だなと思います。 読後感としては、いろいろな要素が入っていますが、ちょっとピント外れかもしれないけど、アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」を思い出しました。 | ||||
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楽しみました。英一君の独り言がとても楽しくて飽きませんでした。ピカちゃんの可愛い事。テンコ、や他の友達のキャラもたってて、花菱父母、テンコ父、花菱家を取り巻く重いお話。とても良かったです。個人的には、不動産屋のお姉ちゃんは嫌いで、興味もなかったので、そのエピソードはうるさかったです。正直、もう少し短くても良かったんじゃないの〜と思わないでも無い長さではありました。 | ||||
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謎が謎を呼びよせてぐいぐいと読者を引き込むストーリーテラーとしての宮部みゆきはここにはいません 主人公が心霊写真事件をきっかけに少年探偵として次々と難事件を解決もしません また、引き継いだ写真館の建物に隠された謎がきっかけの殺人事件もおきません 宮部節ともいえる疾走感を期待した読者は肩すかしを食らったような作品です でも間違いなくこの作品は傑作です この作品を一言で表すなら出会いと別れの小説です 登場人物達の別れの小さなゆがみが起こす事件が出会いを生みそれが新しい別れへとつながる、そんな連作です 春の今だから読んで欲しい、そんな小説です | ||||
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一応4話ですが、10話以上がぎっしり詰まった作品だと感じました。それぞれが、恋、別れ、家族、生、死など、色々な事を考えさせてくれて、楽しくも充実した時を過ごさせて頂きました。 宮部みゆきさんの作品の中には現実離れしたものもありますが、これは、現実の世界を逸脱しないぎりぎりでファンタジックな部分も見せて下さった点にも好印象持ちました。 ハリーポッターを思い出させられた厚さに驚きましたが、その分十二分に楽しませて頂きました。 僭越ながら、良い意味で丸くなったと感じました。 今後も他の作品を詠むのが楽しみです。 | ||||
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書き出しは古い写真館に引っ越してきたことによる心霊写真騒動にはじまり、 どこかミステリーで、後半は人間物語。最後に親戚に啖呵をきったのにはすっきりしました。 | ||||
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寝正月の枕がわりにちょうど良い厚さ&読み心地でした。 「ぼんくら」「日暮らし」の弓之助、おでこの三太郎を彷彿させるキャラのピカちゃん。 「三島屋変調百物語事始」を連想させる人の心の闇の謎解き。 現代モノで描いたらこんな風って感じ。 宮部ワールドというのでしょうか。 こんな大人で、洒落た会話やジョークが現実の高校生の世界に存在するとはとても思えませんけど。 それはそれなりにテンポ良く楽しめました。 褒め言葉でも皮肉でもありませんが、 娯楽作品としてプロの仕事です。 ストーリーテラーとして安定感があり、上手いです。 それだけ。 宮部ワールドのファンと御用とお急ぎのない方にはオススメかな。 | ||||
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