生命への回帰
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きょうから寝るまえの読書は、ロバート・シルヴァーバーグの『生命への回帰』の再読だ。ネット古書店で、本体1000円+送料350円で買い直したものだ。どんな物語だったか、まったく思い出せない。齢をとって、記憶力がほんとになくなった。痴呆になったかと思われるほどだ。情けない話だ。 146ページまで読んだ。死者を再生させる技術が確立されたとき、ひとびとがどんな反応を示すか、主人公は、研究所の顧問弁護士で、そのありさまを実感する。蘇生に賛成なひとびともいれば、反対のひとびともいる。宗教的な立場や倫理観を持つひとびとは多くが反対するものたちであった。146ページには、憶えていた言葉があった。「口先だけの言葉だからこそ、忘れられませんよ、と彼は心の中でつけ加えた。」(ロバート・シルヴァーバーグ『生命への回帰』第13章、滝沢久子訳、146ページ) さいごの220ページまで読んだ。蘇生は肉体的には成功だが精神的には失敗する例が6人に1人ということが暴露されて、蘇生術に反対するものが増えた。主人公は自ら死んで甦るというパフォーマンスをすることで精神もまた蘇生するように技術が進歩したということを示して世論を味方につけた。終わり。 | ||||
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タイトル通り生命の復旧がテーマだが、復旧技術や情緒的な側面に力点を置いているわけではない。政治闘争に敗れた元知事である主人公が、あたかも再生した死者のごとく、顧問弁護士としてマスコミを相手にこの新規ビジネスを宣伝し、立ち上げ、守ろうとする活躍が描かれる。主人公が言うところの「政治的、法的な領域」を舞台にした、危機管理のビジネス小説と言っても過言ではないかもしれない。 こういうストーリー展開や、ヒーローの描き方は極めてアメリカ的だなと感じた。こういうアメリカは個人的には好きにはなれない。 しかし、この作品が後年の『我ら死者とともに生まれる』につながっているようで、なかなか重要な作品だと思った。 | ||||
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