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死者の書
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死者の書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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期待して読んでいき、期待通りの文章力(→翻訳力も相まってすごくセンスは感じる)に遭遇し、数々の文芸ジャンル情報の取り扱いのうまさに脱帽しながら、中盤を迎えました。特殊なある世界設定がその途上で提示されて、いったん驚きます、が、それにひどい違和感を持つこともありませんでした(小説だしね)。ただ、そのわりには、プロットの「着地点」がもう一つ、と感じてしまいました。シミ入るようなサプライズエンディングではなかった気がします。逆にあそこまで細部を構成して「別世界」をつくりあげたのなら、もう一つ何かズドンというものがないと、もったいなかったのでは、と感じたところです。もし著者ジョナサンがこれを処女作ではなく後年に書いたのなら、別の結構をつくりあげたのではと思いました。 | ||||
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評価の高い作家なので期待して読みましたが、ええと、これは冗談小説ですよね? 題材は、心温まるファンタジー、もしくは奇想天外なユーモア小説にふさわしいものであって、決してホラーにはなりえないと思うのです。それを無理にホラー仕立てにしたのは作者か、あるいは翻訳者、出版社のいずれかが重大な勘違いをやらかしたに違いない。 カテゴリーミステイクというのは哲学用語ですが、この小説にふさわしい言葉のように思われます。 文章を高く買うという人も多いようですが、くだらないアメリカンジョークに付き合わされているような、精神的な浅さの目立つ、へたくそな文章だと私は思います。 ラストの数ページは見事です。しかしそれはオチというべきもので、短編作品で読ませれば済むこと。長編でやられるのはちょっと困る。 | ||||
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原題は主人公が崇拝する童話作家フランスの代表作「The Land Of Laughs(笑いの郷)」。主人公は恋人と一緒にフランスの住んでいた町に行き、伝記を書こうとするのだが...。文体はサリンジャーを意識したものか軽口体。有名な俳優を父に持つ主人公が、そのコンプレックスを振り払うための自立の物語かと思いきや、町の様子がおかしい事に気付き始める...。 ここから先は詳しく書けないが、作者が物を書く者に特有な「ペンの力への過信」を持っている事が分かる。私は途中で仕掛けに気付いたが、この作品の構想は妄想の中から産まれたと言って良いだろう。恐怖感を感じるどころか、バカバカしくて最後まで読むのに苦労した。運命論に対する深い考察もなければ、風刺性も感じられない。 本作の発想は小学生レベルのもので、それを何となく当たりの柔らかい文章にしただけである。作者の未熟が産んだ、誇大妄想小説。 | ||||
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