この惑星では「わたし」という言葉が禁じられている。自己を主張するのは猥褻で卑しむべきことなのだ。

過去への旅が可能となった未来、時間局が設置された。部局はふたつ。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

やった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。

近未来SF傑作長編。一切の性的禁忌から解放された超高層ビルの世界。

天才短篇作家スタージョンの魔術的傑作選。

田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム「銀の犬」。

宇宙船ヴィクトリア号が連れ帰った“火星からきた男”は、第一次火星探検船で生まれ、火星に生き残った唯一の地球人だった。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

誇り高く孤独を愛するが、寂しさを感じたとき彼らはそばにいてくれる。 甘えるが媚びず、気まぐれだが頼りになる相棒。

6月の朝、ロジャーは赤いドレスの背の高い魅力的な女の子と出会った。

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

雨降る夜に瀕死の女をひろった男。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

魔術的な語りで読者を魅了する伝説の作家、シオドア・スタージョン。

ある日故郷へ戻ってみると、そこは街並も住民も見覚えのない見知らぬ街になっていた。

1945年のバルセロナ。

ぼくは呆然としていた。目の前に、三十数年前に死んだ男の墓がある。

アフリカの癩病院副院長であるサンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。

正直な話、読み返すたびに驚かされる。

あたしはとっても幸せ。この世でいちばんすてきな旦那さまがいるし、おなかには二人の赤ちゃんも。

2500万年前のガニメアン宇宙船が 現代の太陽系に帰還―― 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第２部 木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の異星の宇宙船。

ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。

想い出に値する出来事があるたびに木片を拾う。人生が終わりを迎えるとき、それを薪にして火を熾す―“薪の結婚”。

自然と本能のまえにとまどう異星生物のライフサイクルを、斬新なスタイルで描き、1973年度ネビュラ賞に輝く表題作ほか、コンピュータによって他人の肉体とつながれた女の悲劇を通して、熾烈な未来社会をかいま見せ、1974年度ヒューゴー賞を獲得したサ

幻獣が微笑み、人外が嗤う。ページを開けば異形博物館の開館時間…。

巨大ロボット・テーミスを中核とした国連地球防衛隊の創設から九年。

連邦の誇る無敵艦隊は、アウスターの大軍勢を前に苦戦をしいられていた。

記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。

冥王星の彼方から届いた謎の通信 送信者はいったい何者か？ 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第3部 冥王星の彼方から、〈巨人たちの星〉にいるガニメアンの通信が再び届きはじめた。

時は24世紀、テレパシー能力をもつエスパーの活躍により、いかなる計画犯罪も不可能となり、殺人はすべて未然に防止されていた。

粒子加速研究所の大惨事が、地球を壊滅させ、ひとりの男を時間の乱流へと押し流した。だが男の意志は強かった。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

1953年にアメリカのSF雑誌「ギャラクシー」に連載され、1954年に刊行された。

図書館の書架に住まうE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体である。

メディア界の要人がチャーターしたプライベートジェット機が大西洋上に墜落。

〈皇帝〉ヴァレンタイン卿の復位第4年めのこと、〈迷宮〉の記録院事務官を勤める少年ヒスーンは、要人以外立入禁止の〈霊魂記録室〉にまんまと入りこむことに成功した。

短編ミステリの名手スレッサー。初邦訳の怪盗ルビイものを含む21編。

ブラッドベリの幻の作品集として名高い処女短篇集『黒いカーニバル』から精選した作品にウィアード・テールズなどのパルプ雑誌に発表された作品を加えた初期傑作選。

遺伝子工学の天才ヴァージル・ウラムが、自分の白血球から作りだした“バイオロジックス”―ついに全コンピュータ業界が切望する生体素子が誕生したのだ。

30世紀、人類のほとんどは肉体を捨て、人格や記憶をソフトウェア化して、ポリスと呼ばれるコンピュータ内の仮想現実都市で暮らしていた。

12歳の誕生日をすぎてまもなく、ぼくはいつもしあわせな気分でいるようになった…脳内の化学物質によって感情を左右されてしまうことの意味を探る表題作をはじめ、仮想ボールを使って量子サッカーに興ずる人々と未来社会を描く、ローカス賞受賞作「ボーダー・ガード」、事故

火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。

蒸気機関と魔術学が統べる都市国家ニュー・クロブゾン。

長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。

海ぞいの断崖の木にぶらさがり揺れていた少女の死体を乗せて闇の中を走る救急車が遭遇する不思議な恐怖を描く表題作ほか、ＳＦの詩人が贈る、とっておきの21編。

あらゆるものが退行し朽ち果てていく。

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。