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最後の証人



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【この小説が収録されている参考書籍】
最後の証人
最後の証人 (宝島社文庫)
最後の証人 (角川文庫)

最後の証人の評価: 3.96/5点 レビュー 204件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全204件 201~204 11/11ページ
No.4:
(2pt)

着想は大胆だが、不自然な語りが気になる。

着想は大胆で面白いと思います。テーマも心打たれる部分もあります。
しかし、その着想をクライマックスまで謎めかして引っ張るための作者の手管が、ご都合主義に感じられました。作者に都合のよいことだけは描写して、ネタばれしそうな都合の悪い部分は、描写しません。その「語り方」が、不自然に思われました。もちろん、どんな作品にも多かれ少なかれ、そのようなテクニックはあるでしょうが……。しかし、さすがに「登場人物たち全員には見えているにも関わらず、読者にだけは教えない」「登場人物にはとっくに分かっているのに、その人物のモノローグ部分で、あえて謎めかして語る」……そのような手法はいかがなものでしょうか。そういうレトリックに触れると、一気に「素」に戻ってしまいます。後からさかのぼって、「なるほど、こういう伏線だったのか」と気づくというのなら、それも読書の楽しみの一つでしょうが、その部分を読んでいるときに、すでに「なんだか不自然な言い方だなあ」と感じてしまいました。

最後の証人 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:最後の証人 (宝島社文庫)より
479668364X
No.3:
(2pt)

着想は大胆だが、不自然な語りが気になる。

着想は大胆で面白いと思います。テーマも心打たれる部分もあります。
しかし、その着想をクライマックスまで謎めかして引っ張るための作者の手管が、ご都合主義に感じられました。作者に都合のよいことだけは描写して、ネタばれしそうな都合の悪い部分は、描写しません。その「語り方」が、不自然に思われました。もちろん、どんな作品にも多かれ少なかれ、そのようなテクニックはあるでしょうが……。しかし、さすがに「登場人物たち全員には見えているにも関わらず、読者にだけは教えない」「登場人物にはとっくに分かっているのに、その人物のモノローグ部分で、あえて謎めかして語る」……そのような手法はいかがなものでしょうか。そういうレトリックに触れると、一気に「素」に戻ってしまいます。後からさかのぼって、「なるほど、こういう伏線だったのか」と気づくというのなら、それも読書の楽しみの一つでしょうが、その部分を読んでいるときに、すでに「なんだか不自然な言い方だなあ」と感じてしまいました。
最後の証人Amazon書評・レビュー:最後の証人より
4796676864
No.2:
(5pt)

魅力的で骨太な弁護士登場

「こんな女になら殺されてもいい」横山秀夫氏(作家)の惹句と「このミス」の宝島社刊行というので購入した。他のことが手につかず一気に読み終えた。ミステリー好きのお歴々の書評通りで期待を裏切らなかったので、1,400円(税別)は決して高くはなかった。ネタバレになるので具体的なことは敢えて言わないが、私は、この女性作家が生み出した元検察官の弁護士佐方貞人に強く惹かれた。最近の小説の主人公の弁護士、検察官、刑事なり・・・は、みんなやたらとスマートで格好良すぎて少々辟易していたが、この弁護士は、ボサボサ頭、ヨレヨレのスーツの冴えない風貌。酒、愛煙家・・・と、およそ年若い女性作家が主人公に持ってこないであろう弁護士像を描き出した。骨太で正義感が強く、余計なことは語らない。静かだが魂の熱い男。信念はあるが、慢心はしない。1968年生まれの女性作家が、こういう主人公を持ってきたところが面白い。私は読後、すっかり佐方にまいってしまい、続編なりシリーズ化を強く待ち望む思いになった。そして、この作品はきっと映像化すると思った。・・・しかし、この作家はこれが2作めとは・・・ただただその筆力に圧倒された。他の登場人物に関しても深く掘り下げて書かれている魅力的な人間ばかりだ。・・・そう言えば柚月裕子氏は雫井侑介氏と同じ1968年生まれの作家だ。横山秀夫氏、東野圭吾氏、奥田英朗氏、真保裕一氏などの人気作家より数年下の世代の作家の今後の活躍を期待したい。最後に、柚月裕子の次作品が待ち遠しい。「告白」でもて囃された湊かなえ氏の次作品は期待はずれであったが、柚月氏はきっと期待以上の作品を上梓されるであろう。どちらも新しい若い女性作家だが、格の違いが歴然だと思った。

最後の証人 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:最後の証人 (宝島社文庫)より
479668364X
No.1:
(5pt)

魅力的で骨太な弁護士登場

「こんな女になら殺されてもいい」横山秀夫氏(作家)の惹句と「このミス」の宝島社刊行というので購入した。他のことが手につかず一気に読み終えた。ミステリー好きのお歴々の書評通りで期待を裏切らなかったので、1,400円(税別)は決して高くはなかった。ネタバレになるので具体的なことは敢えて言わないが、私は、この女性作家が生み出した元検察官の弁護士佐方貞人に強く惹かれた。最近の小説の主人公の弁護士、検察官、刑事なり・・・は、みんなやたらとスマートで格好良すぎて少々辟易していたが、この弁護士は、ボサボサ頭、ヨレヨレのスーツの冴えない風貌。酒、愛煙家・・・と、およそ年若い女性作家が主人公に持ってこないであろう弁護士像を描き出した。骨太で正義感が強く、余計なことは語らない。静かだが魂の熱い男。信念はあるが、慢心はしない。1968年生まれの女性作家が、こういう主人公を持ってきたところが面白い。私は読後、すっかり佐方にまいってしまい、続編なりシリーズ化を強く待ち望む思いになった。そして、この作品はきっと映像化すると思った。・・・しかし、この作家はこれが2作めとは・・・ただただその筆力に圧倒された。他の登場人物に関しても深く掘り下げて書かれている魅力的な人間ばかりだ。・・・そう言えば柚月裕子氏は雫井侑介氏と同じ1968年生まれの作家だ。横山秀夫氏、東野圭吾氏、奥田英朗氏、真保裕一氏などの人気作家より数年下の世代の作家の今後の活躍を期待したい。最後に、柚月裕子の次作品が待ち遠しい。「告白」でもて囃された湊かなえ氏の次作品は期待はずれであったが、柚月氏はきっと期待以上の作品を上梓されるであろう。どちらも新しい若い女性作家だが、格の違いが歴然だと思った。
最後の証人Amazon書評・レビュー:最後の証人より
4796676864

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