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小暮写眞館
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【この小説が収録されている参考書籍】
小暮写眞館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全161件 21~40 2/9ページ
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小暮さんがもっと活躍するものと期待していたので、 想像以上に現実的な話で肩透かしを食らいましたが さすがの宮部作品でページをめくる手が止まりませんでした。 ただ結末でヒロインがいなくなるのは残念に感じました。 物語の最後に、立つ鳥濁さず飛び立つには彼女はあまりに物理的に非力なままだと思います。 言葉で説明するのは野暮とのご判断かとは思いましたが、主人公の側は心の成長と日々暮らしていくことの両面から「生きていくこと」を丁寧に描かれているので、 ヒロインも、桜の写真の裏に貯金で夜学に行くとメモを残すとか、堅実な幸せに向かっている 具体的なヒントをもう少し出して頂けたらなと思いました。もしくは不動産屋に残ってほしかった。 いずれにせよ今後大学へ行き世界の広がる主人公と、成長したとはいえ狭い世界に留まるヒロインの未来は行き止まりでしょうが、いろいろな課題を消化不良のまま、最高潮のロマンスを抱えて美しく退場させられたヒロインがなんとも不憫に思えました。 | ||||
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45歳のおっさんですが懐かしい気持ちになりながら読みました。 宮部みゆきの作品は少し苦手で小暮も少ししんどいところもありましたが読後は清々しい気持ちになれました。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品を始めて読んだのは荒神でした。それ以降ハマって読んでいたのですが、宮部みゆきさんの時代物は好きなのですが、現代作品は私には合わないようです。 ステップファザーステップと同じく、主人公はつっこみ役。周りの人間が良い意味で破天荒。真の悪人がいません。 それはそれで良いのですが、主人公などのつっこみがいちいち気にかかります。 古いというより、もう寒いに近い感じ。 「仕方ないの二乗だ。」とか「閑話休題といえ。」とか。 まず高校生では言わないだろうというつっこみが多いため、高校生を描き切れていない古くささが目立ちます 寒いつっこみは、読み進めると下巻はだいぶ減っていくのですが、でもやはりつっこみは相変わらず寒い。 ただ、みんな良い人で、読後感は良いので、 小学生高学年、中学生あたりなら純粋に楽しめるのかなぁと思いました。 | ||||
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宮部みゆきさんは、現代の作家の中で、ずば抜けて手練れで、ミステリーから時代劇まで書け、なおかつベストラー作家であり続けるているのがすごいですよね。 この作品は、佳作というか、宮部さんの作品の中では「火車」や「理由」ほど話題になりませんでしたが、個人的にはとても好きな作品です。 大きな事件や犯罪が起こらない、比較的淡々としたストーリー展開で、すごいプロットではありませんが、読後感がとても優しくて、気持ちいい。 この作品は、主人公の花菱栄一くんの成長物語でもあります。 ドラマ化されて、神木隆之介くんが好演していました。 ノンミステリーでもこれだけの作品が書ける宮部さんの力量に、改めてすごい作家だなと思います。 | ||||
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(Ⅰ~Ⅳ巻を通してのレビューです) ちょっと変わった家族が引っ越してきたのは、小暮おじいさんの幽霊が出るという噂の小暮写眞館。主人公の花菱英一が憑依したかのように、読者はハッピーでシリアスで甘酸っぱい高校三年間に引き込まれます。宮部さんの学園ラブコメもの、という整理でいいのかな? ちょっと意味、違うか? | ||||
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下巻は上巻のイメージの延長ではありません。 心霊写真や念写と言った類の不思議なストーリーから 主人公の高校生活を中心に、取り巻く人々の温かみや、 無神経な言葉で傷ついたり、と続き、最後は切ない 想いでエンディングを迎える。 自分の学生の頃の失恋を思い出し、心がウン十年前に タイムトリップしてしまった。 こんな気持ちになったのはホント久しぶりです。 最後まで読み切って良かった。 | ||||
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一枚の不思議な写真からその謎を解いて行く小説。 解いて行くのはその写真を手にすることとなる主人公の高校生。 その不思議な写真とは、心霊写真?念写?本来写真に写る事の無い ものが写っているらしい。(小説なので見れないのが残念・・・) この上巻ではどうして写真に写るはずの無いものが写り込んだのかを、 解決したのではなく、写真を通して被写体たちの過去の思いを明かしていく。 なぜ心霊写真?念写?されたのかは未解決のまま。まぁそう言う不思議な 小説なのでしょう。 もう一つ 主人公の弟である小学3年生のセリフが大人びて「コナン」くん並みだ。 只今下巻の途中まで読んでいますが、何故に大人びた小学生でなければ ならなかったのかも含め、上巻で貼られた伏線が上手に回収されることを 深く希望する者です。 | ||||
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下巻は未読ですが、久々にいいものに触れたのでレビューします。 宮部氏の描く小説は時代物からファンタジー、ライトなものから重厚な社会派ミステリーと幅広いですが、この作品はそれらの要素をすべて内包しているように感じます。 事実は小説よりも奇なり、といいますが、昨今の世相を鑑みるとまさにそのとおりで、社会問題もそうですが座間市の事件などはまさに「小説か?」と疑ってしまうような事件が目につくようになっています。 それらの事象がなお気味悪いのは、小説とは違い事件の内情や顛末の説明がされていないからではないでしょうか。 下町育ちの宮部氏の小説に登場する人物やそれを取り巻く環境は、”気味の悪い現実”に対するアンチテーゼのようなものになっている気がしてならないのです。 | ||||
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主人公の高校生花菱英一が写真館付き住宅に引っ越して、持ち込まれた心霊写真の謎を調べる第一話「小暮写真館」、同様に、写っているはずのないものが写っている不思議な写真の謎を調べる第二話「世界の縁側」、第三話「カモメの名前」と続き、最終話「鉄路の春」では、亡くなった風子に関して花菱家の家族が抱えている問題、垣本順子の引き起こした騒動、祖父の納骨での出来事と続いていく。 宮部さんの文章は元々軽いのだが、この作品では地の文に主人公英一の心のつぶやきがふんだんに盛り込まれていて、さらに軽く感じられ、ラノベのよう。登場人物も、ほとんどが宮部作品によく出てくるような、明るくて善良で単純で軽い感じの人物たちばかり。唯一の例外が垣本順子で、この人物が良い味を出していて、本作品のキーウーマン。口や態度が悪く、時々自殺のまねごとをする社会不適合者なのだが、意外にも、物事の本質を捉えていることがわかる。主人公が垣本順子のことが気にかかり、接触を持とうとすることが、物語で重要な意味を持っている。 第1話から第3話までの写真に関する謎解きは、非科学的な解決であったり、ありきたりな解決であったりと、ミステリーとしての謎解きではなく、その背景にある事情、家族にまつわる問題を探る謎解きだ。特に目新しい内容ではないし、それほど面白いとは感じられず、正直、第三話までの話であれば低い評価だった。しかし、第四話が物語の締めくくりとしてとても良くできていて、評価が急上昇した。特に、<しおみ橋>下のベンチで、英一と光が川の向こう側のアパートの女の子と手を振り合う場面が美しく、名場面。納骨の後の精進落としの席で、英一が言い放った言葉も鮮烈。ラストで英一が順子からの封書を受け取って、感慨にふける場面も未来への希望が感じられ、すばらしい。 | ||||
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主人公の高校生花菱英一が写真館付き住宅に引っ越して、持ち込まれた心霊写真の謎を調べる第一話「小暮写真館」、同様に、写っているはずのないものが写っている不思議な写真の謎を調べる第二話「世界の縁側」、第三話「カモメの名前」と続き、最終話「鉄路の春」では、亡くなった風子に関して花菱家の家族が抱えている問題、垣本順子の引き起こした騒動、祖父の納骨での出来事と続いていく。 宮部さんの文章は元々軽いのだが、この作品では地の文に主人公英一の心のつぶやきがふんだんに盛り込まれていて、さらに軽く感じられ、ラノベのよう。登場人物も、ほとんどが宮部作品によく出てくるような、明るくて善良で単純で軽い感じの人物たちばかり。唯一の例外が垣本順子で、この人物が良い味を出していて、本作品のキーウーマン。口や態度が悪く、時々自殺のまねごとをする社会不適合者なのだが、意外にも、物事の本質を捉えていることがわかる。主人公が垣本順子のことが気にかかり、接触を持とうとすることが、物語で重要な意味を持っている。 第1話から第3話までの写真に関する謎解きは、非科学的な解決であったり、ありきたりな解決であったりと、ミステリーとしての謎解きではなく、その背景にある事情、家族にまつわる問題を探る謎解きだ。特に目新しい内容ではないし、それほど面白いとは感じられず、正直、第三話までの話であれば低い評価だった。しかし、第四話が物語の締めくくりとしてとても良くできていて、評価が急上昇した。特に、<しおみ橋>下のベンチで、英一と光が川の向こう側のアパートの女の子と手を振り合う場面が美しく、名場面。納骨の後の精進落としの席で、英一が言い放った言葉も鮮烈。ラストで英一が順子からの封書を受け取って、感慨にふける場面も未来への希望が感じられ、すばらしい。 | ||||
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いい表紙だなぁと、読んだ後に帯を外してしみじみと見入ってしまいました。 サブタイトルも素敵です。「鉄路の春」です。登場人物みんなに、それぞれの春がやって来たのです。よかったねえ。 最初は心霊写真を手掛かりに、意固地になって、あるいは怖くて直視できなくて、それで冷凍保存していたものが、いろいろ調べて、理解していくうちにわだかまりが解け、あたかも春がやってきたかのように動きやすくなって、次へ進む原動力になるーーこれはそういう話です。もちろんホラーでも、ミステリーでもないし、幽霊はいるし、心霊写真も登場するけど、根っこはいつもと同じ、人情物が大好きな宮部みゆき節炸裂の、素敵なヒューマンドラマでした。 ーーなので、ミステリーじゃないから、これが伏線!というのは分かりにくいし、無駄に感じる描写も多いかもしれません。でも物語って、日々の積み重ねなんですよね。いろんなところで関わった人たちとの関係や動きが、大きなうねりとなって一つの物語を紡ぐのです。 もちろん現実には、この小説のように全てがうまくいって、関係者全てに春が訪れるということはあまり無いかもしれません。だからこれはファンタジーなんです。でもファンタジーだからこそ、大円団であってほしいし、そうであることが嬉しいです。読んで良かった! 私は泣きました。雪解けに至るまでの心苦しさに泣き、それが解けていく場面に安堵してまた泣きました。最後はほろ苦いけど、これで良かったと思います。 やっと読了です。面白かったです。 | ||||
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読み終わった後に、ちょっと心があったかくなる感じでした。宮部さんの作品は江戸物の方が好きですが、これは面白かった。 | ||||
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ええ話や〜、と感動( | ||||
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営業を止めた昔ながらの町の写真館あとに引っ越してきた 高校一年生の英一。 スタジオをそのまま居間にして、表札も写真をならべる 飾り窓も、父の趣味で残した。 営業をしていると勘違いされたのか、ある日、不思議な 写真が持ち込まれた。 被写体の背景に、女性の顔の一部が写り込んでいる…。 泣いているような女性の顔、写真を持ち込んだ女子高生、 さまざまな伏線が、これからの波乱の予兆となっているのだろうか。 続巻へといざなう最終ページのことばは、読者を急き立ててやまない。 | ||||
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タイトルが気に入って買っていますけど、未だはずれがありません。話の冒頭だけでも紹介していただければ楽しみが増えるんですけど。 | ||||
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宮部みゆき初の青春小説。 古い写真館に家族と共に引っ越してきた主人公=花菱英一(花ちゃん)の許に、 何故か持ち込まれる不思議な写真の謎を、主人公を中心としたグループが次々と解決する過程をライトモティーフに、 主人公の高校1年の年末から3年3学期までの日々を丹念に描く長編小説。 新潮文庫版で4分冊と長編であるので、最初は読み進めるの苦労するが第2巻の中ほどから一気に読み進められるはず。 青春小説の常として友情や恋愛が描かれているが(ネタバレになるので具体的には書かないが) 主人公が(意外な)初恋の相手を好きになる心の変化=成長が丹念な筆致で丁寧に描かれている。 4巻目の最後から2頁目までたどり着き ”この一年で身長が十センチ伸びた英一は、成長の証か、声に出してものを考えることはない” と記されたのを読んで爽やかな感慨に心が満たされるのを禁じ得なかった。 これは蛇足であるが、古希近くなった私でも、 もし叶うならば『花ちゃん』や『テンコ』や『コゲパン』が在学する【都立三雲高校】に入学したいと思う。 | ||||
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前置きが長いと感じます。最後の話に持っていくにはある程度これが必要だったのかもしれませんが、前半の心霊写真バスターの部分が後半で述べたいことをのべるために本当に必要だったのかはちょっと疑問が残ります。宮部さんの書きたい大きなことを無理やりひとつに結び付けてひとつの小説にしてしまった感じをいまから前半を思い出すと感じます。 とはいえ、後半にかけての感動と甘酸っぱさとやさしさ、人間の哀しさ、業の深さを描くのはさすが宮部みゆきと感じます。小さい少女が幼くなくなって家族がそれぞれ責任を感じて、心に傷を負っている姿を描くところなどは電車の中で読んでいたのですが、不覚にも涙が出てきました。 最後ほのかな恋が登場人物たちの成長とあらたなステージへ出発で終わりを迎えますが、それを爽やかに優しい青春ストーリーとして終わらせています。こういう終わり方は宮部さんの小説では珍しいのではないでしょうか。 | ||||
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この『小暮写真館』は講談社文庫からだったか、2分冊で出ていたと思うが、新潮社から4分冊で新発売されたもののようだ。池波正太郎の本を探しに本屋に行ったのだが、平積みされたこの本が強烈に目に飛び込んできたので思わず買ってしまった。宮部みゆきの本ならそれほどはずれはないだろうとの予想の元。 他の現代の推理ものでもいくつかこういうパターンがあったが導入がやたらと冗長な感じがする。この人の時代物や短編は軽快で素晴らしい切れ味を見せるのだが、現代ものの長編は導入がいやに冗長に感じるケースが多い。 この物語も宮部みゆきというビックネームが書いていなければ付き合ったかどうかという導入の出来であることは間違いない。 引っ越してきた元写真館をやっていた自宅に見知らぬ少女が心霊写真を持ち込んだ。その心霊写真のなぞを解くべく、主人公の高校生が聞き込みを開始するという物語。1巻では心霊写真について一応の解決をみるが、話が続いていく予感で締め切られている。まだ4分の1が終わった段階で評価は早いが冗長な感は否めない。また家族とのやりとり、友達とのやりとりで主人公が見せる解釈のユーモアや諧謔が宮部みゆき作品にしては珍しく鼻につく。 題名を忘れたが、殺された家族と思われたものが実は別々の同居人だったという物語は宮部みゆきにしては駄作で冗長だったと感じたことがあるが、あのケースと同じような雰囲気を感じる。同じように失敗作なのだろうかこれから読み進めると答えが出るでしょう。 | ||||
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ほんわかとした雰囲気で、読み進んでいきます。かわいらしい人物像が浮かびます。 | ||||
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未読ですので、これから読むのを非常に続編と楽しみにしています。 | ||||
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