夜の翼
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陸地を変形させ海の姿を変え、磁極を操作し天候を操ろうとして滅びた文明の後の世界。翼のある種族、変形人間、若返り、異種族を見世物にした罪。人気漫画ワンピースの元ネタか。 | ||||
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著者自身が最も気に入っている長編作品だそうだ。 陽光の中で翼をひろげて飛びたつシーンが非常に象徴的だった。 何周期(サイクル)かを経て後退した文明世界、異形の人種、「記憶槽(タンク)」による記憶保持や読み出し、超越的な侵略者の登場など、SF要素は豊富に登場する。未来の地球を舞台にしているが中世的な世界観の中で登場人物たちが、ヨーロッパからアフリカを連想させる地名の都市を巡る肉体的な旅と、精神的な旅を繰り広げる。全体的には静謐が支配するファンタジー作品というところだ。 最初は「ギルド」という一種の階級制度に代表される差別的世界観に馴染めなくて、正直に言って読みにくかった。さらに後半になると「贖罪」という欧米的宗教感が強くなるように感じたが、終わってみればむしろ東洋的な輪廻転生の宗教観に辿り着いたような気がする。シルヴァーバーグ的な「幼年期の終わり」の表現なのであろうか。 | ||||
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なんとなくSFが読みたくなって買ってみました。表紙につられて。 冒頭は、幻想的な風景の描写から始まります。 SFというよりはファンタジーを読んでいるような感覚で始まりました。 徐々に登場人物それぞれの立場、想い、関係等が明らかになってくると、頁をめくる手が止まらないほどに熱中して読んでしまいました。複雑な星間関係、歴史、人々の生活、思想、愛情……さまざまな要素が、見事に溶け合った作品です。 個人的には、主人公の恋の行方をたまらなく気にしながら読んでおりました。 最後が、ちょっとよく読み解けなかったのですが、大変面白く読みました。 | ||||
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遙か数万年後の未来。かつて人類は宇宙に覇を唱えていたが、傲慢さによってその地位を失い、今や繁栄の面影は微塵もない。人々は異星からの侵略に怯え、職業ごとに様々なギルドを作って中世風の社会を営んでいる。機械を使って宇宙空間に意識を解放し、侵略の兆候がないかどうか見張る<監視者>。あらゆる事象を保存する<記憶者>。たおやかな姿態を持ち、美しい蝶のような羽を使って夜空を飛ぶ<翔人>。<支配者>には<中性人間>がかしづき、<巡礼者>は聖地をめざす。そしてどのギルドにも属さない、怪物のような姿をした<変形人間>・・・・・・ 妖しくも美しい異形の地球を舞台に、<監視者>としての職務に一生を捧げてきた1人の老人の旅を通して、彼自身の、そして人類全体の贖罪と再生を、静かな筆致で見事に描ききった幻想SFの名作。シルヴァーバーグの代表作でもある。設定自体はありがちだが(ウエルズの『タイムマシン』が思い起こされる)、陰鬱かつ妖艶な世界を創り上げた筆力は非凡なものがある。フランスのアポロ賞、日本の星雲賞を受賞。3つの中篇からなる。 | ||||
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多作で知られるシルヴァーバーグの傑作。 叙情的、幻想的なSFでフランスのアポロ賞を受けています。 それだけに、日本人向けだと思います。 物語は近未来。文明は科学の発展に溺れた挙句、崩壊の憂き目にありつつあり、人類は様々なギルドを作り、文明の再活性を図っていました。 そこへ、現れる侵略者。 通常ですと、この侵略者との戦いがテーマとなるのですが、この物語ではそこに主眼を置かず、誇りを奪われた人類がいかに再生して行くかを描いています。 武器以外の対抗策、人と人とのつながりを感動的に、それでいて、堅実に描いた作品です。 タイトル「夜の翼」は物語を美しく彩る、翼を持つヒロイン、アブルエラを指しています。 この作者は当たり外れがあるのですが、これは当たり!です。 登場人物や風景が目に浮かぶ、美しい作品です。 | ||||
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